GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

映画「ゴールデンウィークに観たA24映画②」

さて前回に引き続きまして、A24映画をさらに追加で2本観ましたので、さらっとその感想を述べることにします。

⑤「ビール・ストリートの恋人たち」(評価:★★★☆☆)
⑥「WAVES/ウェイブス」(評価:★★★☆☆)

まずこの2本ですが、意外にも決して悪くなかったんですね。

1本目の⑤「ビール・ストリートの恋人たち」ですが、簡単に言うと、冤罪で収監されてしまった主人公ファニーと恋人のティッシュの物語です。でその二人の馴れそめが、ファニーの収監前と後の時間を交錯させながら丹念に描かれています。

そもそも時代設定もよくわかりませんが、スマホとかがないし服装も70年代っぽいので多分古いのでしょう。で、ファニー逮捕の過程で白人警官の嫌がらせかつ作為的な証言があったことも明らかになってきます。

つまり、愛し合う二人のほか、黒人差別の問題や家族愛まで話が広がり、物語に重厚感を与えているかというと、別にそういうわけでもありません。

しかし、この二人に良くしてくれるレストランのウェイターの白人青年はものすごくいい奴で、二人にわざわざ不動産物件を紹介したり、「オレは幸せにしてる人間を見るのが好きなんだ」とテレくさそうに打ち明けたり、いいシーンも結構あります。

が、事件の真相がわからなかったり、色々消化不良もありますし、何度も見たいかと言われると、別にそういうわけでもありませんでした。まあ至って普通の佳作といったところでしょう。

ちなみにこの映画って、僕があまり好きじゃない「ムーンライト」で監督賞を受賞したバリー・ジェンキンスさんが監督だそうですが、だからどうしたの?というか。

で次に見た⑥「WAVES/ウェイブス」なんですが、これは現代が舞台の家族の崩壊と再生の物語、といえば聞こえはいいですが、別にそんな崇高な話ではありません。

そもそもこの家族って、タイラー君とエイミーちゃんの兄妹と、そのオヤジと継母の4人家族の物語で、一番まともなのはこの継母なんですね。自分の本当の子供ではないのに、二人の子供を心から愛していて、しかもバリバリのキャリアウーマンで稼ぎも良く、本当に素晴らしい女性です。

じゃあ一体誰が一番アホかというと、前半の主演をつとめるタイラーバカ息子くんで~す。こいつは高校生で、レスリング部に属していて、学校でも人気?の彼女もいて思い切りリア充野郎なんですね。

しかし、騒がしい音楽を車とかどっかの家でガンガンに響かせて、大勢が集まって酒飲んだり踊ったりマリファナ吸ったりドラッグやったり、車から体を乗り出して叫んだりとか、もう前半はアホらしくてうんざりしてきます。今の(昔もか)アメリカの若い奴らって、どんな映画でも必ずこのパーティーノリばかりで、こういうのをかっこいいとでも思ってるんでしょうか。

このタイラーのオヤジも、息子にレスリングとか体を鍛させる前に、まずこういう下くだらないバカ騒ぎに参加するのをやめさせるべきかと。

で、ノリにノってたタイラー君ですが、色々と不運が重なってどんどん落ちぶれていき、物語がはじまって1時間くらいであっという間に物語からフェードアウト、ボクはもうすごくうれしかったですハイ。だってそういうトラブルって全てこいつ(タイラー君)が悪いわけでして。

なにより、このタイラー家は、この継母さんががんばって仕事してるので、ものすごく裕福なんですよ。車も一人一台だし、家もとんでもない豪邸ですからね。その時点でタイラー君やエイミーちゃんは何不自由ない暮らしぶりで恵まれまくってます。その上でオレらも色々と抱えてて大変なんだとかって主張したいのかもしれませんが、あまりにも甘えすぎかと。

で物語後半は、妹のエイミーちゃんの物語がはじまります。そしてこの子はすごくかわいくてチャーミングなので、今後は色んな映画に引っ張りだこになるんではないでしょうか。タイラー君は一発屋で終わる可能性大ですが・・・。

でこのエイミーちゃんのエピソードでぶったまげたのが、先のブログで酷評した「Mid 90s」クズアニキ(坊主頭のモアイみたいな白人青年)が、意外にも結構イイ奴役で出演してるじゃないですか。この坊主頭、最近売り出し中なんでしょうか。そして、このあたりで、この映画と「Mid 90s」の区別がだんだん付かなくなってきます。が、相も変わらず、酒飲んだり薬やったり叫んだり、オマエらそれしかねえのかよっ!と突っ込みたくなります。

とはいえこの映画って、意外にも結構楽しめましたので、そこそこに見て損はありません。が、タイラー君の気持ちもわかるとか、若者は追い詰められているなどというのは全くのお門違いで、誰だってそして大人だって、生きていくのはそれなりに大変だし、そういう不安や欲求がみんなと騒ぐことで解消されることは絶対にないってことでしょうか。

なぜなら、誰も他人のことなんてはあまり興味ないし、結局は自分で決めるしかないからです。あともう一つ重要なのは、精神錯乱状態にある奴は、間違っても外に野放しにしてはいけないってことでしょうか。もう殴ってでも止めるべきかと。

とにかく、この映画って、結構色んなところで絶賛されてるようですが、もううるせ~て感じですね。とにかくお母さんと娘のエイミーちゃんが素晴らしいだけですハイ。

以上、A24映画を立て続けに6本見ましたが、あ~どうもね~というか、ボクはあまり好きじゃないかもしれません。だって、酒、マリファナ、ドラッグ、音楽、車、スポーツ、スケボーなどなど、全てにおいて興味がないので、このノリ全般が理解できないし、それが青春とか今を楽しむって言われても、首をかしげざるを得ません。

あのぅ~、こういう下らないことに参加しないことこそかっこいい!という真実の映画、誰か作ってくれませんかね。

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映画「ゴールデンウィークに観たA24映画①」

さてさてこのゴールデンウィークですが、みんな大好き?A24の製作・出資・配給映画を立て続けに観ました。A24というのはアメリカのニューヨークにある映画プロダクションのことで、映画の製作、出資、配給を行う会社なんですね。

多分よく知られている作品としては、アカデミー賞を受賞して以前ボクもブログに書いた「ムーンライト」や、ハーモニー・コリンスプリング・ブレイカーズなんかがあります。

なんか最近とくに、BRUTUSとかPOPEYEなんかの映画特集でも「A24の映画がすごい!」とか「これからは映画は制作・配給会社で選ぶ時代!」とかって過剰にもてはやされてますので、本当にそうなのか?それトゥルースなのか?ってことで、立て続けに以下の4本を見て検証してみましたですハイ。

①「The Last Black man in San Francisco」(評価:★☆☆☆☆)
②「アンダー・ザ・シルバーレイク(評価:★★★★☆)
③「Mid 90s」(評価:★☆☆☆☆)
④「20センチュリーウーマン」(評価:★★★☆☆)

で結論から言うと、あまりにも当たり外れがデカすぎるプロダクションってところだと思います。

だってまず①の「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」ですが、もうクソつまっ!単に不法侵入の自己中な黒人をスケボーに乗せてスロー映像で美化してるだけじゃないっスか先輩!もう狙いすぎで、冒頭の意味不明な防護服を着たやつらとか、そもそも物語が成り立ってないのに、そこに意味ありげなスローモーション映像を多用して、さらに主役を際立たせるためなのかギャングスタ系の黒人を5人ほど意味なく登場させて、もう全く意味不明。観る価値ゼロでした。

要はとある黒人が元々住んでいた家を取り戻したくて、すでに他人が住んでるにも関わらず、勝手に不法侵入してペンキを塗ったりして執拗にその家の手入れをしたり、もう自己中きわまりない物語です。はじまって5分でこいつが警察に捕まってくれれば映画として成立しなかったのは言うまでもありませんが。

で、次のアンダー・ザ・シルバーレイクですが、これは予想に反してものすごく面白かったです。ただ、物語自体はかなりわけがわからなくて、広げた風呂敷やまき散らした伏線の8割方は回収されませんが、別の意味でディビット・リンチ作品をもっと明る目に再構築したような作りで、最後までハラハラ・ドキドキ、最高に楽しめました。

要はハリウッドの近くに位置するシルバーレイクという街で、ある無職の青年が同じアパートの女の子に恋をして、その子が忽然と姿を消してしまい、あとはその子を探し回るだけの話なんです。で、途中、車に傷を付けるガキとか、ドッグキラー(犬殺し)とか音楽家とかわけのわからない奴らがたんまり出てきて、そいつらがこの青年にボコられたりして、その意味すらわからないままに物語は進行しつつ、少しずつ色んな謎が明らかになってくるという。

なんでしょうか、こういうストーリーでも映画として成立しているのが素晴らしいし、ある意味、今後も語り継がれるものすごく革命的な映画ではないでしょうか。あっ、唐突に思い出しましたが、僕の大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督の失敗作で、ホアキン・フェニックス主演のクソ映画インヒアレント・ヴァイスもきっとこういう方向を目指していたのかもしれませんが、その出来は遙かにシルバーレイクの足下にも及びません。それほどにシルバーレイクの方は素晴らしい映画です。

なんかの記事でトマス・ピンチョンも真っ青のストーリー」とかって書いてあったので、あらためてトマス・ピンチョン、読んでみようかな~と思いました。

で、問題の「Mid 90s」ですが、なにが「90年代愛に溢れた映画」だよ!ふざけんな、金返せ。もう最低のクソつまクソはったりクソファッション系くそ雰囲気ムービーの最高峰!と言っても過言ではないほどのクソさ。

なんか「これが今(1990年代)アメリカのリアルだぜ!本物のロスだぜ!これがストリートだぜ!」とでも言いたいのでしょうし、その鼻息の荒い気持ちもわからないではないですが、まずこの主役の12歳くらいの子供は必要だったんでしょうか。どうせオーディションで選ばれた中流階級の子役なのかは知りませんが、まずこの少年というか子供がかわいすぎ!で、そもそもこんな風にいつもニコニコしてる子が「自分の居場所がないっ」とかって設定が嘘くさいし、さらにこいつのアニキが最低のクズ野郎で何か気に入らないとすぐにこのかわいい子をボコボコに殴ったりして、かと思うといきなり泣き出したりとかってもうっ。・・・あのぅ~意味わかる人いますか~?

で、このアニキが貧乏のどん底かというと別にそうではなく、洋服とか帽子(キャップ)とかスニーカーとかたんまり持ってるんですよ。何一つ不自由していないわけでして。

なので、まずこの兄弟が何でそこまでフラストレーションをためているのかが理解不能そして、この主役のかわいい子が、スケボー大好きな年上の17歳くらいの少年達の仲間入りをして、一緒になって酒飲んだりタバコ吸ったりマリファナ吸ったりとかって、どうしてそれがストリートなんでしょうか。

で、じゃあ家庭環境が崩壊しているのかと言えば、この兄弟の一人親であるお母さんはすごく優しいし、子供たちをいつも心配して気にかけてるので別に忘れられているわけでもなく。あのぅ~すごくいいお母さんだと思うんですが~かんとくぅ~。

まあそんなわけで、子供達にスケボーやらせてそれをスローモーションにしつつ、さらにタバコ吸わせて酒飲ませればもうそれだけで青春ストリート映画のできあがり!みたいな安易なノリだけのふざけた悪解釈がボクには看過できませんでした~。

とにかく、これを作った人たちはもう少しマジメに真剣にアウトサイダーとか「ボーイズン・ザ・フッド」を観た方がいいですよマジで。特にアウトサイダージョニーなんてもはや完璧に両親から無視されてゴミ扱いだし、ボーイズン・ザ・フッドダウボーイなんて母親から愛されるどころか逆に憎まれてますからね。

ただ唯一の救いは、この映画に出ていた少年たちはそれなりにいい演技をしてましたので、あとは出る映画を選んだ方がいいかと。

で最後は、エル・ファニングちゃんの「20センチュリーウーマン」なんですが、これって1979年が舞台の映画なんですね。僕は現代ものかと思ってました。で、主演はアネット・ベニングおばさんなんですが、やはり大スターだけあって、顔にシワが増えておばさん化が進んでも、やはりものすごく魅力的です。

表情がころころ変わるし、セリフの間の取り方とか、話し方とか、ものすご~く上手ですね。こういう表情を演技として自然に実践できることがすばらしい。で、彼女の息子役をルーカス・ジェイド・ズマンという青年が演じてますが、彼がまたいい演技をしてるんです。

要は家族ものつまりは母と子の親子の物語で、そこに幼なじみのエル・ファニング下宿人の年上の女性大工のおっさんなんかの色んな人たちが絡んでくるという設定で、彼らの会話の掛け合いが非常に楽しいです。なんとなくイーサン・ホークジュリー・デルピーの「恋人までの~」シリーズに共通する楽しさで、やはりそこはアネット・ベニングの素晴らしさによるところが大きいと思いました。

一方、エル・ファニングちゃんですが、彼女は顔とかもパンパンで、一歩間違えると子豚みたいなドブスになりかねないところを微妙にどうにか保っているというルックスではないですか。まあ、その一歩間違えるとドブスラインを絶妙に保持している危うさが人気の秘密なんでしょうか。ある意味、ハリー・ポッターシリーズの美少女エマ・ワトソンちゃんは対極の美しさという。

ただ、この映画の唯一の欠点は、やはり先の「Mid 90s」と同様、 その主演の少年達の切実さがひとかけらも伝わってこないという点です。要は彼らが悩んだり荒んだりするほどに貧困ラインギリギリの生活をしているわけではなく、むしろ中流以上の生活をしていて別にそこまで追い込まれる必然性がないわけです。

つまり映画としての前提条件がすでに間違っているので、そこを必死に、タバコ、マリファナ、酒、そしておきまりのスケボーを出すことでうやむやにしてしまえ!という作為的かつ安易な手法が映画そのものを台無しにしてしまうというような。

まあ、この4本だけではA24映画の判断はできかねますので、借りてきた残りの4本も早速見てみようと思ってます。では皆様も良い週末を!

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映画「ゴールデン・ウィークに観た災害映画」

このゴールデンウィークですが、以前からやりたかったことを色々こなして、その合間を縫って映画を10本観て、本をわずかに1冊読んだところで、あっという間にタイムアップとなりました。なんだか子供の頃の夏休みの最終日(8/31)の気分です。

そして最近の日本列島ですが、九州と東北地方で地震が交互に発生し、不穏な空気が流れてますよね。特に都内なんて嵐の前の静けさというか、なにかとんでもない大地震の前兆でしょうか?

まあ、その予行演習というわけでもないのですが、自然災害系の映画を5本立て続けに観ましたので、以降でざっと紹介します。

①「ジオストーム(評価:★★★★☆)
②「テイク・シェルター(評価:★☆☆☆☆)
③「THE QUAKE/ザ・クエイク」(評価:★★☆☆☆)
「2012」
(評価:★★★☆☆)
⑤「ノウイング」(評価:★★★☆☆)

でまず、①のジオストームですが、この映画の人類は、すでに気象をコントロールするまでの技術を身につけた近未来が舞台となっていて、SFとか宇宙空間の要素が非常に強い作品でした。で、宇宙空間に衛星として設置されている気象をコントロールするシステムが不備を起こし、その原因究明のためにシステムの開発者である主人公(ジェラルド・バトラー)が、その修理のために衛星に再び舞い戻るというお話です。

まあとにかくこのジェラルド・バトラーオヤジって、たいていの映画で腕っ節の強い暴れんぼう的役回りが多くて、周りのモノをメチャメチャにぶっ壊したり、人を殴ったり、ぶん投げたり、もう犯罪者すれすれのイメージしかありません。つまり、叫んでぶっ壊して大暴れする役者と言えば、このジェラルド・バトラーオヤジとウディ・ハレルソンが最強でしょうか。

でも、そういうクソみたいな奴が急に子供に優しくしたりするので、そのギャップに惹かれてしまうわけですが、まあ物語としては、自然災害と言うより単なる人災にすぎないわけでして。

まあ大きな見所は、このバトラーおやじの弟のフィアンセの女の子ですかね。この娘はシークレット・サービスなんですが、物語終盤でジェイソン・ボーンばりのドライビング・テクニックとガンアクションを披露しますので度肝を抜かれます。

というように、宇宙、大災害、スパイ、カーチェイス、兄弟愛などなど、様々な要素がてんこ盛りの映画ですので、意外にもかなり楽しめるかと思います。あと、へっぽこ役でさすがに老けてきたエド・ハリスじじいも出てま~す。

で次に②のテイク・シェルターですが、これがは断じて災害モノではありませんでした。しいて言えば、脅迫神経症の主人公がありもしない災害に怯えまくって、自宅のシェルターを増設し、その過程で仕事もクビになって、友人も失い、奥さんにも見放され・・・・という悲惨きわまりない話です。もう本当にくだらねえ~、時間がもったいねえ~映画の最高峰かと!よく調べすに借りたので、今回の想定していた自然災害モノとは全く異なるジャンルで大失敗、すごくつまらなかったですハイ。

で、③のほとんど知られてないノルウェー映画「THE QUAKE/ザ・クエイク」ですが、非常にビミョ~な映画でした。まず、ノルウェー映画なので出ている役者が誰一人知らないので余計な先入観なく見れることと、オスロが舞台なので風景とか建物とかの街並みが非常に美しくて洒落てるのが見所でしょうか。

ですが、主人公の役者が若いのか年寄りなのかよくわからない年齢不詳のおっさんで、こいつが物語の序盤は無気力で全くやる気がないので見ててだんだんイライラしてきてジェラルド・バトラーばりに殴りたくなってきます。・・・が、こいつの娘がもう妖精みたいにかわいい女の子なので、そこでノルウェーの子供ってこんなにかわいいのか!と相当に衝撃を受けること請け合いなわけです。

で、後半ですがここで一気に大災害パニック映画に急展開!その地震の描写が半端じゃないですね。度肝を抜かれぶっ倒れそうになります。で実際にビルもバタバタぶっ倒れます。さらにまずいのは、こういう地震が来たら、もはや人間にできることはほとんどないということ、つまりはあきらめの境地に陥ってしまうということですね。

次に④の「2012」と⑤の「ノウィング」ですが、この2本は少し古くて、コレクションから引っ張り出して数年ぶりに見たんですが、「2012」めちゃめちゃ面白いですわ。よくできてますわ。最後の地殻変動のシーンなんて圧倒的すぎて腰抜かしてすぐに立てなくなるほどのクオリティです。・・・まだ腰少し痛いです。

で、ここでも冴えない男を演じさせたら右に出るものはいないジョン・キューザックアニキが、目を見開いて必死こいて奮闘してるので笑えます。そしてここではこのジョン・キューザックでさえ、途中でジェイソン・ボーンと化しますね。もしかすると災害モノとジェイソン・ボーンは相性がいいのかもしれません。

最後に⑤の「ノウィング」ですが、未だ売れっ子?のニコラス・ケイジおやじが奮闘してます。あっち行ったり、こっち行ったり、ベッドをひっくり返したり、ドアをぶっ壊したり、謎解き要素が満載で見てて飽きません。自然災害モノなのに、謎解き、終末、予言、宇宙ネタなんかが絶妙にミックスされていて、意外にも良作でお勧めの1本です。

で、この5本を見て思ったんですが、災害対策としてはほぼ何の役にも立ちませんでした(涙)。まあ、当たり前ですが、地震の予知なんてほぼ直前まで不可能!ってことでしょうか。だとすれば、なんか地震研究所みたいのが日本にもあるのかもしれませんが、もはやお金のムダなのでさっさと閉鎖して、地震を予測しているユーチューバーの皆さんに任せた方がいいのかと。

でさらに、これらの映画を見ると、仮に地震とか災害の予知ができたとしても、そこに政治的なバイアスがかかると、助かる人間も助からない(助けてもらえない)ってことがわかります。なので、よく言われるように、自分で生き残るすべを学ぶか、各自でそれなりの準備をしておくしかないわけですが、最近のコロナのように、自分で何かを決めたりできずに、政府発表を鵜呑みにするような人たちが増えると、おそらく災害が実際に起きた際の被害はそれだけ大きくなるように感じますね。

まあ少なくとも、もしも災害が起きた場合、逃げる場所を事前に決めておくことはもちろん、災害時に持ち出す荷物ぐらいは整理しておいた方がいいかもしれません。まあ、会社で何の役にも立たないオヤジどもをそのままおいていくのはもちろんですが・・。

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その他「ゴールデン・ウィークがはじまりました」

さてさてようやく待ちに待ったゴールデンウィークがはじまりましたね。今年もやる事が山積みで、昨日からもう大忙しです。

塗装が劣化した外灯の再塗装庭の土作りと野菜くずの片付けゴーヤ用のネットフェンスの準備パソコンのボードの増設天下一品の再現ラーメン作りなどのほか、読みたい本や見たい映画やアニメやユーチューブもたんまりありますので、時間がいくらあっても足りませんね。

とはいえそれらの大半を本日終えてしまい、今はユーチューブとアニメを見てゆっくり過ごしてます。

で最近特に感じるのは、ヤフーのトップページがもう全く興味のない情報で溢れてるって事なんです。工藤静香とかKokiとかその他の芸能人のインスタとか芸人がどうしたとかいう記事ばかりで、これって誰かの策略なんでしょうか?

あのう~ヤフーのおバカさんたちね、ボクは全く1ミリも興味ないのでやめてもらえませんかね。あとプロ野球とかオリンピックもですハイ。そんなクソみたいなことより、ミャンマーの現状とかRCEP(東アジア地域包括的経済連携)協定とかアリゾナの大統領選挙再集計とか頻発する地震とか路上飲みによるゴミ問題とかそういうニュースを報じてほしいのですが・・・。

確かに芸能人たちがこのコロナ禍で相当に必死なのはわかりますが、これでかなりの数の無用な人たちが淘汰されるのなら、それはそれで別にいいんではないでしょうか。そもそも芸能人なんて掃いて捨てるほどいるので、むしろ多すぎたくらいかと。

しかし、そもそもなんで赤の他人に、しかも会って話したことすらない人たちに、ファンとか追っかけとかあそこまで夢中になれるのかが不明です。だって彼らはあなたのことなんて知らないし、別に知りたいとも思ってないわけでして。が、それを言うと日本の芸能界が成り立たなくなるので、まあしょうがないのかもしれませんが、単なる金儲けの金づるにしか思われてないってことに早く気づいた方が良いかと。

そして国内ニュースはコロナ一色のお祭り騒ぎ!しかも、飲み屋の酒類提供禁止とかって正気の沙汰なんでしょうか。1ミリもコロナの感染者数には影響しないと思いますし、むしろ路上のゴミが増えるだけではないですか。

まあとりあえずは路上飲みしてるクズどもに「おい!ゴミはテメエで持って帰れっ!吸い殻は携帯用灰皿に捨てろっ!」と言っておきましょう。

ついでに「オマエら笑い声がデカくてアウトローだねぇ~、かっこいいねぇ~!ワルだねぇ~!・・・オマエら大嫌いですっ」とも付け加えておきましょう。

とまあ、もはやコロナはどうでもいいのですが、何より痛烈に頭にくるのは、都内の映画館がゴールデンウィーク明けまで営業停止になってしまったことでしょうか。

だってボクの楽しみにしていた閃光のハサウェイがちょうど公開されるわけですが、一体どこで見ればいいのでしょうか?そもそも千葉なんて行きたくないし、とはいえ「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」効果で多少は千葉が好きにはなりましたがね。

しかし閃光のハサウェイって、去年はコロナのせいで上映を延期した挙げ句に、今度は公開日の5/7が都内は緊急事態宣言中ですからね。もうこの映画、呪われているとしか思えません。まあ物語もものすごく暗~いので。

ところで、このゴールデンウィーク中、結構色んな人が大地震の予想をしてますので、皆様も地震には十分気をつけてください(今日も宮城で震度5がありましたし)。きっと大地震が来たら、コロナごときで騒いでいた今この時が懐かしくなるかと。ニュースもコロナ関連はほぼ皆無になるでしょう。「コロナの時がまだ懐かしいぜ」というレベルの災害が起こらなければいいのですが。

ボクはトミー・リー・ジョーンズオヤジの「ボルケーノ」とか、大好きなナオミ・ワッツユアン・マクレガー共演の「インポッシブル」、あるいはマット・デイモン兄キの「ヒア・アフター」の冒頭なんかを見て、大災害に備えようと思ってます。

 あっ、ヤフートップの右上のうざい動画スペース、コロナで自粛しろ!とかばかりでなく、お願いだから「ゴミ捨てるな!」流してくださいね。

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アニメ「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」

タイトル長いっすね。けれど、このアニメ、ボクにとってはものすご~く面白かったです。久々の当たりで、先週の休みから見続けて、第1期第2期(続)のそれぞれ13話と、第3期(終)12話で、合計38話を一気に見てしまいました。あ~もう、ほんと~におもしろかった!

そもそもボクはガガガ文庫の原作も読んでないし、予備知識ゼロで見ましたが、この数日間、とんでもなく幸福な時間を過ごすことができました。原作者や制作者および関係者の皆様、本当にありがとうございます。

まあ物語はというと、ボク的には昔夢中になって読んだきまぐれオレンジロードをお洒落にソフィスティケートさせて現代版にアップデートしたような印象で、ブコメものは形を変えど、今も昔も永遠のテーマ!というか。

ただ一点、注意が必要なんですが、キモっぷりで売りの主人公の比企谷(ひきがや)君は、別に変人でもカースト下位のダメ人間でもなく、実はものすごくかっこいい奴という点なんですね。なので、今、高校生でダメダメな奴がこれを見て、参考にしようとしても無理だし何の参考にもならないかと。

あとは当然ですが、この物語に出てくるキャラは誰一人として嫌な奴はいないって事。というかむしろ男子はいい奴ばかりだし、女の子も全員かわいいので、ただ単にそのかわいさを堪能するアニメなのかもしれません。

まあ、そんな風な現実離れした物語ではあるんですが、アニメなので別にそれでいいですし、とはいえ、いいセリフが随所に溢れてて、時に目頭が熱くなることもしばしば。ボクは5回ほど泣きました。

しかし、最近のアニメって自然描写や風景が本当にきれいだし、キャラクターの動きもなめらかでものすごい衝撃でした。アニメの作画技術ってもはや格段に進歩していて、これになれてしまうと、名作ファーストガンダムとか未来少年コナンとかもう絵が汚すぎて受けつけないんじゃないでしょうか。

で、僕が物語的に一番好きなのはやはり第1期ですが、オープニングが一番好きなのは第3期です。なぜって第1期比企谷(ひきがや)君のダメさ加減が際立っていたからで、一応は色々と共感できたからですかね。けれど第2期以降は比企谷(ひきがや)君が徐々にモテ男?に・・・。もうこの時点で彼への関心は消えました。

第3期のオープニングについては、同じく主人公の雪ノ下 雪乃(ゆきのしたゆきの)由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)が冒頭で物憂げにうつむいていたり、雪乃のお姉さんの陽乃(はるの)寂しそうにたたずんでいたり、途中で一色 いろはがニコニコと楽しそうに踊っていたり、雪乃が白いドレスでうつむいて踊っていたりとか、もう最高の出来で興奮しましたね。そしてこのオープニングにやなぎなぎさんの「芽ぐみの雨」という曲が本当に良くマッチしてまして。この方、ボクは知りませんでした。

まあ、色んなキャラが出てきますが、ボクが特に惹かれたのが、比企谷君の担任の平塚 静(ひらつか しずか)先生と、雪乃のお姉さんの陽乃(はるの)さんですかね。まあ自分もアラフォーなので、少し年齢のいったキャラに惹かれるわけですが(といってもオレより20以上も下かよ)、平塚先生はとにかくかっこよくて、しょっちゅうタバコ(セブンスター)吸って、ジッポ使って、かつセリフも深くて本当にシビれます。

それと雪乃と同様にかなり屈折している陽乃(はるの)さんにも惹かれましたね。はるのさんの屈折の理由とか、葉山君との馴れそめとかって、小説では解説されてるんでしょうか。

あとは比企谷君の後輩の一色いろはちゃんに惹かれましたね。なんだか、この子が一番健全なような気がしました。一番大人というか。

ただ、色んなキャラのエピソードがアニメでは若干消化不良っぽいので、原作でも読んでみようかな。

ちなみに主人公の雪乃(ゆきの)ちゃんは、結構エヴァ綾波入ってます。話し方とかアップの顔とかね。あと、途中で出てくる別の高校のカタカナ語シナジー、マインド、イノベーション、リスケ、ロジカル・シンキング、メソッド、バッファなどなど)を連発する生徒達も最高に笑えます。

ともあれ、このアニメって高校が舞台ではありますが、むしろ大人にこそ見てほしいですね。それは別に内容が難しいとか、深くてわかりにくいということではなくて、社会に出て仕事をするようになって、つまりは世の中に自分の力で立つようになってはじめて気づくことがあるからです。

「仕事」イコール「仕える事」と書きますが、仕事をしてはじめて自分の能力や限界を思い知らされるわけですよ。それはつまり、社会とか世の中はトモダチとバカ騒ぎしていた環境とは大きく違うし、馴れ合いが通用しない荒波の中に、たった一人でおっ放り出された挙げ句に、一方で守るべきものが増えていくわけです。これはマジです。

そんなとき、自分にとって何が大切なのか?それを教えてくれるアニメ、それがこの「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」なんで~す!!!・・・って、ちょっと飛躍しすぎかしれませんが、ボクにとってはそうでした。

さてさて、世の大人どもに告ぐ!コロナコロナ騒いで、国とか都の批判をする前に「オマエが自分で決めろ!」って事ですかね。なんか最近日本人って、お上に言われないと何も決断できないんでしょうか、というより、逆にお上の言うことは素直に聞くんですかね。今日も電車ガラガラだったし・・・・。

アドルフに告ぐ 1

アドルフに告ぐ 1

 

その他「コロナ狂走曲」

さてさてまた緊急事態宣言などというイカれた政策を打ち出したわけですが、国民は本当にそれでよいのでしょうか。そして政治家や専門家は高い給料をもらって一体何をやっているのでしょうか。

まず、一体何が「緊急事態」なのかがわかりません。この対応は、日本の国力をおとしめるための政治的圧力がかかっているとしか思えません。なぜならこの先も絶対に、風邪やインフルエンザとか、日本人の死因上位3位である三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)がゼロになることがないように、決してコロナをゼロにすることなんてできないからです。

そして何より、コロナで亡くなる人の8割以上が70歳以上の高齢者です。まして90歳以上の人の場合は、それはもう原因がコロナだろうが何だろうが、もはや寿命ではないのでしょうか。ちなみに間接的ではありますが、うちのば~ちゃんも90歳過ぎでコロナの影響で亡くなりました。が、家族の誰も別にコロナ!コロナ!とは騒ぎませんでしたし、もう寿命でしょ!ってことで、家族一同納得してましたよ。

何より頭にくるのは、その70歳以上の勝手な(飲み歩いたり、泡沫を飛ばしまくってる)人々を救うために、全国民を対象として、飲食業、歓楽業、観光業はもちろん、娯楽施設やデパートまで営業自粛って、それはもう正気の沙汰ではありません。

言ってみれば、交通事故を防ぐ(ゼロにする)ために、車に乗るのをやめますかってことなんです。

・まずなにより、年間の交通事故の死亡者は4,500人です。
ガンの年間の死亡者は30~40万人です。つまり、1日に1,000人が亡くなってるわけです。
心疾患の年間の死亡者は20万人、コロナ以外の肺炎は10万人です。
転倒や転落で亡くなる人は年間で1万人風呂場等で溺死する人は8,000人ですよ。
・ちなみに年間の自殺者は3万人ですハイ。

とにかく、当然ですが、様々な理由で年間136万人くらいが普通に亡くなっているわけです。しかしながら、その数が2020年は前年に比べ1万人近く減少したようですね。まあこれは、うがい・手洗い・マスク効果で、肺炎やインフルエンザの感染者が減ったことが要因であることがすでにわかってます。

ということはですよ、別にコロナがあろうがなかろうが、国民の死亡率という観点からすると、例年よりも格段に増えたわけではなく、むしろ昨年は減ったぐらいで、ほとんど大勢には影響はないってことなんです。とすればなにより今やるべき事は、

①ヤフーなんかのポータルサイトで画面の右上に設置されたクソみたいなコロナの感染数なんかのカウンターを直ちにやめろ!ってことなんです。やるなら、交通事故、心疾患、肺炎、転倒事故、溺死者、自殺者、風邪、インフルもすべて載せろ!
②クソマスコミの煽りと、クラスターがどこどこで発生などというプライバシーを無視した報道をやめろ!
③とにかく緊急事態とかテレワークとか煽らずに、そのまま放っておけ!
④全国民を対象にした対策ではなく、70歳以上で血管に障害のある人(ヘビースモーカー、糖尿病、高血圧、病み上がりの人)に絞った対策に切り替えろ!
病院は受け入れ体制に優先順位をつけろ!ってことなんです。例えば、僕の好きなアメリカ至上主義映画パール・ハーバーで、看護婦役のケイト・ベッキンセールちゃんが大勢の負傷者が運ばれてくる中で、病院に入れる前にもうダメな奴(助からない奴)と助かる見込みのある奴をテープの色(赤とか青)で選別していたわけですが、日本でもそれをやるべきって事なんです。普通に考えて、コロナ感染者が90歳以上の老人と20歳の若者の二人がいて、その両者が重篤者である場合、同じ労力をかけますか?ってことなんです。

第一、70歳以上で血管に障害があり(糖尿病、高血圧、)、サイトカイン・ストームを起こしやすい人が、呑気に飲み屋なんかに数人で出かけ、そしてコロナにかかったとしても、それはもう自業自得というものではないでしょうか。

こんなことをこのまま永遠に繰り返せば、日本の経済はガタガタになり、国の借金もかさみ、国力は落ち、そしそれが全て我々の税金として跳ね返ってくるだけです。

しかしこのコロナって、一体誰が得をするのでしょうか。ごく一部の金にしか興味のない無責任な輩(マーク・ザッカーバーグジョージ・ソロスビル・ゲイツとか、中国のCCPとかそれと関わりの深いアメリカの民主党系の政治家(バイデン、クリントンや、ビッグ・テック(ツイッターフェイスブック、GAFAM)とかの共産主義者達でしょうか。

このままいくと、結果として日本は確実に国内産業はもちろん、国際競争力も低下するので、間違いなくディストピア的未来に通じていくとしか思えません。

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本「病気を治す食べ方」

さて、この本は最近ユーチューバーの中で注目しているジャーナリスト、中野博さんの本ですが、著者はアメリカ人で医師であるジェイムズ・E・カーソンさんという方が書いた本です。

で結論から言うと、かなり衝撃的な内容で大きなショックを受けたわけですが、現実問題として実践するのは相当にハードルが高いように感じました。けれど、現実を知る意味ではとてもいい本ですので、土井善晴さんの著書である「一汁一菜でよいという提案」と同様、一家に一冊常備しておくべき本だと思います。

まあ一言で言うと、この本の主張は以下に示す3点なんですね。

①一日の糖質(炭水化物)の摂取量を極力30g以内に抑える。
低糖、高ファコタンファ=脂質、コレステロールタン=タンパク質)の食事を理想とする。
消化に時間のかかる(消化器官に負担のかかる)食べ物を減らす。

ということなんです。著者のジェイムズ医師は、この方法でこれまでに20万人の患者を治療して改善に導いてます。そしてそういう人たちの実例が後半に出ているわけですが、もうハンバーガーとかのファストフードの食い過ぎや清涼飲料水の飲み過ぎで人工肛門直前とか痛風とか関節の痛みとかにさんざん悩まされている末期症状の人々がたくさん出てきます。が、こういう人たちも、上記の①~③を守る生活を1年ほど続けただけで、劇的に症状が改善していますので、かなり信憑性が高いことは間違いないと思います。ただ、アメリカ人、お店でフレンチフライと清涼飲料水のおかわり自由って、そりゃマジで食い過ぎ!病気にもなりますよ。

で、ボクもこの本を読んで色々と計算してみたわけですが、まず朝ごはんのコンフレーク40g(糖質35g)に、プレーンヨーグルト50g(糖質5g)と牛乳200cc(糖質10g)をかけて食べただけで、糖質は50gをゆうに超えてしまいます。

しかもご飯(白米)一膳で糖分は50gですので、仮に昼1杯、夜3杯食べたとすると、それだけで200gとなり、一日の目標とすべき摂取量30gの6倍ですよ6倍!それにケーキとかポテチとかアイスクリームなんて食べてしまったらもう!

まあ、如何に現代人が糖質を取り過ぎているのかがよくわかるかと思います。以下、少し具体的に整理します。

・でまず、果物がNG。特にバナナ、りんご、野菜ジュースもだめ。特に果物は、ナチュラルフルーツとして体に良さそうですが、この果物の果糖自体も人間の体にとっては人工的な砂糖と同じ糖分としてしか認識されないし、果実そのものを分解するのに消化器官に負担がかかるのでだめなんです。
・ジャガイモやにんじんなんかの根菜も炭水化物(=糖分)が多いためNG。
・食パンもたった1枚で糖分は30gのためNG。
・栄養素という観点からしても、白米よりは玄米、うどんよりはそばというように、栄養価の高さが強調されていますが、確かに栄養の部分では勝っていても、その栄養素の分解等が容易ではないので、消化に時間がかかるという点で消化器官に負担をかけてしまうのでNGむしろ白米とかうどんの方がいいようです。
パスタやピザも炭水化物が多すぎるためNG。
・コンフレークやオートミールも、炭水化物が多すぎ、かつオートミールも消化に時間がかかるのでNG。
・一方で、ダイエットの世界では悪玉とされる脂質やコレステロールこそ、積極的に摂取すべきということが提唱されているんです。なぜなら、人間の脳の1/4はコレステロールできているし、細胞を守る細胞膜も脂質、タンパク質、コレステロールからできているほか、人間の生命維持に不可欠なホルモン生成にも大きく寄与しているからなんですね。

というように、常識を覆す革命的な本ではあるんですが、巻末に付いている献立メニューが非常に貧弱すぎて、じゃあ何をどれだけ食べればよいのか?ってことがさっぱりわからないのがこの本の最大の欠点です。

で、ボク的に解釈・アレンジして考えたのは、あんまり無理してストイックに1日の糖分の摂取量を30g以内に制限するのではなく、むしろ「食べるべきでないものを控え、可能な範囲で糖分の摂取量を減らしていく」というメソッドでしょうか。っていうか、修道士とか僧侶じゃないので現実にはその程度しかできませんよ多分。

~健康的な食生活(ギギアンダルシア・メソッド・バージョン)~

◎できるだけ食べない・飲まない方がよいモノ
・食パン(全粒粉のモノも含む)、パスタ、ピザ
・マーガリン、サラダ油
・ジャガイモ、にんじん
・果物、バナナ、リンゴ、野菜ジュース
・清涼飲料水(ただし、カロリーゼロはOKか?)
・玄米、そば
・ヨーグルト(果物味のもの)
・コンフレーク、オートミール
・生クリームたっぷりのケーキ、スナック菓子

◎食べるべきモノ・大丈夫(そう)なモノ
・クロワッサン
・バター、えごま油、オリーブオイル、米油、亜麻仁油
・アボガド、ブロッコリー、インゲン、オクラ、緑黄色野菜、たまねぎ
・麦茶、コーヒーや紅茶(がぶ飲みは控える)
・肉(脂がのっててOK)、魚、刺身、シーフード、ベーコン
・(玄米よりは)白米(茶碗一膳程度、後はとにかくおかずで腹を満たす)
・(そばよりは)うどん
・低糖質のヨーグルト、チーズ
・大豆製品(納豆、豆腐、味噌、おから)
・低糖質のコンフレークと牛乳(1日1杯)
・卵(完全食品で、何個食べてもOK)
・海藻(わかめ、ひじき、昆布)
・ナッツ(アーモンド、クルミ、マカダミアンナッツ)

・・・ってなところですかね。全く調べてないので、食べるべきものが本当にこれで良いのか甚だ疑問ですが、つまるところ、体によさそうなのは、単に昔の日本食というか、農家の朝ご飯的献立だと思います。あとは、カボチャ、レンコン、フキ、ゴボウ、長いも、キノコなんかも僕は大好きなので入れたいのですが、そもそもアメリカには売ってない?のか、言及されてないのでよくわかりません。

この本を読むとアメリカ人って、食事のメニューは非常に貧弱で、巻末の献立に、卵、チーズ、レタス、ブロッコリー、肉(牛、豚、鶏、ラム)、マッシュルームぐらいしか登場しないのがさみしい。

がともかく、要は現代人は元々なかった不要な食べ物を大量に生産・宣伝・消費していて、しかもそれが体には決してよろしくないということがよ~くわかった気がしました。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしってことでしょうね。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

  • 作者:土井 善晴
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)