GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

アニメ「宇宙(そら)よりも遠い場所」

評価:★★★★★

皆さまお疲れ様です。この年度末地獄の中、「宇宙(そら)よりも遠い場所(よりもい)」全13話見ました!日曜に11話、月曜に2話見て、ようやく見終わりました!
はい、はっきり言います、皆さんすぐにGEOへGO!またはネトフリやアマプラですぐに見るべし!特にコロナで学校休みとかテレワークしてるおっさん達、すぐに見るべし!としか言いようのない衝撃的なおもしろさです!

この前見た新劇場版のエヴァがいまいち消化不良だっただけに、この「よりもい」がストレートに屈折せずに物語が展開され、かつ13話という子気味のいい話数できっちりと終了するので、謎とか伏線とかを駆使しまくったアニメと違って、逆にものすご~く新鮮でした。

で、何がすごいって、もうものすごく泣けるんです。四十過ぎたおっさんが毎回寒気と鳥肌と号泣の嵐で、それはもうコロナを疑いたくなるほどの乱れっぷり。こんな泣いたアニメっていつ以来でしょうか。けれど、それと同じくらい笑えるんです。そこがこのアニメのすごいとこ。

はい、で、あらすじなんですが、高校生の女の子達が主人公で、みんな色んな思いを秘めて生活してるんです。「自分に自信がない」とか「青春したい」とか「高校生のうちに何かを達成したい」とかの一般的なものから「ウソっぽい人間関係に疲れた」とか「集団生活になじめない」とか「本当の友達がほしい」とか・・・。

その中でも特に主役の玉木マリ(キマリ)は、何に対しても一歩踏み出すことのできない臆病な女の子で、そんなキマリがひょんな事からものすごい野望を持った女の子の小淵沢報瀬(こぶちさわしらせ)と知り合うことで、人生が大きく変わっていくんです。

実は彼女のお母さんは南極観測隊の一員で、3年前に南極で遭難して亡くなってしまったんですが、そんな母親の最後の場所に自分も行ってみたい、その場所、その景色、その空気を肌で感じることで、突然いなくなってしまった母親の何かを少しでも理解できるんじゃないか、近づけるんじゃないか・・・・・、とまあ、しらせはそう信じて、アルバイトに明け暮れ、お金を貯め、必死に南極に行く計画を立てているわけです。が、同級生からは「南極!」などとバカにされ、変人扱いされているんです。

そんな二人のほか、三宅日向(みやけひなた)とかアイドルの卵の 白石結月(しらいし ゆづき)が加わって、物語が一気に加速していきます。もうそれ以降の説明はするのもバカらしいので、是非自分自身で体感してください。

まず何よりも、一見クールなしらせが究極に笑えます。ネガティブに見えてものすごくポジティブだし、あれやれ!これやれ!と命令ばっかするくせに、うまくいくと全て自分の手柄にして飛びまわって喜んだのも束の間、いきなり足の指をタンスにぶつけてのたうち回ったり、もう死ぬほど笑いました。けれど、そんなしらせでも実は極度のあがり症で、カメラの前ではほとんど話すこともできず、そのギャップがまた最高に笑えるんですが、それでも彼女はものすご~くいい子なんです。

まあ、いい子と言えばしらせに限らずみんないい子なんですが、四人とも心に色々なものを抱えていて、そのそれぞれのエピソードがまた泣けるんです。特にひなたのエピソードなんて、僕的にはかなりのツボでもう号泣の嵐・・・。

このアニメって対象は高校生なのかもしれませんが、僕的には大人こそが見るべきだと思いました。特に高校生とかには知っておいてほしいんだけど、はっきり言って大人も子ども(高校生)も大差ありましぇん。大人でもいざとなると逃げる奴、他人のせいにする奴、ずるい奴、自己中な奴、権利ばかりの奴、などなど、いくらでも、もう掃いて捨てるほどいますので・・・・。

しかも最近は「働き方改革!」とか「ライフ・ワーク・バランス」とか世間がうるさいので、その尻馬に乗って、声高に権利ばかりを叫ぶ輩がものすごく増えている気さえします。そういう人たちは決まって自分に甘く他人に厳しいのが特徴です。そのくせ、せっせと上司に贈り物をしたり、変なところには気が回るのが特徴です。

僕は何にせよ、普通に働けないのなら辞めろ!と言いたいですわ。もうこの一言に尽きます。そうやって普通にがんばれなかったり、できなかったり、その理由はあれやこれやいくらでもあるのかもしれません。けれど、給料をもらっているのであれば、会社に感謝し会社に貢献しようとがんばるのは当たり前のことではないですかね。

そういう思いで鬱屈していたところにこのアニメを見てしまったので、余計に泣けたのかもしれません。だってこのアニメのキャラって、自分に甘く他人に厳しい奴って一人も出てこないので・・・。

みんな自分のもろもろを自覚しつつも、それでも誇りを持って必死にがんばっているわけですよ。特に、南極観測隊の女性隊長である藤堂吟(とうどうぎん)さんなんて、もう最高にクールで美人でかっこいいし、それを支える副隊長の前川かなえさんもいつもニコニコやさしいし、僕たちもこんなアラフォーを目指すべきではないですか。

ちなみに、この「宇宙(そら)よりも~」というタイトルは、元宇宙飛行士の毛利さんが南極の昭和基地に招待された際に「宇宙よりも遠い場所ですね~~」と発言したことがモチーフとなっているようです。

タイトルもいいし、泣けるし、死ぬほど笑えるし、そして勇気をもらえるしで、毎日権利ばかりの皆さま、コロナ疲れの皆さま、これを見て少しは会社に感謝、または貢献してみてはいかがでしょうか。

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その他「R.H.Vintage」と「僕らに愛を!」

さてさて、この年度末もあとわずか、明けない年度末はない、ということで、老体にムチ打って頑張ってます。少しずつ、着実に、ゴールに近づいてきました。まあ、老体と言うにはまだアラフォーではありますが、ともあれ、明日は久しぶりに一日休む予定です。って、もう20日ぶりの休みで、そういうときの休みって、もう長いこと長いこと。よくあるじゃないですか。OOのなが~い一日、とかって、「島耕作の長~い一日」とか。その濃さといったらもう。あれもやって、これもやって、あそこも行って、こっちも行ってとかって、もう一日が濃すぎて、これがホントに一日かよ!という。これはもう経験者じゃないとわからないと思います。

まあ、全ての年度末中の仕事を終えた開放感には当然負けますが、この束の間の平穏は、例えば僕の大好きな映画「ブラックホーク・ダウン」で、モスクから大音量で「アザーン」が流れると、銃撃戦の最中にソマリ兵がいきなり礼拝(サラーン)をはじめ、その最中は銃撃をやめるので、ちょっとだけアメリカ兵は休憩がとれるといったような・・・高度なたとえですね。

とにかく、そんなわけで、僕は今その前夜祭を楽しんでます。最近マンガの「ブレイクブレイド」や「キングダム」の最新刊が発売されたので、それを読もうかな~とか、明日は料理何作ろうかな~とか、買い出しはどこに行こうかな~とか、庭のラディッシュを収穫しないとな~とか、もう夢と希望に満ちあふれてます。

そればかりか、ずっと前に買ったR.H.VINTAGE(ロン・ハーマンのVINTAGEライン)のパンツのカスタムを先ほど無事終えましたですハイ。このロン・ハーマン(Ron herman)というブランドは、アメリカの西海岸のサーフっぽいブランドで、FREECITY(フリーシティ)と同様、世界のセレブに人気のあるブランドなんです。

が、最近はぱっとしたアイテムがあまりなくて、僕がいつも狙ってるのは、このブランドの作ったリメイクモノなんです。簡単に言うと、リーバイスとか軍用のパンツを調達し、そいつにワッペン付けたり刺繍したりと勝手に改造した挙げ句に、おしりに「R.H.VINTAGE」のパッチを付けただけでハイ10万円!みたいな、とんでもなくボロい商売をしてるんですが、それがもう最高にかっこいいんですハイ。

もう滅多に出回らないので、オークションや中古で見つけたら即買うべしなんですが、そうやって買った軍パンがとにかく太くて太くて、ずっとモモ(ワタリ)の部分を細めに絞り(詰め)たかったんです。まあ、軍パン自体がアメリカ軍の放出モノなので太いに決まっているわけですが、それを、先ほど、ようやく、絞りましたですハイ。

で、できあがりが下の写真。どうでしょう?もう全くわかりません。ちなみにこれはミシンでやってるんですが、実はどこも切ってないんです。パンツを裏返して、股の部分から裾に向かってその内側を2~3cmほど重ねて縫ってるだけなんです。縫い終わったら、元に返して縫った部分を中心にアイロンを掛けて完成です。この手法でこれまでもう10本ぐらい絞ってますが、未だにばれたことはないですね。だって、誰もズボンの内側なんて見ないですし。

とまあ、僕は洋服が大好きなんですが、この作業中もずっとL⇔R(エルアール)さんの「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」という曲を聴きながらやってました。この曲って、思春期の頃に「僕らに愛を!」という、江口洋介さん、武田真治さん、鈴木杏樹さんの出ていたドラマの主題歌だったんですが、今でも僕は大好きです。まあ、ドラマはクソつまで全く覚えてませんが・・・。ただ、オープニングは主役の3人がサングラスをかけて曲に合わせてニコニコしてて、大好きですね、今ならYOUTUBEで見れるはずです。この曲って、なんかみょ~に元気が出るんですよね~(杏樹さん、どんどん不倫してください、芸能人の私生活なんて、ボクはどうでもいいので)。

ただ、このバンドのボーカルだった黒沢健一さんという方は数年前に亡くなっていたんですね。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。あっ、もう24時過ぎたので寝なくちゃ。楽しい明日が、というか今日が待ってるわけで。どうぞ皆さまもよい週末を。。

(以降に、R.H.VINTAGEの芸術作品を紹介します。一番上の軍パンのみ、僕がミシンで縫ってモモを絞ってます。しかし「僕らに愛を!」ってDVDになってねぇ~!って当たり前か・・・)

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先、仕上げたR.H.VINTAGEの軍パン

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このパッチがR.H.VINTAGEの証!

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これもR.H.VINTAGE。LEVISのブルーデニムをブリーチ後にピンクに染めて両サイドにスタッズを打つというキチガイじみたパンツ

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上の色違いで、これはそのホワイト版。いや~狂ってますね。

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これもベースはLEVISで、黒コーデュロイブーツカットに刺繍をあしらったモノ

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後ろがまたかわいいんです。

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このパッチがR.H.VINTAGEの証!
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その他「コロナが教えてくれたこと」

世の中、コロナコロナのオンパレード。皆さまこの年度末はいかがお過ごしでしょうか。僕としてはコロナコロナでもううんざり、コロナ上等!の毎日を送ってますが、年度末地獄がまだ乗り切れてません。今日(金曜)も出社、明日(土曜)も出社の毎日ですが、地道な努力が実を結びつつあり、ようやく終局がみえつつあります。

しかし思えばこの1ヵ月間、我が職場でもコロナのおかげでそれまでわからなかったことが色々と明らかになったわけです。さあ、ざっとあげていきましょう。

①元々大して忙しそうになかった社員がこぞって在宅だなんだと騒ぎたて、ほとんど会社に来なくなりました。
②ここにきて有休の消化率が一部の社員でものすごく増えました。
③その傾向を分析すると、会社でほとんど電話に出ない社員が率先して①②を実践してました。
④その時期を分析すると、政府の自粛を要請する大本営発表があった2/26から特にその傾向が強まりました。
⑤そして極めつけは、そういう社員がこなくても、実は会社としてはスムーズに機能することが明らかになりました(出社している職員一同大迷惑ですが・・・)。

しかし、政府の大本営発表を皮切りにこういう事態が進行したということ自体、第二次大戦時の国の発表を鵜呑みにし続け、国際的に孤立して戦争に邁進していったあの当時の国民と全く同じではないですか。まあ、江戸時代からのお上に弱い体質が全く改善されていないことがよくわかりました。

というわけで、僕はここに来て一つの結論に至ったわけですが、要するにそういう奴らは「要らない社員」ということなんです。なんでも、東京~大阪間の新幹線もかなり空いているらしいですが、要するにそういう出張の大部分が全く無意味かつ無駄なものだったってことなんですよ。だって、一人で行けば十分なのにわざわざ3人で行ったりとかもう究極の無駄。そして、それを担ってたリーマンたちも、おそらく会社的には要らない人たちの代表格ではないでしょうか。

つまりは、今回のコロナ騒ぎこそ、無駄な人やモノや社員をあぶり出す装置として機能している、というのは言い過ぎでしょうか。ともあれ僕は、毎朝の究極の無駄=「朝ラッシュ」が改善されたのがもう最高にうれしいです。「ああもう残りの奴ら、二度と戻ってこなくていいのに」といつも神に感謝するほどです。

ただし、とはいえ、そういう一見無駄な奴とか出張とかも、そいつらがコンビニで弁当買ったり、電車乗ってホテルに泊まって飲み屋で一杯やれば、それなりにお金が落ちて経済が回るという意味では全く無駄とは言い切れないわけです。というより、世の中の半分ぐらいは、こういう「オレは毎日忙しく働いているんだ!」などという勘違いや錯覚のおかげで、日本全体としては経済効果の恩恵にあずかっているということでもあるわけです。

こうなるともうどっちがいいのかよくわからなくなります。電車のラッシュ解消はもちろんいいことだけど、経済が冷え込むのは困るし、職員が減って電話対応が増えるのもイヤだし、くそ~、コロナのやろう!と、怒りの矛先の落としどころがわからない毎日です。でもまあ、人間のやってることなんてそのほとんどが無駄なわけだし、やはり無駄も許容して生きていくって事なんでしょうね。

さてさて、ここまで「無駄」を連発すると、エドワード・ノートンブラッド・ピットの名作「ファイト・クラブ」や、ユアン・マクレガー出世作である「トレインスポッティング」を思い出しますね。どちらの映画もこの資本主義社会が生んだ物質文明や高度大衆消費社会に一石を投じる内容となってますので、このコロナ騒ぎで在宅している会社のお荷物(無駄)のおっさんとかには是非是非おすすめです。ちなみに「トレインスポッティング」は最近、PART2が作られましたがもうクソつまですので要注意。

さて、僕は明日もコロナ上等で出社です!

天才「川口マーン恵美さん」

川口マーン恵美さんって、去年まで全く知らない作家さんでした。そもそも名前からして、なんか外国人と結婚して売名行為よろしく細々と本出してる人なのかな~などと、かなり上から目線でタカをくくっておりましたが、この人、はっきり言って文章の天才です、恵美さんごめんなさい(おでこを床に擦りつけて土下座してますので)。

なにより、ものすご~く文章が上手なんです。下手な経済評論家とかそこいらのゴーストライターが書いたような掃いて捨てるほどあるくだらないビジネス書なんか足下にも及ばないすばらしさ。

昨年の12月頃に「移民 難民 ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019」を雨林(amazon)で買って以来、すっかりファンになりました。そしてブックオフ・オンラインで怒濤の大人買いをして、これまでに夜寝る前とかのゴールデンタイムを利用しつつも、以下の書籍を読みました。

「そしてドイツは理想を見失った」
「ヨーロッパから民主主義が消える」
「世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン」
「住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち」
「ドイツ流、日本流」
「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」

はっきり言ってもう全て名著です。面白いです。勢い余って「フセイン独裁下のイラクで暮らして」まで買っちゃいましたが、この本は1990年に出たものなので、さすがに古いよなあ~フセインもういないし。

そもそも論として、まずドイツ人やドイツという国を中心に、EUとかヨーロッパの現状をここまで丁寧に評価・分析してしかもわかりやすく紹介している本は恐らく皆無かと。わかりやすいと評判の池上彰さんよりよっぽど恵美さんの方が分かりやすいしすごいですわ。これらの本はヨーロッパ研究の必読の書ですね。さてさて、ここいらでそのすごさの一部を少し紹介しますね。

①ドイツ人の優先順位は住→衣→食
ドイツ人にとっては衣食住のうち、優先順位は住→衣→食の順番で、住む家や家具にはとんでもなくお金をかけるくせに、旅行先でのお土産とか、お店での食事なんかにはほとんどお金をかけないみたいなんです。なので、日本人ほどグルメでないし、食べ物にもさほど興味がなく、夜は火を使っての調理もほとんどしないで、簡単にチーズとかパンとかサラダなんかで軽く済ましてしまうことが多いようなんです。思考回路的には、ずっと残るモノにはお金を使い、残らないモノ(食事とか旅行)にはほとんどお金はかけないというね。なので休暇中は、観光地に行くとかそういうノリではなく、むしろ「自然に回帰する」つまりは、ハイキングとかトレッキングとかひたすら歩いて登って、といった行動に精を出すのが極上の贅沢なんだそうです。

②ドイツ人はサービス精神ゼロ
ドイツ人にサービス精神を求めてはいけなくて、日本と同じようなサービスを期待すると鬱病になりかねないのだそうです。これはタクシーや鉄道なんかの交通機関も郵便局や市役所なんかの公共機関も小売業もすべからくそうで、電車が止まったときの説明は一切無く、その後もずっとなんの説明もないまま電車を下ろされたり、宅配に再配達を頼むと「一度行ったしもう別の場所にいるから明日じゃないと無理!」とか露骨にいやがられたり、買った商品に不備があっても、ただ一言「運が悪かったですね」と軽くあしらわれたり、日本なら鬼クレームに発展してもおかしくないことが日常で多発するようなんですね。

③ドイツ人は理想主義者(熱しやすく冷めやすい)
しかしドイツ人は、ヒトラーという負の遺産を背負っているため、理想主義的な政策にはすぐに共感が集まりやすく、メルケル首相の二転三転した「脱原発宣言」とか、ダブリン協定(難民申請は、難民が最初に入った国で申請をしなくてはならない協定)を無視した勝手な難民の無条件受け入れ宣言とか、そういうわかりやすい理想主義や人道的な取り組みには我を忘れて熱狂的に支持してしまうという気質なんだそうです。

以降は僕の勝手な解釈です。
僕はこれを読んで、なぜ第一次世界大戦後にキチガイじみたヒトラーが台頭してしまったのか、その理由がようやくわかったような気がしました。おそらく多分にこの理想主義に傾倒しやすく、熱しやすく冷めやすいといった気質が関係しているのではないでしょうかね。なぜなら今ドイツでは、このメルケルの完璧なスタンドプレーの「難民無条件受け入れ宣言」は事実上停止し、難民受け入れの上限値を設定するなど、国境は固く閉ざしている有様で、これまたシェンゲン協定(ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定)を無視する政策がとられつつあります。

しかし(メルケルの受け入れ宣言)当時は、この政策に異を唱えること自体、それこそ「差別主義者!」とか「人道にもとる発言!」などと徹底的に叩かれる有様で、要するに政治家ばかりか国民も決してノー!とは言えない空気に満ちていたようなんですね。

とはいえ、難民を無条件で受け入れ続けた結果、その数が年間で100万人を超えたところで、その異常事態に気づきはじめたようなんです。なぜなら、その100万人分の住衣食(ドイツ風)を確保するための財源が地方の自治体の財政を大きく逼迫するまでに膨らんだり、受け入れた難民がドイツ女性(白人)への集団暴行事件を起こすなど、様々な問題が多発するようになってしまったためなんです。しかし、この難民たちの一部が事件を起こしたという事実を政府やマスコミは必死に隠し続けたようです。

どうですか、これこそがヒトラーが台頭した理由だと僕は思いました。政治家が、理性的な判断のもと、正しくないと思っても決してノーと言えない国。また、それを許さない熱狂的な理想主義者の国民性。さらに、問題が起こってもそれを徹底的にひた隠しにする政府とマスコミ。整理すると以下のようになります。

①政治家が(自身の保身やバッシングを恐れて)理性的な意見を言えない。
②国民が理想主義に熱狂すると、それに反対できない同調圧力がすさまじい。
③理想主義に水を差す事件や事実は決して公にされず、ひた隠しにされる。

まさに、ヒトラーが台頭した理由そのものではないでしょうか。

そしてこのことは、今の日本でも起きてることではないですか?その最たるものがコロナ騒ぎです。コロナ上等!ではなんでだめなんですか?
この前新聞を見てびっくりしたんですが、「コロナに感染して90代2人死亡」と書いてありました・・・。マスコミよ、ふざけんな!と言いたいです。あのう~90代ですよ90代、もうコロナだろうがインフルだろうが、それは単なる寿命だったんではないですか?

で、こう書いていると予想通り政府が出しましたね「イベント自粛解除宣言」。やっぱり予想通りでした。そもそもこのコロナウィルスは若い人にとってはインフルや風邪に近い極めて軽微なモノです。なので、あまり大騒ぎしない方がよくて、むしろ経済活動を萎縮してしまう方が、日本という国全体にとってはマイナスであるはずです。であるなら、感染後はどういう点に注意すればよいか、どの程度で回復するのか、そういうことを報道すべきなんです。間違っても感染の有無だけに特化して報道するのではなくて、少し咳や熱がある程度で検査のために病院に人々が殺到することこそ警戒・警告すべきなんです。だって病院はコロナばかりでなく様々なウィルスの温床だし、かつコロナ用の検査機器も不十分で、かつ特効薬も開発されていない状況なわけですから。で、このままだとパンクしますよ病院が、医者の皆さんが。で、本当に必要な別の医療が受けられなくなりますよ。で、このままだときっと学校とかで増えますよ「コロナいじめ」とか、クソくだらないことが。なので「ダブリン上等!」ならぬコロナ上等!でいいんです。

とにかく、マスコミの皆さん、本来マスコミとは政府の監視機関であるべき事をもう一度小学校で学び直してきたらいかがでしょうか。あっ、話がそれてしまいましたが、川口マーン恵美さん、最高におすすめの作家さんです。

そしてドイツは理想を見失った (角川新書)

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映画「パンデミック・アメリカ」その2

評価:★★☆☆☆

いやいや世の中、コロナ一色ですね。非公式ですが、ドイツとアメリカの研究機関が人類の40~80%が感染するとの見通しを出してます。で、感染してしまった方がむしろ抗体が作られてよいとも・・・。僕的には感染よりも経済活動の萎縮にともなう金融崩壊の方が心配です。

さてさて先般、この「パンデミックアメリカ」という映画について、「ミラ・ソルビノがかっこよかった!」などというものすご~く曖昧な記憶で評価★4つなどというとんでもない高評価を付けてしまったことが気になり、改めて4日間掛けて見直しました・・。が、もはやとんでもないクソ映画でしたですハイ。そもそも「4日間掛けて~」というフレーズに全てが集約されております。

それに加え、前回のレビューを読み返してみると、もはや映画のことにはみじんも触れずに、コロナ騒ぎに対する憎しみと批判に明け暮れておりましたので、改めてここで映画について述べてみることにしました。

まずこの映画の主役であるスティーブン・ドーフ君なんですが、現在はウィルス性の感染病の博士みたいな立場をとってはいますが、当時は大統領直属の「カヴァード・ワン」という非公式の組織の一員で、アフガニスタンをはじめとする中東の各地域で極秘の任務に就いていた凄腕のメンバーだったんです。そしてそこには、かつての同僚で恋人のミラ・ソルビノちゃんも一員としていたわけなんですが、なぜかドーフ君はそんな毎日に嫌気がさし、カヴァード・ワンを抜けて、ミラ・ソルビノとも別れ、ちゃっかりと同じ感染病の博士のソフィーというかわいいおニューの恋人まで作ってるんですわ。

で、要は幸せの絶頂にあったドーフ君なんですが、そんな最中にアメリカ中で局地的に出血性のウイルス感染病が発生し、政府は大混乱のもと、感染症の博士であるドーフ君とソフィーにハデスウィルス(エボラ出血熱の変異版)の調査を依頼することに。

で実は、このウィルスの突発的な発生こそ、カヴァード・ワンに残ったミラ・ソルビノが、とある組織から生物兵器(ウィルス)を回収するという極秘任務に失敗したことと何らかの関係があり、結局は元カヴァード・ワンだったドーフ君までその巻き添えを食らってしまう、というストーリーなんです。

そもそもストーリーがものすごくわかりにくいし、しかも色々なエピソードがどこに関連しているのかが理解しにくいので、見終わっても、結局は誰が敵で、何が目的で、誰と誰が繋がっていて、かつ、一体何を狙って起きた事件なのかすら、はっきり言ってよくわからずじまいなんですわ。もう自分の頭の悪さに絶望的になります。

まあ、とにかくテンポが悪いし、スティーブン・ドーフも元凄腕の切れ者などと言われてますが、もう速効でボコボコにされるし弱いし鈍いしで全然凄腕に見えましぇん。よっぽどミラ・ソルビノの方が凄腕で切れ者で機転が利くしで、むしろスティーブン・ドーフがいない方がストーリーもコンパクトにまとまってわかりやすかったように感じます。なのに有能なミラ・ソルビノの方を裏切りもの扱いしてカヴァード・ワンから切ろうとするくせに、使えなくて弱っちいドーフ君の方を「奴は有能だ」とかなんとか必死に組織に引き戻そうとするのが、もう見ててちっとも腑に落ちませ~ん。

ただ、そんなダメダメ映画でも、唯一の救いはこのドーフ君の恋人のソフィーちゃんがかわいいことです。ソフィア・マイルズさんという女優なんですが、なんとなく僕の大好きなレイチェル・ワイズに似てるんです。で、この子が冒頭のパーティ会場でセクシーなドレスを着てるんですが、これがどうもノーブラっぽくて、若干チ○ビが透けてて、もうそのシーンだけが救いという。まあこのシーンだけで買った甲斐がありましたですハイ。これから見る人も必見です!まあ、奥様がいないときにそそくさと一次停止、コマ送り、スロー再生、駆使してやってください。そこがこの映画のクライマックスと言っても過言ではないでしょう・・。そこから先、ハイ、もう見ないでいいです。

あとはとにかくパクり役者がたくさん出てきます。これはB級映画の宿命なのでしょうか、ジーン・ハックマンのパクりとか、ウィル・スミスのパクりとか、ヒトラーのパクりとか、B級映画の売れっ子達が勢揃いです。が、みんな演技がうまいので、やはりアメリカ映画界の役者層の厚さはハンパないですわ。

あと「バッファロー66」のお母さん役のアンジェリカ・ヒューストンがなんと合衆国大統領を演じてますが、もう首が太くて貫禄があって目つきが怖くてサイボーグみたいでビビります。政府のメンバーがあれやこれや必死にウィルスの情報を大統領に報告するんだけど、「早く要点を言って!」とか「いざとなったら薬剤メーカーからワクチンを取りあげて!」とか自己中さ半端なしです。きっと今、トランプ政権でも似たような会議が行われてるのかもしれませんが・・・。

ちなみに同じウィルス感染物なら、「スティーブン」つながりで、おそらくはスティーブン・ソダーバーグの「コンテイジョン」の方が面白いことは間違いありません。僕は時間の合間を見て見直したいと思ってます。しかしダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」はさすがに古すぎるよなあ~。

ともかく、世の中コロナ旋風が吹き荒れる中、この「パンデミックアメリカ」はDVDの値が高騰するかもしれませんよ。まあ何より、セクシーでかわいいソフィア・マイルズちゃんのビーチクでも見て、コロナに負けずに地獄の年度末、乗り切りましょう。

パンデミック・アメリカ [DVD]

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映画「パンデミック・アメリカ」その1

評価:★★★★☆

さてさて、世の中、新型コロナ=武漢ウイルスで騒がしいですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。こんな時こそ、今やアメリカB級映画に欠かせない役者、消えそうで消えないスティーブン・ドーフのテレビ映画、殺人感染パニック映画の「パンデミックアメリカ」はいかがでしょうか。といっても、前回見たのはもう10年ほど前ですので、内容はほとんど忘れましたが、共演のミラ・ソルビノがものすごくクールにCIAエージェント?かスパイ?を演じていて、かなり興奮したのを覚えています。

そもそも今回のコロナ騒ぎ、この「新型コロナ」という名称そのものが一人歩きし、世の中を混乱に陥れているような気すらしてます。だって我が国でもインフルエンザで年間3,000人は亡くなっていますし、アメリカでは年間1万人近く亡くなっているわけでして。そもそも、病気がちで弱っていたお年寄りが、インフルエンザにかかって肺炎を併発して亡くなった場合にそんなに大騒ぎしますかね。うちのおじいちゃんがそのパターンで亡くなりましたが、持病もあったし年齢も年齢だったので、家族はみんな「まあ仕方ないよね」って感じでした。多分、これが「新型コロナ」ではなく「新型インフルエンザ」だったら、あまり騒ぎにならなかったでしょう。つまりは、この国はネーミングが全てなんだと思いましたね。

そもそもこのウィルスは、致死率はそんなに高くありません。致死率はその武漢ですら2~4%などと言っていますが、これは感染者ではなく発症者を分母に持ってきているから高いだけの話で、実質は0.02%といった統計すらあるぐらいです。その計算でいくと1万人にたった2人ですわ。それに加えて、中国の武漢から広がって日本に入ってくる複雑な経路の過程でそのウィルス自体はかなり弱まっていますし、若い健康な人でも発症すらしない人も多く、はっきり言ってインフル以上に恐れる必要はないと思ってます。もちろん、高齢で病弱な方がご自宅におられる場合はそれなりの対策が必要なんだとは思いますが、それよりもこのウィルスを恐れるあまり、日本や世界の経済が停滞し、金融崩壊が起きることの方が恐ろしいと思ってます。

そもそも近年の世界的な不況の影響で、政治学者の副島隆彦さんも、近々世界的な金融危機が訪れると数年前からずっと警鐘を鳴らしてきましたが、そんな状況の中で、このコロナ騒ぎで世界経済が萎縮してしまうと、そのクライシスがもっと早く訪れてしまう恐れすらあるわけですよ、しかも世界規模で。そしてそうなってしまったら、倒産する会社が急増し、街は失業者に溢れ、死者数は1万人では済まない大混乱に陥るんではないでしょうか。その数はきっと今回のコロナで亡くなる人の比ではないと思います。

ちなみに特に若い人の場合は、このコロナウイルスに感染して重篤化するケースは極めて低く、そもそも発症すらしない場合もあると言われています。なにより今後、この感染の広がりを沈静化することなんて本当にできるんでしょうか。政府はこの2週間とか3月中が勝負などと相変わらず寝言を言い続けていますが、おそらく僕は年内でも収まらないと思いますね。だったら一旦、受け入れてしまって、その致死率の低さを実証し、軽いステップでやり過ごしてしまった方がよっぽど手っ取り早いと思います。

だってある意味インフルだってそうしてるじゃないですか。むしろみんな感染してしまった方が、今のように「何県ではじめて感染者!」とか「何県の感染者数○人!」などと毎日くだらない報道を繰り返すよりよっぽど有益だと思います。東京都のHPに設置された掲示板とか、マジで無意味。これで感染者が減るとでも本気で思ってるんでしょうかね。

何度も言いますが、そもそも今後4月に入ってもテレワークとか時差通勤とかイベント自粛とか、はっきり言って無理ですよ。学校だっていつまでも休みにはできないに決まってます。で、そうなると絶対に感染者は増え続けますよ。その時政府や東京都は一体どうするんでしょうか?

僕はこの国のこのクソみたいな方針と決定にとんでもなく迷惑してます。なぜって事務所の人間が減っても、事務所への問い合わせの電話が減るわけではないし、いない職員のための細かなサポートは激増するし、それを出社している人間だけでカバーしなければいけないわけでして。

僕の究極の結論としては、今事務所にいない人、それはそもそも会社にいなくてもいい人達だし、こういう未知のウイルスを防ぐためにはもう「戒厳令」しかないと思ってます。コンスタンチン・コスタ=ガヴラス監督の「戒厳令」、もう最高の映画で、南米の軍事政権下の荒涼とした市街地を舞台に、夜中にいきなり銃声が「シュタタタタタタタッッッッ!!!」とこだましたり、たまに市民が泣き叫ぶ声が聞こえたり、犬の吠える声がこだましたり、戦車がキャタピラをアスファルトに「ジュザザザザザザザッッッ!」と食い込ませて猛スピードで走り抜けたりと、外出の制限された都市の様子を徹底した薄ら寒いリアリズムで描いています。あっ、同監督の「ミッシング」も似たような描写があるのでこちらも必見ですね。

さて皆さんはそんな生活に耐えられますか?無理ですよ、絶対に。であるなら、バカなことはやめてさっさと経済活動を再開しましょうよ。ちなみに僕は今日も明日もノーマスクで出社し仕事に専念しま~す(本来は週休二日の土日休み)。

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映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

評価:★★★★☆

ええと、久しぶりに自分のブログを見た気がしますね。あ、前の記事を書いてからもう50日は経過してましたですハイ。あの頃は平和だったなあ~と遠い目で回想してます。

えっと僕は今現在、と言うより、長期の年末年始休みが明けるやいなや、年度末が締めの仕事に追われ、週休一日(日曜日)の毎日が続いております。そして昨日も今日も仕事で、貴重な週一の休みすらつぶれる始末で、年度間の休日出勤が40日を超えそうな勢いなんですが、世の中の働き盛りの人ってこれが普通なんでしょうか?

なので、映画とか全く見れてません。それどころか大好きな料理や庭いじり、散歩に買い物に掃除にブーツの手入れとか、挙げ句にこのブログの更新も滞り、ものすごく悲しい限りなんですが、なんででしょうか、結構、自分なりに時間を見つけ、ネットで服とかブーツを買ったり、寝る前に本を読んだり、この前は銀河英雄伝説の新しいマンガ版まで読破したりと、ある意味、結構充実した毎日を過ごしている僕がいて。

なのですが、確か最後に見たのが、大好きなクエンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」です!この映画、よくわかんね~という人が大部分だったんではないでしょうか。

まず基礎知識として、シャロン・テート殺害事件とか、ロマン・ポランスキー監督とか、カルト集団のチャールズ・マンソンといったキーワードをある程度知っておかないと、全く意味不明のまま映画がダラダラ進行し、気づくとジ・エンドといったような、なんだかものすごく肩透かしを食ったような、なんとも間の抜けた体たらくになること受け合いです。

物語なんですが、時は1969年のアメリカのLA、ハリウッドを舞台に、落ち目のテレビ俳優であるリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリ)と、そのスタントマンであるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情を通して、ハリウッドの栄光と挫折を描きつつも、そこにシャロン・テートチャールズ・マンソンなんかの関連事件を織り込むことで、当時のヒッピーやら反戦やらフラワーチルドレン的な空気感を視覚的に再現するという離れ技をやってのけてます。

が、僕としては、そんなストーリーなんかはもはやどうでもよくて、アメカジで決めに決めまくったブラッド・ピットの勇士を見れるだけでもう最高!という映画でしたね。要はブラピの正しいアメカジの着こなし入門とでもいうような、とにかくブラピのファッションがかっこいいんですハイ。ジーパンにジージャンにサングラスとか、チャンピオンのTシャツとか、黄色のアロハシャツとか、ティアドロップのサングラスとか、もうもろにドツボでしたね。

で、ボロボロの愛車でハリウッドを悠々とドライブして家路につくシーンもクールだし、ブラピの家もドライブ・イン・シアターの奥にあるトレーラーハウスという、アメリカのホワイト・トラッシュの私生活を描いているようで興奮しました。

特に笑えるのは、ブルース・リーがモデルと思われるアジア系アメリカ人をブラピが笑い飛ばして決闘にまで発展するシーンで、この顛末は最高に笑いましたね。で、その決闘の最中に、監督の妻が入ってきて、大声で「What the fuck are you doing!!おまえら一体何やってんだコラッ!!!」とすごい形相でがなり立てるシーンがもう大好きです。結局ブラピはこの一件で彼らの映画のスタントマンをクビになってしまうんですが、もはやこのシーンを見るためだけに僕はこの映画を借りたと言っても言い過ぎではないでしょう。

なので、確かにディカプリオも出ているにはいるんですが、もうブラピのファッションとか個性が際立ちすぎているので、あまりにも印象が薄いんです。ただ、そのディカプリオもエンドロールでむちゃくちゃ笑える演技をしていて、タバコのCMで「とにかく最高のタバコ!タバコは○○じゃないとね!もう何年もずっと吸ってるよ!」などとニヤニヤしてフレンドリーに演じてるんですが、カットがかかった瞬間、やおらタバコを思い切り床に投げ捨てて「ファック!くそ不味いっ!!」と怒鳴るシーン、これはもう必見ですね。

映画の作りとしては、タランティーノ作品の中では「イングロリアス・バスターズ」に近いんではないでしょうか。なので「パルプ・フィクション」とか「トゥルー・ロマンス(監督ではないですが)」のような映画を期待してみると、思い切り肩すかしを食らいますね。ですが、おそらく、タランティーノのやりたかった事って、結局こういう映画なんだろうなあ~とも、しみじみ感じましたね。

さてさて、僕のようにアメカジが好きで、アメリカの1960~70年代の映画の雰囲気が好きな人には存分に楽しめる映画だと思います。さて皆さん、年度末で忙しいと思いますが、この映画で働き者で友達想いでしかも腕っ節の強いブラピを見て、スカっと一発元気を出しましょうよ。これぞ、男の中の男!

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