GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

テレビドラマ「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ/シーズン1」

評価:★★★★★

この休み中にアマプラ特典で全8話(1話1時間なので8時間)を見ましたが、もう数年ぶりの衝撃、打撃!攻撃的おもしろさ。とにかくものすごいドラマで、まだ見ていない人で、お盆休みが取れる方は、是非アマプラ30日間無料サービスに登録すべし!そして観るべし!としか言いようがないおもしろさ。

そもそも僕はアメリカのTVドラマシリーズがあまり好きでなくて、これまで観たのは「Xファイル(UFOネタとかスモーキングマンのみ抽出して)」と、「ブレーキング・バッド」ぐらいのもので、それすらもイマイチ感が否めなかったわけです。

が、なんですかこの「トゥルー・ディテクティブ」などという読みにくく発音しにくいドラマシリーズは。何かいい邦題はなかったのでしょうか?が、これ、とんでもないドラマです。というか、100%映画でしょ?しかも売れっ子俳優マシュー・マコノヒーと、キレたら何をするかわからないガイキチオヤジのウディ・ハレルソンですよ!もうドラマではあり得ないキャスティング。

かと勝手に思ってたんですがなんですか、最近ではハリウッドのトップスターでもこぞってドラマに出たがるようじゃないですか?なんでも、24(トゥエンティー・フォー)の大ヒットや、アマプラやネトフリの普及で、ハリウッド俳優はTVドラマも絶好のビジネスチャンスの場と見なしているようなんですわ、全く知りませんでしたハイ。

僕はもういいオッサンなので、アメリカのTVドラマは落ち目の俳優が行き着く先かと勝手に思ってました。ちなみに日本ってまるっきり正反対で、売れっ子はテレビ、落ち目は映画や舞台とか演劇に行っているようですが、日本ではその流れは今どうなんでしょうかね。まあ、全く興味がないのでどうでもいいですが。

さてさて、この「トゥルー・ディテクティブ」ですが、マシュー・マコノヒー演じるラスト・コールと、ウディ・ハレルソン演じるマーティン・ハートの二人の刑事が管轄するルイジアナ州で17年前に起きた猟奇的殺人事件を捜査する顛末を、現代から振り返りながら描いたものなんです。

で、なにせその事件って17年前の話なので、現在は警察を引退し、適当な暮らしをしていてアル中みたいなラストと、探偵業を開業したマーティンを、現在の州警察がなぜか事情聴取するといった展開でだらだら進んでいきます。

何がすごいって、物語は聴取中にしょっちゅう17年前のラストとハートの話が織り込まれているわけですが、二人とも本当に若いというか、若く見えるんですね。マコノヒー(ラスト役)もイケメンで生意気そうな刑事という印象だし、ハレルソン(マーティン)も髪がフサフサの茶髪で、気が優しくて力持ち的な印象で、17年前って言われても、マジでそういう風に見えるんですね。そのメイクとか髪型がものすごく凝っていて、もうホンモノなんですわ。

普通、日本とかだと、その若いときの役柄を別の役者がやったりするんですが、このドラマでは、本当に実際の二人が演じているのがすばらしいんです。まずそこが一つ。

そして、あとは誰もがレビューで指摘しているように、マシュー・マコノヒーの演技がハンパない、といった一言に尽きます。聴取を受けているときの仕草とか動作がもうホンモノにしか見えません。しょっちゅう、哲学的で難解なたわごとを言ったりタバコ吸ったりしてるんですが、そんな難しいセリフの最中も、ビールのアルミ缶をナイフで切り取って灰皿をつくったり(2015年なので聴取する部屋には灰皿がない)、人型の人形を作ってみたりするんですよ。セリフだけでもこ難しいのに、こういう作業もずっと役柄としてやるっていうのは、とんでもなくハードルが高いと思うんですが、マコノヒー兄貴はいともたやすくやってのけます。はい、日本の役者の皆さん、一体何人がこの演技できますか?今こそこのドラマを見て、役者引退を考えていただければ幸いです。

で、あとは大好きなガイキチオヤジのウディ・ハレルソンさんなんですが、やはりここでも始終キレまくった暴力オヤジを披露するかと思いきや、いやいや、結構いいオヤジ役を演じてるんですね。結構優しくて仲間思いでなんかな~と、ちょっと物足りなさを感じていると、出ました中盤でハレルソン得意の大暴れキチガイ超~恐いギャングスタークソオヤジぶりを余すことなく発揮!!!

ただ、ウディ・ハレルソンがぶち切れるのは全8話を通して2回ほどでしょうかね。しかもあの顔と体のくせに結構繊細でナイーブな役柄で、奥さんもミシェル・モナハンなので美人だし、若い女にも結構モテるという何気に結構うらやましい役柄で、だからこそハレルソンは出演を決めたのかな~なんて思ってしまったり。

まあ、最初はちょっと物語の構造が複雑なので面食らいますが、ポイントは①17年前の猟奇的殺人事件、②背景にあったのがブードゥ教などの悪魔崇拝、③ラストとマーティンの2人が当時の事件を担当していたこと、④そして現在、ラストとマーティンは警察辞めていて、なぜか刑事2人がまた過去の事件を調べている、⑤そしてなぜか、この二人の刑事は、当時の事件に主眼をおいているというより、当時のラストとマーティンの行動や出来事に興味を持っている。以上の5点でしょうか。

大体、上記の内容を把握しておけば、混乱なくこのドラマを楽しめること間違いなしです。ちなみに、タイトルの「ディテクティブ」って「探偵」っていう意味なんですが、これも物語の一部を暗示してますので覚えておきましょう。

ところで、これってもうTVドラマではなく僕的には「8時間の映画」という解釈です。それほどに完成度が高くお金もかかってて役者のレベルも高いです。今後こういうドラマが増えて来るとなると、TVドラマも見逃せなくなってくるわけで、なんだかサポート範囲が劇的に広がったというか・・・。

しかし、マシュー・マコノヒーって僕的には「ニュートン・ボーイズ」あたりで出てきて「ダラス・バイヤーズ・クラブ」で脚光を浴びた俳優程度の認識でしたが、そのレベルでもあの演技!すさまじいですねハリウッド映画界の層の厚さは。物語終盤、マコノヒー演じるラストが「インタビュー・ウィズ・バンパイア」のトム・クルーズにそっくりなので笑えます。メイクチームが同じだったんでしょうかね。

さて、僕にとってこのドラマは究極に面白くてモロにドツボでしたので早速中古でコンプリートBOXをゲットしました。しかしそういうことって結構久しぶりかも。ちなみにシーズン2と3では全く話も俳優も変わります。シリーズ完結型の映画なんですね。これも斬新ですわ。とにかく刑事物が好きでお盆休みをもてあまし気味のオッサン達には自信を持っておすすめですね。なお、ちょっとエッチなシーンもあるので奥様とは一緒に観ないことを忠告しておきます。

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本「記者、ラストベルトに住む」

これ、ずっと読みたかった本なんです。しかし、買ってから気づいたのですが、この本の著者って実は日本人だったんですよ。カバーがかなり意図的?作為的?に作られていて、僕は最初、このカバーのおっさんが著者だと思っていたわけです。すると実際はこの人はジョーというアメリカ人で、著者である日本人が親しくしている取材者の一人なんでした、いやはや・・・。

この時点でまず衝撃を受けましたが、けれど、すごくいい本で面白かったです。ただ、あまりにも過酷な現実ですので、面白いというよりは悲惨きわまりないというか。

まず基礎知識として、ラストベルト(錆びついた工業地帯)というのはアメリカ中西部の五大湖周辺の州のことで、ミシガン州ウィスコンシン州、アイオア州、イリノイ州インディアナ州オハイオ州ペンシルバニア州など、かつて鉄鋼業や製鉄業の栄えた地域のことです。「かつて」というのがポイントで、今では寂れて廃れてしまったからそう呼ばれるわけであって、なにも昔からラストベルトと呼ばれていただけではありません。昔はハイテク産業の西海岸サンフランシスコの「シリコン・バレー」に対抗して「スティール・バレー(製鉄の谷)」などと呼ばれ、高卒のブルーカラー層が製鉄業や製造業でまっとうな給料を稼ぎ、仕事や暮らしに誇りを持ち、分厚いミドルクラス層を形成していた地域なわけです。

で、作者が実際に住んでみたのには大きく2つの理由があるわけです。一つは、これらの地域の人々は歴史的に民主党支持者が多かったわけですが、2016年の選挙では、イリノイ州以外の州全ての州で共和党であるトランプを支持するという歴史的大転機となりました。作者はその点に着目し、なぜ伝統的な民主党支持を覆したのか、そして共和党に入れた人は、トランプに一体何を期待したのかということを探ることなんです。そもそも、このラストベルトの大部分をトランプが制したことが、大統領になれた大きな理由なわけですから。

もう一つは、人々の本当の暮らしぶりは実際にそこに住んでみないと見えてこないし、実際に地元で生活して地域の人々ともっと深く仲良くならないと決して本音は語ってもらえないといった、まさにジャーナリストの鏡のような決断によるものでした。

そして作者が実際に3ヵ月間住んだのは、オハイオ州北東部トランブル郡のウォーレンという街で、家賃が月400ドル程度のアパートなんです。このウォーレンという都市は同州マホニング郡のヤングスタウンと並ぶくらい有名な労働者の街だったんですが、もう寂れてしまって近所にはジャンキーなんかが結構多く生活する地域となっていて・・・。ちなみに「ヤングスタウン」という都市は、かのブルース・スプリングスティーンが1995年に鉄鋼業の衰退を嘆く曲のタイトルにもなってます。

で、まあ色々と衝撃的な事実が色々とわかってくるわけですが、それは実際に本書を読んでいただくとして、ここではそれらのいくつか紹介するにとどめます。

まず一つ、米国では現在、ラストベルトみたいに特に貧しい州では、白人の中年層(45~54歳)で薬物による死亡率が上昇するという異常事態が起きているということなんです。現に作者の隣に住んでいた青年がドラッグで死んでしまったり、取材した39歳のデイナという女性の弟も実際に亡くなっていたり、ものすごくリアルタイムで進行中なんですわ。つまり、一般的な先進国のモデルでは、医療技術の進歩により死亡率は当然下がっているのに、米国白人中年層だけは上がっていて、そしてこの要因も、心臓病や糖尿病などの典型的な疾病疾患ではなく、自殺や楽物乱用に依るものなんだそうです。

特にオハイオ州を含めたアパラチア地方南西部では、2000年代初頭以降ですでに薬物の過剰摂取による死亡率が都市部を抜き去っていて、こういった薬物汚染の背景には、職がなく、またあっても不安定でかつ低賃金なサービス産業ばかりで、希望や展望の損失が大きな理由としてあげられているんです。

そしてもう一つは、取材した人達の大部分が「自分にとってのアメリカ・ドリームとは、請求書におびえずに普通に生活できることだ。」とか「年収4~5万ドル(400~500万円)稼ぐことさ!」っとかって言ってることなんですが、それってもはや「ドリーム」とは呼ばないわけで、単に普通の暮らしがしたいってことじゃないですか。

この点が僕にはものすごく衝撃的でした。アメリカって、その割合がどの程度なのかはわかりませんが、ミドルクラスが没落し、日本でいうところの普通の暮らしがもはや成り立たなくなっている人達がものすごい勢いで増えているわけですよ。

ネットで統計情報を拾っても「上位1%の人々の平均収入が、下位50%を占めるの人々(1億1,700万人)の平均の81倍」とか「上位1%の総資産でアメリカ人全体の34%を占めている」とか「1980年代にアメリカ人の50%を占めたミドルクラス(中産階級)は、2010年には40%まで減少した」などと色々挙げられているけど、こういう統計ってその下位にいる実際の人々の顔が全く見えないわけですよ。その意味で、そういう人達の意見や暮らしぶりをレポートした本書は非常に意義のある成果であって、しかもこの作者が日本人であったことに僕は拍手とエールを送りたいです。そんでもって、この作者が書いた「ルポ トランプ王国」も買っちゃいました。

まあ、こういう傾向が今後日本にも波及するのかどうかは、アメリカと日本では政治・経済・社会システムが大きく異なるので何ともいえないところですが、資本主義の末期症状であることは変わりないので、今の我々の生活を見直す(または感謝する)ための恰好の例にはなるかと思います。

特に最近は、この本以外にもアメリカの路上生活者(ホームレス)ならぬ車上生活者を取材した「ノマド:漂流する高齢労働者たち」やボブ・ウッドワードの「FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実」なんかも読んで、他にも「超・格差社会アメリカ」や「ホワイト・ワーキング・クラスという人々」といった本が待機中ですので、機会があればコメントしたいと思ってます。

記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂

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ノマド: 漂流する高齢労働者たち

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FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

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映画「試験明けに見た映画②」

さて試験明けに見た映画の続きです。以降で残りの5本を紹介します。いやいや、久々に出ましたね、五つ星が!!!

⑥ロスト・マネー偽りの報酬(評価:★★☆☆☆)                                               ⑦ゴッズ・オウン・カントリー(評価:★★★☆☆)                               ⑧ラッカは静かに虐殺されているAmaプラ)(評価:★★★☆☆)         ⑨地獄への道:モスルの戦い (Amaプラ)(評価:★★☆☆☆)                          ⑩バトル・オブ・ザ・セクシーズ(評価:★★★★★)

えっと、もはや説明するのも面倒な「⑥ロスト・マネー」なんですけど、これって僕は最初はリーアム・ニーソン主演の「96時間」みたいな元凄腕のCIAモノを勝手に期待していたんですが、それはとんでもない勘違いで。

まず、はじまって2分でリーアム・ニーソンが死んで退場します、はい、そして、以降はその奥さんである黒人のおばさんが主演を張るというどんでん返し、見事に期待を裏切られました。で、それ以降、楽しめるのかというと非常にビミョ~で、ダラダラゆる~く話は進んでいきます。で、なにせ主演が小太りのおばさんなので、あまり見るべきところもなく、しかも面白くないので、あきらめかけていた矢先、話は急展開!という。かろうじて★1つは免れました、いや奇跡ですよ。

最近、先に紹介した「バハールの涙」もそうですが、女性陣ががんばる映画が増えているような気がします。それ自体はすばらしいんですが、なんか展開とか描写がモッサリしていて、「オーシャンズ8」のようにもっとスタイリッシュにはいかないんでしょうか。あと、おばさんが主演なのはジーナ・ローランズの「グロリア」とかパム・グリアーの「ジャッキー・ブラウン」みたいに、よほどプロットに厚みがないと厳しいですよね。

で、次に「⑦ゴッズ・オウン・カントリー」なんですが、これってもろに「ブロークバック・マウンテン」のイギリス版という。しかも、監督がフランシス・リーという人で、ブロークバックのアン・リーと同じ「リー」だし。パクリ中のパクリです。要は、イギリスの牧場で働く青年ジョン君が、臨時で雇った季節労働者であるルーマニア移民の男性ゲオルグ君と恋に落ちるという物語なんです。

驚いたのが、この映画の主演のジョシュ・オコナーって、先に紹介した「暁に祈れ」の主演を務めた役者さんなんですよ。(と、勝手に断言してましたが、実は別人でした。「暁に祈れ」の方はジョー・コールさんという役者で、微妙に名前も似てるんですわ。参りましたね。)

このジョシュ・オコナー君みたいな大してルックスのよくない青年が主演として抜擢されるのが、日本と世界の映画界の最大の違いですね。ジャニーズ主演とかマジ勘弁。

で、じゃあサイクブーなジョシュ・オコナー君の演技はどうなのよ?というと、意外にも、ものすご~くいいんです。リアリティとか存在感がハンパじゃないんですよね。映画自体も決して悪くないですし、意外に僕は好きでもあるんですが、他のレビューとかの感想によくあるような、「すごく美しい映画だった」とか「まさに神の宿る場所」・・・などとは僕はみじんも思いませんでした。

そもそも、牧場でいきなり牛が糞をしたり、羊が他の獣に襲われてしまったり、糞尿にまみれた牛舎を掃除したり、汚いワラ葺きの小屋で雑魚寝したりとか、もう美しいどころか不潔で不衛生で不快きわまりないんです。それに舞台であるイギリスの風景もいつも曇っててはっきりしない天気で景観的美しさは皆無でしかなく。

とはいえ、牧場での仕事は結構細かく描写されていて、カウボーイの生活を知る意味では非常にためになりました。けど、こういう過酷で厳しい環境で生きる人々を描いた映画にすぐ「神(GOD)」とかを付けることで、なんとなく純文学的な崇高さを出そうという趣向、もうやめませんかね。ブラジルを舞台にした「シティ・オブ・ゴッド」もそうでしたが。なぜ、悲惨きわまりない場所とかハンパなく汚い場所に「神」とか「夢の島」とか、正反対の名前を付けるのでしょうか。

ちなみに、ジョシュ・オコナー君がものすごくいいと言いましたが、ゲロ吐いたり、酔っぱらったり、いつもだるそうにしてる姿は、ある意味「暁に祈れ」(のジョー・コール君)と全く同じで、むしろそういう演技しかできないのかと心配になりましたね。もしかすると元々そういう奴なのかも・・。いや~しかしシブい役者ですわ。

さて次にアマプラでずっと見たかった「⑧ラッカは静かに虐殺されている」と「⑨地獄への道:モスルの戦い」ですが、まず、ラッカはシリアの都市で、モスルはイラクの都市で、どちらもISに占領された地域なんですね。日本にはほとんど情報が入ってきませんが・・・。

で、「⑧ラッカは静かに~」の方は、ISの暴挙や愚行を世界に訴えるために結成された市民ジャーナリスト集団である「RBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently)」を追ったドキュメンタリー映画なんです。シリアに残った国内組と、トルコやドイツに逃れた国外組が、巧みにSNSやネット環境を駆使して写真や映像のやりとりをし、ニュース映像として世界に配信を続けていて、彼らは銃ではなくそういう映像や情報でISに立ち向かっているわけです。が、当然ISからも敵対視され、一部のメンバーのみならず、家族や親類まで殺され、それでも闘うことを止めていないのがすごいんです。

彼らって、シリアでは中産階級の家庭で育っていて、彼らの望むモノって実は我々と何も変わらないんですよ。仕事して、友達と騒いで、結婚して、家族と過ごして、子育てをしてっていう、日本では当たり前にできることが、シリアではできないんですね。そういう国がたくさんあることを本当は我々は知らなければならないんですが、マスコミは吉本の報道なんかにかかりっきりのようですし、もう日本のマスコミは終わってますね、この国のお笑いや役者、アナウンサー、コメンテーター全て光の中に消え去ってほしいです(ドラクエニフラムを唱えたい)。で、このドキュメンタリー、見てると悲惨すぎで泣けてきます。RBSSのメンバーの人達は今でも生きているのかが心配でなりません。

で、もう一つの「⑨地獄への道」ですが、これは日本語字幕がひどすぎました。これってgoogle翻訳じゃね?的なレベルで、字幕が必ず2行で表示されていて、文字化けとか直訳的な翻訳で、ものすごく読みづらい英語でうんざりしてきます。「このことに私が気づかされたのは事実だ」とか「この悲劇は多くの中の一つだ」とか、もう勘弁して。

で、ドキュメンタリー自体もイギリス人っぽい記者が危険地帯に出向き、モスルの惨状を伝えるわけですが、先の「⑧ラッカは静かに~」と比較すると、こちらは大勢の北部同盟なんかの軍に記者が守られているので、そこまで緊張感がないし、しかも46分くらいのドキュメンタリーなのですぐに見終わってしまって。はっきり言ってよく覚えてませんし、いまいちでしたね。

さて、最後に「⑩バトル・オブ・ザ・セクシーズ」ですが、久々に出ました5つ星です!堂々、僕のマイベストに入りました~(祝)。これって「アイ・トーニャ」と同じかそれ以上に面白いです。

この映画も実話モノで、アメリカで1970年代から80年代に掛けて活躍した女性のテニスプレイヤーであるビリー・ジーン・キングさんを描いた映画なんです。彼女はアメリカでは伝説的なテニスプレイヤーで、彼女が立ち上がるまで、女性テニス界の賞金はなんと男性の8分の1だったそうです。で、この映画は、彼女が女性のテニス界の権利を勝ち取るまでの一部を描いた映画なんですが、なんと演じているのが「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンさんなんですよ(ハリー・ポッターシリーズのエマ・ワトソンではありませんので注意!)、もう衝撃的!。

はっきり言って、エマ・ストーンさん、もう最高ですわ。 彼女は笑顔がとにかくすばらしい。というか、とにかく表情が豊かでコミカルで、彼女が出ているだけで映画が成立しているというか、この事実に「ラ・ラ・ランド」で気づき、本作で確信しましたですハイ。能面みたいにいつもテレビ写りのいい顔しかしない日本の大量の大根役者達とは大違いです、はい、みなさん、これが本当の女優ですからね。

しかも、この映画もファッションとか映像が70年代の雰囲気がものすごくよく出ていて、とにかくかっこいいんです。それとこのビリー・ジーンさんですが、実はレズビアンだったようで、劇中でもそういうシーンがあるんですが、もうゾッとするぐらいエロいので男性陣は要注意!・・・まあ、実をいうと別に直接的なセクシー描写は全くないんですが、なぜかモロにドキドキしてしまうという。このシーンを演じたエマ・ストーン、それに撮影班、よくわかってますわ。 あと、男性テニスプレイヤーのボビー・リッグス役を演じたとスティーブ・カレルさんがもう最高に笑えます。ほんと、天才ですよね。とにかく、エマ・ストーンの魅力が炸裂の本作、これが映画です、これが女優です、そして特にテニス好きの方にはすこぶるおすすめです。

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映画「試験明けに見た映画①」

試験も終わり、ようやく久しぶりに映画を見まくる時間ができました。やはり映画って本当にすばらしい。しかも最近は、アマプラ(amazonプライム)のお試し30日に登録したので、アマプラでしか見られない映画とかドキュメンタリーも見れて感無量です。まあ、継続はしないですけど。

さてさて、まずは、さらっとそのうちの5本を紹介しますが、ちょっとビミョ~なモノが多くて不作でした。

①暁に祈れ(評価:★★☆☆☆)                           ②運び屋(評価:★★★☆☆)                            ③LBJ ケネディの意志を継いだ男(評価:★★★☆☆)                  ④バハールの涙(評価:★★☆☆☆)                         ⑤おかえり、ブルゴーニュへ(評価:★★★★☆)                 

まず「①暁に祈れ」ですが、以前借りたDVDに入っていた予告で「魂を揺さぶる!心を揺るがす!」とかって今はやりの常套句がすさまじく、それにコロッと騙されて借りてしまったクチですが、あ~残念無念という。要はタイでドラッグにはまり、クスリ欲しさにボクシングで賞金を稼いでいたビリー・ムーアさんというイギリス人の話なんですが、結局警察に捕まって、刑務所にぶち込まれ、そこでボクシングをやるようになり・・・という話なんですが、すご~くこわ~いよぅ~タイの刑務所。ここって、タイ史上最もやばい刑務所なんだそうです。

しかもこれって衝撃の実話なんです。しかし、タイの人達、みんな刺青が入っていてめちゃめちゃヤバそうな人達ばかりで、彼らは本物の囚人なんでしょうか。朝飯を食べながら普通っぽい囚人が「オレはこれまでに3人殺した。。」とかって日常会話としてさらっと話すんですが、しかし命の価値が軽すぎませんか?しかも刑務所にはそういう奴らがわんさかいて全員雑魚寝だし、不潔きわまりないし、こんなところに入れられたらもう泣くしかないですね。笑ったのはエンドロールの途中で本物のビリー・ムーアさんが出てきて、テロップに「彼は今も薬物中毒と闘っている」とかなんとか、まだドラッグやめてね~のよ!

はい、次に「②運び屋」ですね、クリント・イーストウッドです、もうおじいちゃんです、しかし老けましたねえ~。ただ、随所でジジイ特有の毒舌っぷりがすごいんです。要は、クリント・イーストウッドが何十年もずっと園芸を生業にしていたんですが、ネット通販の台頭で廃業を余儀なくされて、金に困って、メキシコのカルテルの運び屋になってしまうという話なんです。笑えるのは、こちらも究極に怖いメキシコのギャング達が勢揃いで、最初はクリント・イーストウッドを「このジジイ!早くしろ!」とか「言われたとおりにやれ!」とかって威嚇しまくるんですが、一緒に仕事をしていくにつれて、徐々にクリント・イーストウッドのことを好きになっていく、というところなんですね。意外にもギャングと仲良くなって、ギャング達も気を遣うようになり、「ジジイの好きにやらせろ!」とか「少しはジジイを休ませろ!」とかって、見かけによらず結構いい奴らだったりして。この映画、けっこうよかったんですが、いまいちパンチ不足でした。まあいい話ではあるんですが。

さて、長くなってきましたので、もっと手短に「③LBJ ケネディの意志を継いだ男」にいきますが、これはジョン・F・ケネディの暗殺後すぐに大統領の座を継いだリンドン・ジョンソンの伝記映画なんですが、なんと主役がキチガイやギャングをやらせたら右に出るモノはいない激ヤバ役者ウディ・ハレルソンさんなんです。・・・なんですが、なぜかこの映画ではそんなに怖くなく、ガイキチ色やギャング色を封印し、見事にジョンソンを演じているのが恐ろしい。やはりすごい役者さんだったんですね。で、映画も結構いいんですが、こちらもなんとなくパンチ不足感が否めませんでした。

で、最も期待していた「④バハールの涙」ですが、これはイラククルド人自治区でISに立ち向かった女性部隊の話を描いた映画なんです。これも一部事実を元に描かれた映画のようで、僕はものすご~く楽しみにしていたんですが、何ともはや、残念きわまりない出来・・・。なんか、これもDVDの冒頭に入っている作品紹介の出来がよすぎて、見事に騙されましたね。作った奴にアカデミー賞あげてください。

なにより、女性戦士達があまりにも無防備に飛び出していって狙撃されたりとか、なんか戦い方が行き当たりばったりで適当すぎてよくわからないんですね。この女性部隊は、銃の手入れとかもすこぶる上手で、バハールの指示や命令に対する受け答えも軍人さながらなんですが、肝心の戦闘の際は好き勝手に動きだしたりとか、焦って行き過ぎて地雷を踏んだりとか、ちょっと訓練とか練習の足りない女子サッカーなでしこジャパンみたいな感じで、すごぶる残念感満載なんです。けど、本物のバハールさんって、きっとこんな美人じゃないよなあ~。

やっときました「⑤おかえり、ブルゴーニュへ」ですが、これ、ものすごくよかったです。この映画はフランスでワイナリーを営む家で育った3兄弟の話なんですが、長男が嫌気がさして出て行った後10年ほど音信不通で、妹と弟が自宅のワイナリーを切り盛りしていたんだけど、親父が倒れ、それを機に10年ぶりに兄貴が帰ってくる、という話なんです。ともかく、ワイン好きやワイン造りに興味がある人は必見のおもしろさ。

ワイナリーを切り盛りする日々の生活とか、収穫の時期の決め方とか、収穫の方法とか、収穫祭とか、収穫後のブドウの木の手入れとか、細かな描写がとてもリアルで楽しいんです。

それに、妹のジュリエット役の女優さんが最高にかわいくて美人で、彼女を見るだけでも一見の価値あり。しかし、この子、フランス語のほか英語もぺらぺらですごいよねえ~。それにファッションもフランス映画なのでお洒落だし、彼女が一生懸命ブドウ畑で作業している姿を見ると、なんとなくこっちも元気が出てきます。広大なブドウ畑の見事な四季の移り変わりも最高で、これを見てすぐに僕も自宅の庭を手入れしに行きました。

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その他「最近の芸能界って?」

さて先ほど土日の出張から帰ってきました。あ~疲れましたね。

で、出張先のホテルでちらっと見たんですが、吉本の芸人の謝罪会見やってましたね。僕はテレビが大嫌いですので、そもそも、この会見で謝っていた岩石みたいなルックスの宮迫さんという人、知りませんでした。なんですか、最近の売れっ子だったようですね。ロンブーの亮さんは辛うじて知ってましたが・・。

でね、思いましたね痛切に。一体この国はいつまで村八分社会なのかと。もういい加減にしませんか。一体どうしてこの二人が事務所を辞めなければならないのか、僕にはさっぱりわかりません。あの~、別にこの二人のファンではありませんが・・。

世間では反社会的勢力から金銭享受があったとか、芸人としてあるまじき行為とか騒いでますが、そもそも芸能界なんて反社会的勢力の興行としてはじまった文化であるはずです。しかも、この二人がなにもその勢力の一員だったわけでもありません。

しかしなぜ、こんなどうでもいいことが明るみに出たんでしょうか。まあ、妬みとか嫉妬とか色々あって、きっと不幸せな奴がチクったんでしょうが、そいつはこんな第二次大戦時のゲシュタポの監視と密告みたいなマネをして恥ずかしくないんでしょうかね。

そもそも日本人は特に芸能人に弱いので、何かのツテで二人(とかその他の芸人さん)を是非呼んでほしい!みたいなノリで話が回ってきて、この二人はじゃあ一肌脱ぎましょう!といっただけの話ではないんですかね実態は。そしてそれがそんなに悪いことなんでしょうか。

何よりも頭に来るのは、例えばこの二人が辞めて独立した場合とか「吉本と同じ番組にでは彼らは使えない」とか「吉本の事務所から無言の圧力があるので、彼らを起用するわけにはいかない」などという、テレビ局とかスポンサー側の村八分的な見解や対応なんですよ。これはジャニーズ事務所も同様で、未だに新しい地図の3人も地上波ではほとんど見ることができてません(詳しくは知りませんが・・)。

こういう、日本のテレビ局、マスコミ、スポンサーなんかの「癒着体質」に加え「事なかれ主義」と「長いものには巻かれろ」的な田舎的保身体質が痛烈に頭に来ます。また細かいところでは、例えばどこかの会社が問題を起こした場合に、それがスポンサーの会社だったりすると、なんとな~く軽く流して局として批判すらできない、などといったクソくだらない不文律もあります。で、僕はむしろこっちの方が大きな問題だと思うわけですハイ。

さらに日本の場合、一度何かやらかすと徹底的に叩きまくって、姿を消すまで絶対に許さないというねちっこさがあって、かつ、敗者復活とか再起、再チャレンジを一切認めないというこの執念深さって一体なんなのでしょう。村八分の名残でしょうか。

思えば役人とかも減点主義と言われ、何か一度やらかすと上には行けないので、極力変わったことはせず、上から言われたことだけを忠実にこなし、極力ミスらないように仕事をこなすこと、これがつまりは役人の処世術のようですが、オマイらロボットかよ!と言いたい。だからこの国はなかなかよくならないわけですよ。

特に不思議なのは、テレビ局とか番組制作者の中で、「いいや、うちはここまであの二人に番組を盛り上げてもらったので、これまで通り起用しますよ」といった気概ある人間が一人もいないってことです(いるんならどんどん発信してください)。

だってこれまで散々、宮迫さん、亮くん(ほか、元スマップの稲垣さん、草彅さん、香取くん、あとTOKIOの山口くんとか、ベッキーとか、あとノリぴーとか)、皆さんお世話になって、散々いい思いをしてたわけじゃないですか。それが、事務所を辞めた瞬間とか何かやらかした瞬間的に手のひらを翻したようにポイ捨てで、かつ、腐るほどいるテレビ局とか関係者のうち全く誰一人として番組に起用しようとしないし、またそういう声すら上げない、って、むしろこっちの方が異常だと思います(宮迫さん、亮くんがどうなるかはわかりませんが)。

なんでもそうですが、こういう風なやり方(テレビ局とかスポンサー、事務所の対応)が一つの方向だけに定着することって、ある意味ものすごく怖いことなんです。自由にモノが言えなくなることと同様、多様性とは対極の方向ですので、つまりはファシズムの温床となるわけです。で、これまでも芸能界とかマスコミはずっとそういう方向でやってきていて、また国民もそれを容認していたわけですが、そろそろ変わりませんかね、今世紀は多様性の時代なわけですし。

そもそもアメリカの俳優のロバート・ダウニー・ジュニアさんとかドリュー・バリモアなんかも何度もドラッグで逮捕されてますが、今はめちゃめちゃ売れっ子なわけですよ。それはつまり、アメリカという国がそういう過ちとかミスに寛容で、セカンドチャンスを大事にしている国だからなんですね。だって、完璧な人間なんていないわけですし。

日本って、芸能界の大手プロダクションを見ても、こうやってネチネチして陰険な弱いモノいじめ集団な訳ですから、どう間違っても世の中に対して「いじめはよくない!」なんて絶対に言えないわけです。まず何より、テレビ局、マスコミ、芸能プロ、オマエらがまずいじめをやめろ!と言いたいです。

そして、事実を語り、謝罪をし、身を切る選択をしてまで、何の関係もないテレビの前の我々に謝った二人、宮迫さんと亮くん、僕は全くファンではなかったけど、この会見で少し好きになりましたね。むしろ、裁かれるべきはテレビ局、マスコミ、そしてそれらと巧妙に連携・癒着している吉本とかジャニーズのような企業側ではないのでしょうか?

こんな時こそ、上記の関係者にアル・パチーノの「セント・オブ・ウーマン」を見ろ!とおすすめしたいです。

 

その他「長い戦いが終わりました」+本「地球と一緒に頭も冷やせ!」

さてさて、このブログの最終更新が5/27でしたので、およそ一ヶ月半にわたる僕の戦いが本日終わりました・・・って、何のことかと思われますが、本日、一昨年から受けている国家資格の試験日だったんですね。いやいや本当に疲れました。

一昨年はある部門に一発合格したので、それをいいことに調子にのって昨年は別の部門で受けたのですが、見事に撃沈・・・。で、今年はそのリベンジの意味合いが強かったのですが、さてさて、結果は神のみぞ知るといったところでしょうか。

いずれにせよ、この一ヵ月強の間、大好きな映画も見ずによく頑張ったと思います。受験された皆様、ほんとうに大変お疲れ様でした。皆様がずっと我慢していたことを解禁してやってください。

で、その勉強も兼ねて読んだ本が10冊ほどありますが、おすすめの一冊がデンマークのビョルン・ロンボルクさんの書いた「地球と一緒に頭も冷やせ!」です。

皆さんはすでにご承知のことと思いますが、最近、温暖化、温暖化とか、異常気象とかってうるさいですよね。石油や石炭などの化石燃料の使いすぎが、CO2などの温室効果ガスを増加させ、それにより地球の温度が上昇している、それにより、近年まれに見る異常気象が各地で発生している、というものです。

普通の大人であればこの程度の知識はあるかと思いますが、実はこれって、実はあまり科学的根拠のないことなんですね。そもそも、世界中の科学者が気候モデルを駆使して温暖化だ、地球の気温が今後100年で2.6℃上がる~とかって騒いでますが、実は現在の温暖化は、CO2等の増加をはじめとする人間活動とはあまり関連がない可能性が高いんです。

理由は色々ありますが、一つは1984年にデンマークのダンスガードさんとスイスのオシュガーさんが、グリーンランドの氷床コアを分析し、過去10万年の地球の気温を調べたわけですが、その結果は、地球の気温はおよそ1,500年周期で温暖化と寒冷化を繰り返しているという驚くべき結論でした。そしてこれは、樹木の年輪や海底堆積物、ボアホール、石筍(洞窟の中で垂れ下がっている岩石)なんかの解析結果もそのことを裏付けているようです。これを「ダンスガード・オシュガー振動(循環)」と呼びます。

で、この1,500年周期というのが少し理解が難しいのですが、要はその内800年分が温暖期であれば、残り700年分が寒冷期というようにカウントします。そして近年では、紀元前200年~紀元600年までが「①ローマ温暖期」、600~900年までが「②暗黒時代」、900~1300までが「③中世温暖期」、1300~1850年までが「④小氷河期」と呼ばれ、現在の2019年は、ちょうど温暖期のサイクルに入って150年ということになります。

特に重要なのは、気候変動というのは人間活動で左右されるレベルのものではなく、最も多大な影響を与えるのは太陽活動であるという点です。太陽活動は周期的に強まったり弱まったりしているほか、太陽黒点の11年周期といったサイクルもあるため、それに地球の公転する角度変化なども作用し、気候変動のサイクルが作られるのだそうです。

また、先に挙げた①ローマ温暖期と③中世温暖期も、その時代にローマ帝国マヤ文明、それに中華王朝が栄えたり、食料生産が増加し、人口が爆発的に増加しているのも大きな特徴で、つまり温暖化は、人類の繁栄や動物や植物にとっても便益をもたらすということなんです。さらに、世界の異常気象も、サイクロン、ブリザード、ハリケーン、干ばつ、洪水などの異常気象は、むしろ温暖期よりも寒冷期に多く起きていることがわかっています。

現在の温暖化論争は、単に「都市のヒートアイランド現象」を指摘しているだけの可能性があり、温室効果ガスの排出はほぼ関連していないというのが実態のようです(というより、関連性が証明されていないわけですね)。それにはもう一つ大きな証拠があって、化石燃料の大量の消費が始まった1940~1975年にかけて、地球は実は寒冷化傾向にあり、温暖化はむしろ、それ以前の1840年頃から始まっていたんです。また、過去の氷床コア等の分析から、CO2の増加は、むしろ地球の温暖化後の遅行指標であって、その逆がないことも明らかになっています。つまり、CO2の増加による温度上昇という苦しい主張は、実はこの時点で否定されてしまうわけです。

また、今後100年間で起こりうる2.6度の気温上昇程度は、都市に住む我々は、かのヒートアイランド現象ですでに経験済みなわけで、都市中心部の温度は周辺部に比べ10℃も高いと言われています。が、都市の人が大量に亡くなったりはしていませんよね。またエアコンなどの科学技術の力でどうにかしのいでるわけです。

というように、我々が当たり前に理解している事柄が、実は大嘘だらけの代物であることが往々にしてあるということや、なにより国家間での様々な対策は、その費用便益を考慮した上で決定する必要があることなど、非常に重要なことに気づかせてくれる貴重な一冊ですので、環境問題に関心のある方は是非。

しかし、IPCC気候変動に関する政府間パネル)のお偉いさんも、今更、気候変動や温暖化は人類や動植物にとって全く害はないばかりか、むしろ便益の方が大きいですよ、とは、全世界を巻き込んで大騒ぎをしてしまった以上、もはやさすがに言えないんだろうなあ~。

地球と一緒に頭も冷やせ!

地球と一緒に頭も冷やせ!

 
地球温暖化は止まらない

地球温暖化は止まらない

 

 

以降に、温暖化で想定される便益を少し紹介しますね。

・温度上昇で寒暖の差が減少するため、84,000人の呼吸器系疾患患者の命を救う。

・温度上昇とCO2の増加で農作物の生育が促進され、食料生産量が増え、2.3億人の食料が増産される。

・今度上昇により海面から蒸発する水分が増え、降水量が増えることで、8,400万人の水不足の問題が解消される。

何もしないでもこのような便益がもたらされるそうです。従って、毎年全世界で1,900億ドルかけてCO2を削減しても何の意味もないし、仮にパリ協定で提唱された産業革命時と比較して2℃以内に抑えることができても、温暖化を2年遅らせるだけにすぎないという程度なんです・・・ほぼ、無意味という。あのね、世界のお偉いさんたち、もっちきちんと議論しましょうよ。

アニメ映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

いよいよ今年の冬「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」が公開されます。しかも三部作ということで、これはもう、スター・ウォーズの新シリーズの公開に匹敵するすばらしさ、この時代に生きてて本当によかったというこの奇跡、そして感謝!スターウォーズのエピソード9も公開されますし、これはもう最高の冬になりそうですね。

さて、イマイチ消化不良だった「ナラティブ」に対する怒りを安易にブログに綴ってしまった贖罪と反省の意味で、ここでは「閃光のハサウェイ」についてのディープな愛について書いてみることにしました。

この小説って30年も前のモノなんですが、富野さんのガンダムモノのノベライズの中で、この作品と「ガイア・ギア」だけがアニメ化されていなかったわけで、巷では映画化は絶望的!などとず~と言われてきた曰く付きの作品だったんです。なので、何回もボロボロになるまで小説を読み返していた僕にとってはもうアニメ界の革新としか思えなくて。

そしてなぜ僕がこの作品をこんなに好きなのかというと、きっとハサウェイというキャラが単なるヘタレ野郎だからなのかもしれません。ハサウェイって、オヤジは地球連邦でニュータイプを率いた名艦長である堅物のブライトだし、母親のミライさんもお嬢なのにホワイトベースを操艦するほどの肝っ玉お母さんだし、まあ、色々とコンプレックスを抱えた甘ちゃんなんですよね。

で、「逆襲のシャア」では、そういう危うい思春期病の状態で、好きになった女の子(クェス・パラヤ)には「ガキは嫌いだっ、馴れ馴れしいからっ!」とかって全く相手にされないし、しかも敵であるシャアに奪われてしまった(と思っていた)り、挙げ句に自分のせいで死なせてしまって、果てはアムロの彼女まで殺めてしまったりと、もう完全にこじらせてしまうわけですね、思春期の中二病を。碇シンジならとっくに発狂しているというね。

で、「逆襲のシャア」が宇宙世紀0093なので、その12年後の宇宙世紀0105年、これがマフティー動乱という「閃光のハサウェイ」の舞台となる因縁の世紀なんですが、ハサウェイ君は一体どうなっちゃったのかというと、いやいや、立派な青年に育ってますわ、しかもどこか陰のある憂いを帯びたナイーブな青年に・・・。けれど、心の中には誰よりも熱~い想いを秘めてるんですよ。まあ設定はよくわかりませんが、年齢的には「逆襲のシャア」当時が15~17歳ぐらいに見えるので、であればこのマフティー動乱では20代後半の27~29歳ぐらいでしょうか。

そして、ここが重要なところなんですが、はっきりってハサウェイってニュータイプじゃないんですね。たしかにニュータイプ的な素養はあるし、それなりにファンネルとかも使ってみせるんですが、アムロとかシャアみたいなバリバリのニュータイプにはほど遠いわけです。

けれど、かつて好きになったクェスも本物のニュータイプだったし、そのクェスもアムロやシャアに惹かれていったので、きっと誰よりもニュータイプにあこがれてるんですよね。だからこそ、ハサウェイってきっと「逆襲のシャア」から「閃光のハサウェイ」までの時代を通して、ず~とアムロとかシャアみたいになりたいと願って生きてきたと思うわけです。

で、その一つの帰着点として「反地球連邦組織」というかZガンダムエゥーゴとは比較にならないほど小規模なテロリスト集団(マフティー)に入り、アムロが最後に搭乗したν(ニュー)ガンダムの「ニュー」の次のギリシャ文字であるξ(クスィー)という冠をわざわざガンダムに付け(=クスィーガンダム)、そしてシャアと同じように地球連邦政府に戦いを挑むわけです。

さらっと書きましたが、これって実はものすご~くとんでもないことなんですよ。要は地球連邦のアムロの愛機に乗って、反地球連邦のシャアと同じことをしようとしてるわけですからね、しかもニュータイプでもない20代の青年がですよ。

そこに僕はすご~く惹かれるわけです。本物じゃないのに、本物になるために死ぬほど努力して、本物以上のことをしようとしたわけですからね。考えてみれば、ガンダムの主人公って、アムロにせよカミーユにせよジュドーにせよ、みんなあまり努力もせずに気づいたら勝手にニュータイプだったわけです。まあ、シャアは少し違いますがね。

けど、このハサウェイは唯一、ガンダムサーガの中で努力型で、ず~とあがいてるんです。努力型のヘタレのくせに、それを自覚しつつ努力して行動して戦うわけですよ。ここまで書いてて、もうおっさんなのかな、涙腺がうるうる潤んできましたですハイ。

とにかく、ハサウェイ、もう最高にかっこいいです!そしてなにより、アホな発言を繰り返した幼稚な議員とかに知ってほしいです、これが国とか世界を変えるっていう本物の覚悟なんだということをね。

さき、閃光のハサウェイの公式HPのトレーラーを見たんですが、よかった~、福井さん関係してないようです、けれど、トレーラーの中で「ネジェン」という単語が!って、こんな用語とか設定、小説版にあったかな~。少し不安になってきました。

あの~、サンライズさん、お願いだからヘタに今風に脚色しないで、原作のまんま、一字一句同じようにアニメ化してほしいんですが・・・。

とにかくガンダム好きの皆様、今のうちに原作読みましょうね。

閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)

閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)

 
閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)

閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)