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NATOの大敗と沈みゆく大国

さてさて、6月9日、ザポリージャ戦域(ザポリージャのロシア占領区域とウクライナの境界付近)において、ウクライナ軍(という名のNATO軍)が大敗を期したようですね。一晩でウクライナ軍1,200人が死亡(大体毎日500人が死んでます)、40両の戦車、70台の装甲車両、大砲10丁が根こそぎ大破し、たった一晩でとんでもない人的物的損失を被りました!NATO諸国はその恐るべき損失に驚愕し、意気消沈し、冷や汗混じりに恐れおののいたようですね。

そしてその中には、欧米諸国が肝いりで供与したアメリカのM1エイブラムスやドイツのレオパルト2、オランダやデンマークのレオパルト1、スロベニアのM-55Sなどが含まれており、それらがYoutubeのヒンドゥスタン・タイムズで、ロシアの最新爆撃ヘリである「アリゲーターKa-52」によって、ボコボコに爆破、殲滅される映像が公開されています。逃げ惑う戦車と、それをピンポイントでロックオンして爆撃するアリゲーター。なんだか見ていて背筋が凍るものがありますね。

まあ、ざまあみやがれ!と言っておきましょう。ただし、すでにウクライナ兵は35万人が死亡しているので、それらに乗っているのはウクライナ兵ですらなく、実態はポーランド兵やアメリカとイギリスの傭兵かもしれません。

確かに職業軍人NATO軍は、そもそもそれが仕事なので戦死しても仕方ないわけです。あるいは欧米のプロパガンダに騙されてウクライナ入りした志願兵や、金儲けのために現地入りした傭兵達は自業自得もいいとこで、アフガンやイラクとは段違いで、強力なロシアの火力に晒されボコボコにやられて死んでるようですね。

しかし、ロシアにしてもウクライナにしても、戦争に行きたくもないのに徴兵され、強制的に参加せざるを得なかった人もたくさんいるわけで、そういう人たちは本当にかわいそうです。特にウクライナの場合は、老人や身体障害者までもが徴兵され、彼らはわずか10日程度の初歩的な訓練を受けただけで、いきなり最前線に放っぽり出され、泥人形のように犬死にしてるようです。

特にロシア軍は、バフムートを陥落させる前から少しずつドンバス地方全体(ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン)に大量の要塞をせっせと設営してましたので、バフムートというチョークポイント(要所)を失ったウクライナ軍は、もはやロシアの死守する陣地にほとんど入れないようです。

その結果、欧米メディアが盛んに「ウクライナの反転攻勢がはじまった!!!」などと煽り、肝いりで戦車20台ぐらいの部隊で侵攻したのが先のザポリージャでの6/9の出来事でしたが、全ての車両がものの5分で爆破、壊滅され、めでたく返り討ちにあったわけです。

そして一晩で1,240人が死亡したのは冒頭に書いたとおりです。
この惨劇は全て、バイデンをはじめとする西側陣営が、つまりは、バイデン、スナク、マクロン、シュルツ、トルドー、(あと一応、ポチ岸田も)などのグローバリスト達のせいです。そもそも、ロシアの特別軍事作戦がはじまって1ヵ月がたった昨年3月の段階で、トルコの仲介で停戦するチャンスがあったのに、それを潰したのがこいつらです。そのために元イギリス首相のボリス・ジョンソンがゼレンスキーに会いに行ったわけです。

彼らはお勉強だけのエリートで、机上の空論が大好きなほか、その何人かは世界経済フォーラムのクラウス・シュワブの弟子達です。そうやって、金持ちの家系に産まれ、ぬくぬくと甘やかされ、労せず努力もしないままで政府高官の要職に就いたわけです。なので現実を全く分かってないし、分かろうともしないし、そもそも我々のような庶民をはなから見下しています。

そのため、少しでも自分より立場の高いものから命令されると、先ずは保身と選挙の再選しか考えていないので、何の意見も反論もせずに言われるがままに従ってしまうわけですね。その最たるものが、ロシアへの制裁とウクライナへの資金援助を未だにひたすら続けるポチ岸田や、ワクチンを国民に強要し続けた河野のような売国奴でしょう。

このウクライナでの悲劇は、すべて、こいつら「エリート」とは名ばかりの人間のクズどもの責任です。あと、それを喧伝するプロパガンダ機関に成り下がったメディアもですが。

しかしバイデン政権というのは、考えてみると世界のためになる政策を何一つ実行できませんでした。

①ノルドストリームを破壊し、ウクライナで35万人を死なせる。
アメリカ南部に大量の不法移民を流入させ、人身売買や麻薬犯罪を激増させ、治安をかつてないレベルまで悪化させる。
サウジアラビアムハンマド・ビン・サルマン皇太子を怒らせ、中東でのアメリカのプレゼンスを低下させる(⇒ただし、これはいい事です)。
④インフレで世界を混乱させ、エネルギー価格を高騰させ、金融危機を引き起こす。
⑤欧州の経済を停滞させる。

などなど、世界中に最凶の害悪をまき散らしただけです。

ただし、③はむしろいいことで、これにより中東諸国の国交正常化が進み、サウジとイランの歴史的な和解、イエメン内戦の終結、シリアのアラブ連合復帰などなど、第三世界アメリカ離れが急速に進み、この地域(ロシア~トルコ~イラン~中東~北アフリカ)の巨大な経済圏が形成されると共に、安定と協調に向かっての協力体制が構築されつつあるということです。

つまり、歴史的にも自明のことですが、他国にアメリカが介入しない方が、むしろその地域の安定化が進むということです。逆に言うと、アメリカが他国に介入し、地域の対立を煽り、分断化する(分割統治)ことで、軍事的、経済的、政治的に、その地域でのアメリカのプレゼンスを高め、アメリカに有利にコントロールするという欺瞞が、いよいよ通用しない時代になったということですね。

そもそもバイデン政権というのは「トランプさんの実績をひっくり返し、真逆の政策を行うこと」それがバイデン政権の政策といっても過言ではありません。そして、そのような政策を進めた結果、世界は現在のような悲劇に見舞われているわけです。

いずれにせよ、今後もウクライナに戦争を続けるよう圧力をかけ続けると、さらに死者数は増え、さらに欧州の経済は逼迫するでしょう。なので早々に停戦を実現するための外交努力をすべきなんですが、そもそもこの紛争の仕掛け人がバイデン政権の発案なので、もはや振り上げた拳を下ろせなくなっている状況ですね。この戦争が終わってしまうと、バイデンの他、政権中枢のビクトリア・ヌーランドジェイク・サリバンオースティン国防長官ブリンケン国務長官らが、ウクライナを利用して利権や賄賂を得ていた事実が明るみに出ますので。

まずは停戦と和平を目指すべきなのは明らかなんですが、我が国にそれを主張するメディアや記事が一切ないのが悲しいです。学校でもそういう風に子供たちに教えてるのでしょうか。停戦よりも武器を送ることが正義!とかって、教師はそのロジックをどう子供に説明してるんでしょうかね。

ところで、G7はウクライナへのより一層の援助を表明しましたが、一方で停戦を主張しているのは、なんとアラブ連盟首脳会議の国々ですよ。

確かにアラブ諸国は様々な宗派がいて、宗教的な対立が絶えず、それ故に強権的な政治体制(権威主義)やイランなどの神権政治体制が取られてはいますが、G7などよりよほどまともな道徳観を持っているように感じます。

民主主義という政治体制は、政治家が国民のために政治を行うのであれば理想的な政治体制です。ですが、逆に政治家が自らの利益や、特定一部の特権階級の利益(つまり献金者の利益)、そして他国の利益(中国やアメリカの圧力や利権)、さらには国際組織の利益(国連など)など、それらを国民よりも上位に置くと、その瞬間にエリート主義、特権主義、グローバル主義に陥ります。
それが何を生み出すのか?
自由民主主義とは真逆の「共産主義」に限りなく近づき、貧富の差が拡大し、自由が制限され、意見は封殺され、一部のエリート以外は限りなく貧しく生きづらい社会になるでしょう。

世界をそうさせないためにプーチン大統領は懸命に戦ってるわけで、それに第三世界の国々が続々と追従していますが、日本は今後もこのまま沈みゆく大国アメリカ、つまりはバイデン政権と運命を共にするのでしょうか。
ましてやNATOの東京(アジア)事務所の開設なんて、正気の沙汰じゃありません。NATOというのは「北大西洋条約機構」ですよ?極東の島国である日本は全くなんの関係もありませんし、そもそもNATOの加盟国ですらないので。こういうアメリカの時代遅れの分割統治というドクトリンに一体いつまで付き合う気ですか?