GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

MENU

その他「Google Adsense なぜか通りました!」

皆様こんばんは。なんと、前回のアドセンス申請時は「コロナのため審査できません」というタイムリーな要因で不合格となったわけですが、少し前に再度全く同じ内容で申請したところ、今朝「審査が通りました」との連絡が来てました。しかし審査早っ!

そもそも、スマホのメールの見間違いで、前回の不合格メールをまた読んでしまっていて、「またダメだったか~」と思いきや、よく見たらその上に新たなメールが届いていて「お客様のサイトでadsense広告を配信する準備が整いました!」というおめでとうメールが来てました。

申請当時はどうでもいいぐらいに思ってましたが、意外にも少しうれしかったですハイ。やっぱり他者から承認されるというのは気持ちのいいものですね。このブログって、はっきり言って駄文ばかりのかなり偏った内容で、読者になっていただいている皆様にも半分あきれられているgigi日記ではありますが、一応、広告源として天下のGAFA(ガーファ)の2社、GoogleAmazonには承認されましたのでご報告です。

で、先からGoogle Adsenseのサイトに行って、必死こいて自動広告の設定方法とかをいじってみたりしたんですが、もう究極にわかりにくい!まるで未知のアドベンチャーゲームを攻略しているようでした。「ポートピア連続殺人事件」とか「オホーツクに消ゆ」とかね。まあ、そんなこんなでやっと設定しましたが。ちなみにボクはこの二つのゲームが大好きでした。なによりドットの効いた、いかにもファミコン!っていうグラフィックが好きですね。今みたいなリアル過ぎるゲームはあまり心引かれません。

しかもGoogleって色んなサービスを展開してて、もう何が何だかわかりませんし、わかろうとすら思いません。まあ以前、このサイトの「お問い合わせ欄」を作成するにあたり、「フォーム」という機能だけは使いましたが。それ以外にソリューションとかって100個ぐらいありますよね。これ、今の若い人たちは使いこなしてるんでしょうか。

もはやついていけない気がした~、15の夜~♪~。

ポートピア連続殺人事件

ポートピア連続殺人事件

  • 発売日: 1985/11/29
  • メディア: Video Game
 
オホーツクに消ゆ

オホーツクに消ゆ

  • 発売日: 1987/06/27
  • メディア: Video Game
 

 

映画と本「ホロコーストもの」

最近、第二次世界大戦ナチスドイツ関連の映画ばかり見ています。去年はイラクやシリアをはじめとするテロリストものにハマり、アルカイダビン・ラディン、そして今は亡きアブ・ムサブ・アル・ザルカウィやアブ・バクル・アル・バクダディなどのテロリスト集団(イスラム国)や中東関連の本や映画を見まくりました。

そしてなぜか今年は第二次世界大戦モノにハマってしまい、色々と関連する著書や映画を調べてはレンタルしての日々を送っていましたが、要は第二次世界大戦ってその発端はドイツのポーランド侵攻だったんですね。そんなことすら知らなかった自分がほんとに情けないですハイ。

ともあれ、これがナチスヒトラー関連となると、もう本もたくさんあるし、映画だけでも100本を優に超えるほどのボリュームなので、納得がいくまで見まくるにはまだまだ相当の時間がかかるはずです。で、参考になった本を紹介しましょう。

まず何より戦争映画という意味では映画秘宝EX 猛爆!戦争映画100」が絶対に外せません。これは第一次世界大戦第二次世界大戦、そして朝鮮戦争ベトナム戦争、はては近年のイラク戦争に至るまで、章ごとに見るべき映画を紹介していて、コラムも合わせればおよそ200本以上の戦争映画が紹介されていて、ものすごく参考になりました。そして、たとえ映画を見なくても、近代以降世界はどういう理由でどんな戦争を繰り返してきたのか、その概要が映画の解説とともに紹介されていて、戦争映画に興味がある人にはとにかく必読の書といえるでしょう。

で、そういう本を調べている段階で、最近出たヒトラーもの、ホロコーストもの、ナチス映画大全集 -戦後75年を迎えて-」という本もゲットしたんですが、なんでも著者が坂和章平さんという弁護士を本職にしている方で、中身は限りなく自費出版に近いレベル。この人って、映画好きが高じて自称映画評論家などと言ってますが、まあほぼ全ての文章が「ヒトラーの狙いはこの後ハインドリヒはアイヒマンそしてこの少女の運命は」とかって、その文末のすべてに「?はてな(ブログ)を連発していて、もうひじょ~に読みにくいんですハイ。要は文章があまり上手ではないので、本のデザインもなんとなく素人っぽいし、これを定価で買ってしまった人はおそらく「ファック!このホモやろう!」と叫ぶこと請け合い。・・・・ですが、ナチスホロコースト関連の映画を地道に紹介しているという意味では、それなりに買った甲斐はありましたけども。

さらに、Amazonで検索中に、商品の下の方に出る関連商品のPRにもろに引っかかってしまって「戦争映画が教えてくれる現代史の読み方 」という本も買ってしまいました。まあ、この本は世界史の年表とそれに関連する映画まで地道に紹介されていて、かなり参考になることは間違いないのですが、その記事が映画のタイトル毎に紹介されているのではなく、一つの章、たとえば「ユダヤ人の迫害」という章に対し複数の映画を網羅的に紹介するというスタイルをとっているので、なんとなく映画解説という意味では物足りなさが否めませんでした。それと文章が逆にきっちりしすぎてて、教科書的なマジメな文体なので、これまた物足りなさ満載というか。ただ、これらの本をきちんと読めこめば、おそらくは第二次世界大戦については詳しくなるはずです。

で、先のブログでもちょっと紹介したホロコーストを題材にした伝説的ドキュメンタリー作品SHOAH ショアの話をしましょう。この映画(ドキュメンタリー)はフランスのクロード・ランズマンという監督の負の芸術として名高いのですが、なんと全編で9時間27分もありますですハイ。よっぽどヒマなやつか、会社で何の役にも立たない無能なオヤジ、あるいはコロナを逆手にとってテレワークという仮面休暇を謳歌しているダメリーマンしか手を出さないこと請け合いです。

そしてボクは、あろうことかクロード・ランズマン決定版BOX」というめっぽう高いブルーレイ5枚組BOXを買ってしまって、今痛烈に後悔してます。というのは、このランズマンオヤジなんですが、ビミョ~に姑息なんですよ。確かにあの地獄のホロコーストを生き延びた人々にインタビューを試みるのは素晴らしいんですが、あまりにも壮絶な経験なので、中には泣き出したり、話すのを躊躇する人も出てくるわけです。であれば、そっとしておくべきなのに「私たちは知る権利がある!がんばれ、絞り出すんだ!これは戦いなんだ!話してくれっ!」とかって、その悪夢のような出来事を半ば強引に話させようとするんです。まずこれがボクには耐えられませんでした。なにかの催眠療法やセラピストじゃあるまいし、そこには当時ナチが逃げ惑う人々を強制的に連行したのと同様の悪意または傲慢さを感じてしまいました。

もう一つは、ランズマンのクルーらが、まだ存命の元ナチスの将校なんかにもインタビューを試みるんですが、そういう元ナチスとかナチスに関与した人たちは犯罪者として戦後裁判で裁かれた身ですので、現時点では名前や住所を隠してひっそりと生活しているわけです。なので当然、撮影なんか許されるわけがないんですが、それを隠しカメラで撮って、勝手に映画にして全世界に公開しているわけですよ。

確かにナチスはとんでもない犯罪を犯していて、そこに弁明の余地はないわけですが、ただ、ナチスだったとしてもそれは組織集団であって、上の命令には逆らえなかったわけです。しかも、そのナチス党やヒトラーを熱烈に支持したのはドイツ国民そのものだったわけです。しかも彼らが現在も存命なのは、裁判で裁かれ、その罪の重さに応じた罰を受けているからこそ釈放されているんです。にもかかわらず「元ナチなので人間じゃない、だから許可なんて要らないし、この犯罪者たちは白日の下にさらすべきだ」というのは、ちょっとやり過ぎ感が否めませんでした。これはともすると「ユダヤ人だから人間じゃない!だから見て見ぬふりをすればいいんだ」という当時のナチやドイツの一般大衆と同じ論理のように感じました。

そもそもボクは、このホロコースト(ショア)というが国家的な犯罪・悪行が、何もドイツ人だけに起こるもの、ましてやヒトラーとその取り巻き連中が起こした特異な出来事とは思いません。きっとその国の政治・経済・社会情勢や、世界情勢、そしてマスコミの報道姿勢なんかによって、きっとどの国でも起こりうる事態であると感じてます。なぜってそれは所詮人間のすることですから。そして世界は残酷なんですよ。。むしろそれを認めずに、すべてナチスヒトラーのせいにして、自分たちもまた被害者ヅラしている一般大衆の方がよほど危険だと思います。

ただ、そんな地獄からどうにか生還したユダヤ人にインタビューする際に、クロード・ランズマン監督と通訳の女性がしきりにタバコを吸っているのがかっこよかったですね。二人ともフランス人なのでなんかみょ~にオシャレでかっこいいんです。これを見て、東京都も受動喫煙防止条例、さっさと撤廃しましょうね。

まあともかく、このショアなんかより、むしろボクはドイツ国営放送の作ったヒトラーホロコースト -アウシュビッツ- 6枚組DVD-BOX」の方がよくできていると思いました。ショアは撮影時点におけるアウシュビッツ(ビルケナウ)収容所ヘウムノ収容所ソビブル収容所トレブリンカ収容所などの跡地の映像を延々と映し、そこにインタビューをかぶせるという手法をとっていたのに対し、こちらは当時の映像もふんだんに挿入していますので、もうリアリティとその衝撃が違いますよ。ちなみにこちらも5時間ありますので、ダメリーマンのおっさんたちは、こんな時だからこそコロナでなく、ある意味新鮮な鳥インフルノロウイルスまたはデング熱を理由に自宅待機で見るべきかと。

ヒトラーもの、ホロコーストもの、ナチス映画大全集 ―戦後75年を迎えて―

ヒトラーもの、ホロコーストもの、ナチス映画大全集 ―戦後75年を迎えて―

  • 作者:坂和 章平
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 キーワードはユダヤ人問題

「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 キーワードはユダヤ人問題

  • 作者:福井 次郎
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
クロード・ランズマン決定版BOX [Blu-ray]
 

その他「レジ袋有料化」

とうとうはじまってしまいました。究極の無駄な取り組みである「レジ袋有料化」が・・・。いったい何なんでしょうか、この誤ったプロパガンダは。いったい誰が言い出したのでしょう。

ここ数日間、現場でとある試験を実施していたんですが、協力者の皆さんに差し入れのアイスを配るため、コンビニに買いに行ったんです。で、アイスを6本買いましたが、レジ袋はどうしますか?って問われて「えっと、いりません」と答えるや否や、店員さんがそのすべてにコンビニのテープを貼り始めて・・・・。まずは、この悪法により店員さんの作業量が急増したのではないでしょうか?また、冒頭の「レジ袋はどうしますか?」という一声も、本来は要らなかったセリフですので、これもまた一人のお客さんにかかる時間増の要因になるわけでして。

で、一番の問題は、ここでレジ袋を減らしても、地球環境には全く貢献しないばかりか、むしろ化石燃料を余計に消費するということなんですね。

まずレジ袋というのは、原油の中で本来は使用できない成分で作られているわけです。従って、本来は捨てている成分をレジ袋として活用しているわけですので、究極のエコ商品ですし、従って、レジ袋をやめたからといって原油の使用量が減少することはないんです。一方、マイ・バッグなどが推奨されていますが、そのマイバッグを生産するためにはレジ袋を作るよりもはるかにエネルギーを消費すると言うことなんです。気候変動締約国会議なんかにヨットで出かけていった、おバカさんのグレタ・トゥーンベリさんと同じ究極の勘違いなんです。あのう~ヨット一隻作るのにも多大なるエネルギーを消費しているんですが・・・。

従って、環境問題というのは一種のプロパガンダと考えなければいけません。そもそも地球温暖化なんて誰にも予測することはできません。なぜなら、今現在の科学技術をもってしても、明日の天気を正確に予測できることすらできないわけですから。なのにどうして、50年後、100年後の地球の気象を予測することができるんでしょうか。

むしろ現時点での科学レベルでは、グリーンランドの氷河を掘削して採取した氷床コアや、洞窟の上部に長い年月をかけて形成された石筍(せきじゅん)(つらら)などの解析から、過去数万年の地球の気象条件を推察することしかできないはずです。

で、その結果から、地球は過去数万年にわたり、温暖化と寒冷化を繰り返していること、そしてその原因が地球単体の問題ではなく、むしろ太陽活動と密接な関係があることまで明らかになっているわけです。

以上から、「地球温暖化化石燃料の利用に伴う二酸化炭素の増加が温暖化を引き起こしている」というプロパガンダとは全く関係ないのですが、なぜかこのことは先進国ではあまり触れられていません。

なぜならそれは、この温暖化問題がIPCC気候変動に関する政府間パネル)などの機関に関連のある科学者たちの莫大な利権につながっているからなんです。つまりは政治的な問題なんですね。

なので、このレジ袋の有料化なんかより、世界的に取り組むべき問題は山ほどあるわけで、現在なお途上国で続く大規模な森林伐採や、マラリア、食糧問題、教育問題、水問題など、今起きていることに対する政策こそ実行すべきなんです。

じゃあ今の気温上昇っていったい何が原因なの?って疑問がわきますが、これは単なる「ヒートアイランド現象」なんです。なのでCO2の増加とは何の関係もないんですよ。そもそも地球の大気の気温を正確に測れるようになったのは1950年代の話であって、それまでの気温データすら信用できないわけでして。

地球温暖化とか騒いでも、だれも100年後の地球なんて生きていないわけですし、生きてもない未来の地球なんかよりも、今すぐに対応できる問題にこそ、お金を使っていくべきではないですか。

なお、その辺のことは以前もブログで何度か紹介したデンマークの経済学者であるビョルン・ロンボルグさんの「地球と一緒に頭を冷やせ」や「500億ドルでできること」そして大著の「環境危機をあおってはいけない」に詳しいので興味のある方は是非。

しかし最近、ナチス台頭の映画ばかり見ているので、こういうレジ袋有料化や地球温暖化問題なんかの一方的なプロパガンダはむしろ恐ろしい事態だと思ってます。

あっ、また都内でコロナ感染者が増えてきましたが、どうして東京アラートや緊急事態宣言出さないんでしょう?経済優先ということなんでしょうが、しかしそうなると「先の緊急事態宣言や自粛要請すら実施する必要がなかった」ということになりませんか?やはり今更「我が国では大して被害が出なかった」とは言いにくいのでしょう。ただそうなると国や都のやってることって全く一貫性がないってことですよね。しかし専門家会議って本当に専門家かよ?って、怒りすら覚えます。やはりもう少し客観的に物事を見通せる経済学者をメンバーに入れるべきでしたね。

であるなら「レジ袋有料化」と「受動喫煙防止条例」なんてさっさとやめてほしいです。

地球と一緒に頭も冷やせ!

地球と一緒に頭も冷やせ!

 
五〇〇億ドルでできること

五〇〇億ドルでできること

 

映画「ナチス、ホロコースト、レジスタンスもの」

ハローはてなブログ!さてさて、ブログの更新がなんと1ヵ月も空いてしまいました。この1ヵ月は月日の経つのが本当に早くて、今ブログを開いて驚きました。えっ、もうそんなに経っちゃったの?という感じ。なぜなんでしょう。コロナで週のうち半分がテレワークになったからでしょうか。毎日せっせと資料作りに励み、家にいる時間はあっという間に過ぎて、なんとなく単調な毎日を延々と繰り返していました。この先、コロナ情勢は全く不透明ですが、今年のはじめにオープンした飲み屋さんとか、もう本当にかわいそうです。なぜよりによってこの時期に、という。あまりにも不運でかわいそすぎますが、どうにかがんばって持ちこたえてほしいです。

しかし、何の強制力もない国の緊急事態宣言なんかに大部分の企業が素直に従って、あれほど朝の駅がガラガラだったのに、いざ宣言が解除されるやいなやこの混み具合って。なんか日本人って、お上の言うことには本当に弱いですよね。太平洋戦争前夜、国民総出で戦争に突っ走った理由がよくわかりました。太平洋戦争(第二次世界大戦)は、とかく東条英機ら陸軍の暴走が発端などと言われますが、それを熱狂的に支持したのもまた国民ではないですか。その後、東条英機らは東京裁判で裁かれ、A級戦犯などと勝手に悪者にされてしまいましたが、これって敗戦国となったドイツがホロコーストなどの蛮行をすべてナチスヒトラーのせいにしたのと似てますよね。民主主義である以上、そこから生まれた政権はすべからく国民の大多数の支持を得ていたことを忘れてるんでしょうか。

もう一つ決定的なのは、人間が理性的には絶対しないことを、国や軍の命令であればあっけなく実行してしまう、という人間心理でしょう。でなければ戦争なんて絶対にできません。ましてや民間人の大量虐殺なんて。

今回のコロナ騒動の影響でしょうか、僕はそういう国の大義を掲げて世界中が戦火に包まれてしまった第二次世界大戦(WORLD WAR Ⅱ)に非常に興味が沸き、ここ最近はそんな映画ばかり見てました。国と国民の心理というか、大本営発表と、それを何の疑いも抱かずに鵜呑みにする国民と言いますか。

その中でも特に、ナチスドイツによるオーストリアチェコスロバキアの併合とポーランドへの侵攻、そして、フランス、デンマークハンガリー、オランダ、ノルウェーなど、ヨーロッパの主要国を占領するに至るまで、その一連の歴史の流れをきちんと理解したかったんです。そして何より僕は、ナチスに国土を蹂躙された被占領国側の視点、つまり、レジスタンスとしてナチスに戦いを挑んだ戦士たち、そういう人々を描いた映画に心引かれるんですよね。

まあ、そんな理由から、ドイツとの戦争や、ナチスホロコースト、そして各国のレジスタンスを描いた苦行映画(娯楽映画とは対極の映画)をいくつか見ましたので以降でさらっと紹介します。

【ドイツ対他国モノ】
スターリングラード(※ジュード・ロウでないやつ)(評価:★★☆☆☆)
②ブレスト要塞大攻防戦(評価:★★★☆☆)
ホロコースト・モノ】
③灰の記憶(評価:★★★★☆)
ワルシャワ・ゲットー(評価:★★★☆☆)
SHOAH ショア(評価:★★☆☆☆)
レジスタンス・モノ】
ナチスが最も恐れた男(評価:★★★★★)
ディファイアンス(評価:★★★★☆)

細かな解説は以降のブログに記載しますので、まずは触り程度に一口コメントを。

まずは「①スターリングラードですが、ドイツがソ連に侵攻した様子を、ドイツ兵の視点から描いてますが、とにかくもう寒くて悲惨です。無理ばかり押しつける上官がいかにもクソ野郎のナチ野郎です。まあ、どの戦争でも、一番悲惨なのが末端の兵士たちや民間人であることがよくわかる映画です。

次に「②ブレスト要塞大攻防戦」ですが、こちらはドイツと戦ったソ連側の視点で描かれます。ドイツのポーランド侵攻はある意味電撃的で、誰も予想していなかったんですが、そんな平和ぼけしたブレスト要塞にある日突然ドイツ兵が奇襲を仕掛け、そこに暮らす軍人やその家族がもう大パニックに陥るという話で、①と対で見ると双方の視点や苦悩がよくわかります。

さて世界最強最高峰の苦行映画「③灰の記憶」ですが、これは絶滅収容所で同胞であるユダヤ人の遺体処理等の仕事させられたゾンダーコマンドと呼ばれるユダヤ人のグループ(部隊)を描いた作品で、もう見るとしばらく頭から離れない絶望と衝撃と畏怖。見るには勇気が必要です。ゾンダーコマンドって、ともすると少しかっこいい呼称ですらありますが、とんでもなく悲惨で過酷なだけの仕事で、しかもその仕事に就いたって、たった2~4ヵ月間だけ処刑を免れるだけという。もはや絶望しかないですよ。

続いて「④ワルシャワ・ゲットー」ですが、これは当時、ポーランドワルシャワに作られたゲットーを舞台にした映画で、ユダヤ人のゲットーでの暮らしぶりを描いているんです。ただ、その当時はアウシュビッツ(ビルケナウ)やトレブリンカなどの絶滅収容所で行われてた大量虐殺については、ゲットーの人々はウワサ程度で誰も信じていなかったんです。なので、ゲットーでの暮らしにみんな不平不満を言うんですが、それでも絶滅収容所に比べれば(殺されないだけ)遙かにましなわけで、その辺の情報統制の怖さとか、信じたくないことは信じない、という人間の心理がよく理解できます。まずい、長くなってきましたので以降は駆け足で。

続いて「⑤SHOAH ショアなんですが、フランスのクロード・ランズマン監督の歴史的な負の芸術作品として有名で、なんと9時間27分もあるんです!ってもう、「ゴッドファーザー」や「スター・ウォーズ」並みの長さですよ。で、ものすごく期待してみたんですが、要はかつての収容所の跡地に出かけていって、そこでの収容所の残骸や廃墟の映像に、収容所を生き延びた人々のインタビューを延々とただひたすらかぶせるだけという作品で、僕的にはかなりビミョ~でしたね。途中、もううるせ~!と叫びたくなりましたですハイ。しかもブルーレイのクロード・ランズマン決定版BOXまで買っちゃって(高い!)、あのぅ~、そのぅ~、えっと、返品したいんですけど・・・。ちなみに「SHOAH ショア」とは大量虐殺(ホロコースト:ドイツ読み)のフランス語読みです。

そして「⑥ナチスが最も恐れた男」「⑦ディファイアンスは、どちらも対ナチのレジスタンスの英雄を描いた作品なんですが、どちらも最高です。前者はノルウェーレジスタンスの英雄マックス・マヌスを、そして後者はユダヤ人のレジスタンスの英雄ビエルスキ兄弟を描いてますが、そこいら中がナチだらけの中で、果敢にナチスに挑んだその雄志がとにかくかっこいい!ましてや、③~⑤のホロコーストものを見た後ではなおさらです。ただナチスが最も恐れた男」という邦題だけは勘弁してください。なんで「最も恐れた」と言い切れるのかわかりませんし。ちなみに、「⑦ディファイアンスDefiance」とは「果敢な抵抗」という意味だそうです。

まあこの2本は、以前紹介した、デンマークレジスタンスのフラメンとその相棒のシトロンを描いた「誰がため」に通じる面白さなので、改めてブログで紹介記事を書きたいと思いますね。それでは皆様よい週末を。

スターリングラード [DVD]

スターリングラード [DVD]

  • 発売日: 2008/10/31
  • メディア: DVD
 
灰の記憶 文部科学省選定作品 [DVD]

灰の記憶 文部科学省選定作品 [DVD]

  • 発売日: 2003/10/24
  • メディア: DVD
 
ナチスが最も恐れた男 [DVD]

ナチスが最も恐れた男 [DVD]

  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: DVD
 
ディファイアンス プレミアム・エディション [DVD]
 
誰がため [DVD]

誰がため [DVD]

  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: DVD
 

料理「マダガスカル・カレー」

さてさて今日も世界はコロナが蔓延してますでしょうか。ネットでは自粛でヒマすぎるとか、旦那が毎日家にいてウザいとか、もう全てがコロナのせいになってしまってますが、そうなるとコロナが少しかわいそうというか。

第一、毎日家にいてヒマという理論が理解できません。だって、家にいるならいたで、やる事ってたくさんあるじゃないですか。ざっと挙げてみれば、掃除、洗濯、料理に、庭がある人は庭の手入れ、畑のある人は夏野菜の植え付けとか、これからゴーヤを育てる人は栽培ネットを設置したり、あとトマトとかキュウリ、ナスとかインゲンの苗を作ったりとか、僕はもう死ぬほど忙しいです。

朝3kmの散歩に加え、隙を見て買い出しに行き、昼食と夕食の準備のほか、当然勤務時間中は仕事してタバコ吸ってコーヒーをひたすら飲んで、仕事以外の時間は掃除して洗濯して本読んでアニメ見てって、なんだか出勤してたときの方がむしろ楽という。

って書いてて、今ようやく理解できましたが、要は世の奥様方って、その上さらに子どもと旦那が毎日家にいるので、こういう作業そのものが倍増してるって事ですかね。

あのう~、旦那さん方も、もしそうであれば料理ぐらいは手伝ってあげてはいかがでしょうか。以降で、最高にウマい今年に入って堂々のベストワン料理であるマダガスカル・カレー」を紹介しますので。

この料理は最近、古本で買った数年前のPOPEYE(すみません、最新号でした!)「そろそろ自分たちで料理してみないか」号に掲載されていたんですが、もう究極にウマいです。昨日からずっと食い続けてます。これは、画家で作家の牧野伊佐夫さんという方が雑誌で紹介してるんですが、アフリカ大陸(南アフリカ共和国)の東に位置するマダガスカル島のカレーなんですが、まあ行ったことないので本場の味はわかりません。が、超簡単でとにかくウマいのでおすすめです。

【材料】
鶏肉300gぐらいでしょうか(僕は胸肉2枚を使いました)
ショウガ(大量)とネギの青い部分
こしょうカレー粉(カレーのルーではダメで、缶に入った粉が必須)
サンバル(マレーシアやインドネシアの辛味香辛料、業務スーパーに売ってますが、豆板醤でも可、あるいはなくてもOK)

【作り方】超簡単です(ギギアンダルシア版に一部アレンジしてます)
鶏肉をぶつ切りにして鍋に入れます。ショウガもスライスして同じ鍋に大量に入れます。鍋は深手の大きめのものがいいです。あとネギの青い部分も3本ほど入れます。
そこに水を鶏肉が丁度沈むぐらいまでヒタヒタに入れます。
強火で煮込みます。雑誌の紹介では丁寧にあくを取るようですが、ネギの青い部分を入れているし、しかも強火にしてるし、ひたすら取るのはダルいので、その工程は不要です。
水が1cmほどの高さにまで煮詰まってきたら、火を止め、ネギの青い部分を捨てます。
再度、水を鶏肉が沈むぐらいまで入れます。水の量はもっと多くてもいいし、かなり適当で大丈夫です。
沸騰したら、カレー粉を大さじ3~4を投入し、よく混ぜて、後は塩とこしょうで味を整えます。まあ、塩は小さじ1ぐらいにしておけば間違いありません。食べて薄ければ、塩を足してください。
そのまま5分煮込んで完成!
食べ方は、器に盛ったご飯の端っこに、少しずつこのカレー汁をかけて、かかった部分から食べていきます。少し味に変化がほしいときに、サンバルを爪楊枝の先ほどだけ付けてチビチビ食べます。雑誌では豆板醤が推奨されていますが、たまたま無かったのでサンバルで代用しました。なので豆板醤でもよろしいかと。

以上ですが、僕は昨晩から今までずっと食い続けてます。味にうるさい嫁さんにも好評でした。ただ、汗だくになること必死ですので外出前は避けた方がよいかと。あと、間違っても普通のカレーみたいに、平たい皿にご飯とカレーのスープを半々に盛るのはやめた方がいいです。必ずカレーもご飯も器に盛って、少しずつカレーというかカレーのスープをご飯のすみっちょにかけながら、が基本です。で、このカレー、僕の永久レシピベストテンに入りましたので、とにかくおすすめの一品です。これを食べてコロナ騒動をみんなで乗り切っていきましょうよ。

 

f:id:gigiandarucia:20200513224448j:plain

マダガスカル・カレー(ギギアンダルシア・バージョン)

f:id:gigiandarucia:20200513224315j:plain

ぶっかけそば(ぶっかけラーメンのそばバージョン)

映画「2020年ゴールデンウィークに見た映画③」

さて、映画紹介、早速②に続けて解説しちゃいます。

①トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男(評価:★★★☆☆)(解説済み)
②ハウス・ジャック・ビルト(評価:★☆☆☆☆)(解説済み)
ヒトラー暗殺、13分の誤算(評価:★★★★☆)(解説済み)
ライ麦畑の反逆児(評価:★★★☆☆)(解説済み)
⑤天気の子(評価:★★★★★)
シングルマン(評価:★★☆☆☆)

さてさて、僕の大好きな新海誠監督のアニメーション「⑤天気の子」で~す。で、結論から言います、もうものすごくおもしろいです、映像がきれいです、雨がきれいです、で、先も雨の中を傘も差さずに庭に飛び出しましたですハイ。

というように、まさに5つ星です、最高でした。新海監督どうもありがとうです。物語はさておき、とにかく映像がきれい、もうこの一言に尽きるのではないでしょうか。しかしここまで来ると、もはや実写にした方が手っ取り早いんじゃないかとすら思いますが、そうじゃないんですね。なにより、こういう細かな日本の風景をアニメーションで緻密に再現するとかっこいいんです。多分、同じ風景を実写で見ても、そんなに感動しないと思うんですよね。が、これがアニメーションとして再構築されると、もうむちゃくちゃかっこいいというね。

あっ、あまりの映像美に度肝を抜かれたので、そろそろ物語に入りますが、この物語の主人公は、訳ありで家出をして東京に来た帆高(ほだか)少年と、同じく訳ありで弟と二人で暮らす少女の陽菜(ひな)の奏でる青春ジュブナイルアニメーション、としか説明できませ~ん。で、そこに胡散臭いK&Aプランニングという会社を経営する中年親父の須賀さんと、その姪である夏美が加わり、まあこの二人がいい味を出してるんですわ。

で、ひょんな事から帆高少年が須賀さんの所で住み込みでバイトすることになって、日々の生活を共にしていくわけです。で、その過程で不思議な力を持つ陽菜と知り合いになってから、物語は急速に加速していくわけでして。

ボク的には、物語のおもしろさはもちろん、須賀さんの住んでいるマンション兼事務所の描写とか、料理を作っている描写とか、風景とか雨の描写がもうすばらしすぎて、それを見てるだけでずっとアドレナリンが出っぱなしというか。特に帆高少年が須賀さんのために作った鮭と納豆と梅干しの朝ご飯がもう最高においしそうで、料理好きの僕としては見終わってすぐにスーパーに鮭を買いに行きましたですハイ。

というように、ただその映像を見ているだけでもすごく楽しいのに加え、物語もものすご~くよくできていて、新海誠さんってやっぱり天才です。こういうクリエーターが日本にいるということ自体、僕たちはもっと誇っていいのかもしれません。

それと中年オヤジの須賀さんも非常にいい味を出してます。彼が冷蔵庫に奥さんの貼ったメモを残したままだったり、ずっと奥さんのことを思っているのが伝わってきて、ちょっとジーンときました。あとは、前作「君の名は。」の瀧くん三葉カメオ出演していたりとか、もう見所満載でした。

で、見終わって思ったのは、この世界の、というか日本の都市(つまり東京)ってなんてかっこいいんだろうってことですね。街並みが都市計画に刃向かうようにごちゃごちゃしてて、色んなお店の看板が混在してて、建物のデザインや色合いもメチャメチャで、街路樹もバチバチに切られてるのに、それでも、なぜか、愛おしくてかっこいいんです。かつてリドリー・スコットブレードランナーで描いた未来都市さながらの混沌というか、そういう色んな表情を持つ東京が舞台になっているわけですが、アニメにするとここまでスタイリッシュという事実にもう驚愕。

ただ一点、欠点がないわけではなくて、このアニメの劇中で頻繁に流れるRADWIMPSという人たちの音楽なんですが、なんか巷では人気なんでしょうか。僕にはその良さが全くわかりません。むしろ星を追う子どもで主題歌を歌った熊木杏里(くまきあんり)さんの歌の方が、よっぽど深海さんの世界にマッチしているし、特に前作「君の名は。」で、なぜ新海さんが熊木さんの「君の名前」というぴったりの歌を採用しなかったのか、理解に苦しみました。まあ、当然、新海さんの自由ですが。ともあれ、四の五の言わずに、新海ワールド全開の「天気の子」絶対におすすめの五つ星です。

で、次に以前雑誌の「popeye」か何かで紹介されていてずっと見たかった「⑥シングルマンなんですが、これはファッションデザイナーであるトム・フォードさんが作った一作目の記念すべき映画のようですが、残念ながら、僕には全く楽しめませんでした。要は物語が閉じているということはもとより、一体何が言いたいのか、僕のCPUが低すぎてほぼ理解不能という。

まず、この主役のダンディな大学の先生のおっさんを、名作「キングスメン」コリン・ ファースさんが演じてますが、この人はゲイという設定で、16年ほど付き添った恋人がいたんです。で、映画の冒頭、その彼が交通事故で亡くなってしまい、それを機にずっと失意のどん底にあるコリン・ ファースが自殺をほのめかすシーンが延々と続くんですが、一方で色んなイケメンが彼の元に集まってきてという、なんともはや、まるでヴィンセント・ギャロのカンヌでこけまくったブラウン・バニーみたいなナルシスト映画なんです。要するに物語にするにはどうでもいい内容を、その映像美で強引にねじ伏せて押さえつけ(引用:マグノリアのセリフ)、そこに詩的なナレーションをかぶせることで、そのどうでも良さを覆い隠し、かつそこに意味ありげなメタファーを構築するという、僕があまり好きじゃない「ムーンライト」とかジム・ジャームッシュ監督「パターソン」とかテレンス・マリック監督ツリー・オブ・ライフとかの系譜というか。。。もう見終わって、DVDディスクをおもむろに「このホモやろう!」と外に投げ捨てたくなったこと受け合い、という。ただ、僕は別にゲイに偏見はないし、特にアン・リー監督ブロークバック・マウンテンなんかは大好きな映画なので、もう残念感が否めません。だって、コリン・ファースの衣装をデザイナー兼監督のトム・フォードが手がけたとか、コリン・ファースが劇中住んでいる家はフランク・ロイド・ライトの弟子のアメリカ人建築家ジョン・ロートナーが建てた家とか、そんなことどうでもいいじゃないですか。そういう小手先感万歳なのがもう耐えられませ~ん。ちなみに、劇中出てくるコリン・ファースに近づいてくる大学生役のニコラス・ホルト君のイケメンっぷりは半端じゃないですよ。とんでもない美成年です。確かにケート・ベッキンセールさんにちょっと似てますが。

「天気の子」DVDスタンダード・エディション

「天気の子」DVDスタンダード・エディション

  • 発売日: 2020/05/27
  • メディア: DVD
 
君の名前

君の名前

  • アーティスト:熊木杏里
  • 発売日: 2009/06/17
  • メディア: CD
 
星を追う子ども

星を追う子ども

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
ブレードランナー クロニクル [Blu-ray]

ブレードランナー クロニクル [Blu-ray]

  • 発売日: 2017/09/20
  • メディア: Blu-ray
 
シングルマン [DVD]

シングルマン [DVD]

  • 発売日: 2018/06/02
  • メディア: DVD
 
ブラウン・バニー [DVD]

ブラウン・バニー [DVD]

  • 発売日: 2004/12/03
  • メディア: DVD
 
マグノリア [DVD]

マグノリア [DVD]

  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: DVD
 
ムーンライト スタンダード・エディション [DVD]
 
パターソン [DVD]

パターソン [DVD]

  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: DVD
 
ツリー・オブ・ライフ [DVD]

ツリー・オブ・ライフ [DVD]

  • 発売日: 2013/01/23
  • メディア: DVD
 
ブロークバック・マウンテン [DVD]

ブロークバック・マウンテン [DVD]

  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: DVD
 

映画「2020年ゴールデンウィークに見た映画②」

さて、映画紹介、早速①に続けていきましょう。

①トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男(評価:★★★☆☆)(解説済み)
②ハウス・ジャック・ビルト(評価:★☆☆☆☆)(解説済み)
ヒトラー暗殺、13分の誤算(評価:★★★★☆)
ライ麦畑の反逆児(評価:★★★☆☆)
⑤天気の子(評価:★★★★★)
シングルマン(評価:★★☆☆☆)

ボク的にはかなり面白かった第二次大戦ナチスモノの一つ「③ヒトラー暗殺、13分の誤算」です。この映画って、そもそもドイツ映画なのでまずキャストを誰一人として知りません。が、それがかえって作品にリアリティを与え、ものすごくいい映画に仕上がってます。物語としては、1939年に起きたヒトラー暗殺未遂事件が描かれていて、その実行犯であったオルグ・エルザーという家具職人に焦点が当てられています。

この家具職人というのがポイントで、えっと、先のブログで書いた「トランボ」とも共通するのですが、実は彼もドイツ共産党員に近い立場にいたってことなんです。要は彼は厳密には共産党員ではなく、トランボと同じで、労働者の権利とか資本家による搾取、そしてなにより、言論弾圧や暴力を背景とした政変に危機感を持っていて、自分の信じる自由のためにヒトラーを暗殺しようと決心するわけですね。しかし、仕掛けた爆弾が爆発するのがたった13分遅かったために、結局はヒトラーを仕留めることができなかったんですね。ちなみにこの事実は冒頭5分で説明されるので、ネタバレではありませんのであしからず。

で、このゲオルグ・エルザー役を、クリスティアン・フリーデルさんという役者が演じてるんですが、結構濃いめのルックスでちょうど作家の町田康さんにソックリという。で、そのくせ女子には結構モテて、色々いい目を見てるんです。ちょっとうらやましくなってきますが、さてさて、見所はそこではなくて、このゲオルグといわゆる不倫関係に陥る人妻エルザちゃんなんですね(主役のおっさんがエルザーという名前なので紛らわしいですが・・)。しかし、このエルザ役をカタリーナ・シュットラーちゃんというドイツ人の女優さんが演じてますが、彼女がもうものすご~くいいんです。

「いい」というのは芯の強そうな美人さんで、いつもキリッとしてて、そして意外にも色っぽくて、見ててすごくかっこいいんですよね。この女優さんって僕的にはもろにツボなんですが、実は以前に見た「ジェネレーション・ウォー」というTV映画?にも出てて、その強烈な個性を発揮していたのでよく覚えてました。

しかし、こんな美人のエルザちゃんなんですが、その旦那は人前でエルザの胸を揉んだり、おしりを撫で回したりと、ほんとに最低のクソ野郎なんですね。早くこいつをゲオルグにぶん殴ってほしいんですが、そうそう思うようには物語は進まず、むしろ悲惨な方向に展開していくんです。

ともあれ、この映画ってナチの拷問とか、色々と残虐なすさまじいシーンもいくつかあるんですが、愛し合っていたゲオルグとエルザの行く末とか、ゲオルグがずっと主張し続けた自由の意味とか、これまた色々と考えさせられました。なぜって、今の日本って誰でも好きな子と(相手もそうであれば)結婚できるし、自由だし、(努力次第で)なりたいものになれるし、言論弾圧もないし、それがどんなに幸せなことなのかと。

しかし、そんな悲劇を生んだのも、そしてナチスが台頭したのも、ある意味民衆が彼らを熱烈に支持したからなんです。つまりは、ファシズムは民主主義から生まれた産物であって、その時代背景や社会的境遇によっていくらでも起こりうるし、そしてその際に効果的に利用されるのが言論弾圧なわけでして。なので、民衆とマスコミは、常に政治や政府を監視していなければいけないんですが、日本ではそういう概念が希薄ですよね。そしてそれを衆愚政治といいますが、今のすぐに一方的に決めつけるマスコミの風潮やホリエモンさんへの批判なんかも、見ていて空恐ろしい気がします。

で、次に「ライ麦畑の反逆児」なんですが、僕の大好きな「キャッチャー・イン・ザライ(ライ麦畑で捕まえて)」の作者である、J・D・サリンジャーさんの自伝的映画なんです。彼がいかにして「ライ麦」を書き上げたのか、そしてなぜ文壇から姿を消し、半隠居生活に身を転じたのか、そこいらの謎がこの映画を見るだけでものすごくよく理解できます。が、がです。なんとなくイマイチ感が否めないんですよね~。

そしてその理由は、やはりこのサリンジャー役の役者さんがイケメン過ぎるからなんでしょうか。で、誰が演じたのかというと、この後に見た映画シングルマンに出てきたイケメン学生役のニコラス・ホイト君じゃないですか。これまた、なんという偶然でしょうか。そもそも、僕の持論として「偉大な作家はすべからくブサイクである」という不文律があって、その法則に真っ向から逆らったことが、この映画の敗因ではないでしょうか。

しかし、まあそんな映画でも、笑える部分が結構あって、例えばサリンジャーが「ライ麦」を世に発表してそれが爆発的にヒットすると、彼の家の周りにその勘違いファンが待ち伏せるようになっていくんです。しかもしっかりとホールデン・コールフィールドくんのトレードマークである赤いハンチングを被って。

これってものすごく怖いですよね。究極の自己愛にまみれた社会不適格者が、作中のホールデンと自分を同一視して、しかもそれを承認されたいがためにわざわざ作者であるサリンジャーに会いに行って「どうしてこんなに僕のことを知ってるの?」などと叫んで追いかけてくるわけですから。これはサリンジャーじゃなくても同情したくなりますよ。

それともう一つは、最初にサリンジャーの才能に気づいた文芸雑誌「ストーリー」の創刊者かつ編集長であるホイット・バーネットさん。この人をケビン・スペイシーが見事に演じてるんですが、物語の終盤、サリンジャーに向かって言うんです。「「フラニーとゾーイ」はちょっと宗教的すぎるので、僕には向かないな~(好きじゃないな~)」って。これって核心を突いていて、僕がなぜ、なかなか「フラニーとゾーイ」「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章」などの作品を一向に読み終えられないのか、その秘密が少しわかった気がしました。

僕のシンプルな解釈では、おそらくこれらの作品って(まだ読んでませんが)内に閉じてしまっているのかもしれません。別に悲惨な小説という意味でも独りよがりな小説という意味でもなく、なんとなく世界を否定しているというか。別に世界を否定してもいんじゃね?とも思いますが、スペックが低くてそれ以上うまく説明できません。

で、一方で「ライ麦」の方は色々と言われてますが、どっちかというとまだ世界を信じている部分があって、希望もきちんと示されていた(外に開かれていた)わけです。そもそも僕はこのライ麦を昔から青春ジュブナイル小説だと思ってましたし、やっぱり僕はそういう小説が好きなので・・。

つまり、なんとなくですが、サリンジャーがこの編集長のバーネットさんとの付き合いをずっと続けていれば、もっと色んな作品を量産していたんだろうな~って少し残念な気持ちになりましたね。あっ2,000字をとうに超えたのでこの辺にしましょう。

ヒトラー暗殺、13分の誤算 [DVD]

ヒトラー暗殺、13分の誤算 [DVD]

  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: DVD
 
ジェネレーション・ウォーDVD-BOX

ジェネレーション・ウォーDVD-BOX

  • 発売日: 2014/06/04
  • メディア: DVD
 
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
 
フラニーとゾーイー (新潮文庫)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)