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映画「Ukraine on fire」ウクライナ紛争の真実

評価:★★★★★

いやいや、やっと休みになり、ようやくずっと見たかったオリバー・ストーン監督が制作総指揮のウクライナ・オン・ファイヤー」を見ました!
この映画って、全世界で24時間体制で無限ループ放映すれば、ウクライナ紛争はすぐにでも終わるのではないでしょうか?

とにかく、日経新聞のアホどもや政治家はもとより、テレビしか見ない一般人にも是非見てほしい映画です。ただし、この動画は世界中でビッグテック等の検閲により削除されまくっているようなので、どこかで探して入手するようにしてください。ちなみに、削除されまくっているということは、つまりはそれが真実、ということです。

この映画は2004年以降のウクライナで起きた様々な事柄を、西欧の政治的な介入等を織り交ぜながら、詳細に分析しています。この映画に、今のウクライナで起きている真実が、謎を解くカギが全て詰まってます。

などと、多少大げさかもしれませんが、まあ一言で言うと、先の記事でも書いたとおり、今回のウクライナ紛争(=プーチンの特別軍事作戦)は、アメリカのネオコンがロシアの政権転覆(レジームチェンジ)、つまりプーチンの失脚を狙った工作にすぎないということです

①2004年、オレンジ革命

これは親露派のヤヌコビッチ首相と親米派ユシチェンコが争った大統領選で、選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を、不当に追い落とした事件で、革命でも何でもありません。結局当初の選挙を不正選挙として認めず、強引にユシチェンコを大統領に据えました。ただし、この後ユシチェンコは2010年に失脚し、2010年にヤヌコビッチが6年遅れで大統領の座に付くことになります。
ちなみにこのオレンジ革命は、2003年から東欧諸国に吹き荒れた「カラー革命」と呼ばれる一連の運動の一つで、2003年のジョージアグルジア)のバラ革命キルギスチューリップ革命などがあります。これらはすべで、NATOの東方拡大が目的で、その国の国民の事なんて1ミリも考慮したものではありません
ところで、この革命というのは名ばかりで、そもそも革命というのは潤沢な資金を必要とします。その資金提供者がジョージ・ソロス等のグローバリストで、突如これらの国々に設立された欧米のNGO団体がその受け皿となっていました。

②2010年~、アラブの春

東欧のカラー革命が一段落すると、その革命運動は中東に移行します。チュニジア、エジプト、リビアレバノン、シリアでその民主化運動が顕著になります。そしてこれらも全て、アメリカのネオコンの仕業であることが明らかになっています。
なぜなら、先の東欧でのカラー革命と、そのやり口が酷似しているからです。シンボルマークやデモの方法を書いた冊子のイラストまで、数々の類似点が指摘されています。

彼らの手口は以下の通りです。

①彼らはまず地元のメディアを使って既存政権を私腹を肥やす悪魔のように喧伝します。
②その後、民主化や政権の腐敗を国民に再三訴え、大規模なデモを扇動します。バカな国民たちは、その政権のおかげで守られていたことや、与えられていた恩恵に
すら気付きません。
③何も知らない国民は、次第に既存政権への憎悪を募らせ、大規模なデモを通じて
一体感と高揚感に熱狂し、最終的には思考停止状態に陥ります。
④その後、そこに潤沢な資金と武器を供与した過激派を潜り込ませ、平和的だったデモを、武力行使を伴う暴力革命へと導きます。
⑤その際に、スケープゴートとなるのは、熱狂し、何も知らずにデモに参加した国民です。過激派は、彼らの数名を射殺し、それを権力側のせいにします(偽旗作戦)。またそれを、欧米メディアが大々的に権力者側の愚行として報じます。
⑥平和的だったデモは、いつしか双方の血みどろの殺し合いにまでにエスカレートし、最終的には権力者の排除や殺害、追放によって政権転覆が完了します。
⑦その後、欧米(ネオコン)の都合のいい操り人形を後継者として据えますが、数年で国民の怒りが爆発し、彼らはどこかに亡命するか、あるいは軍事政権に逆戻りするのが関の山です。

つまりは、ネオコン以外、誰も幸せにならない世界、それが上記の一連の他国介入主義の産物で、その地域の人々が大量に死ぬのが特徴です。なんとなく、共産主義革命を彷彿とさせますね。

大体このような手法で、リビアの富を国民に還元していたカダフィ大佐が殺されました。なんとか耐えしのいだのがシリアのアサド政権ですが、シリアではすでに40万人が死亡してます。またそれ以外の国々も、その大半が未だ混乱状態に陥っています。

そしてこれが、日経新聞が賛美し、愛して止まない他国協調主義(本当は介入主義と書くべき)の正体です、リベラルなバイデン政権の本質です。あのう~大量に人が死んでますが。。。。そして他国に一切介入しなかったトランプ大統領を「アメリカの分断を生んだ張本人」と評するバカさ加減ったら。。。

③2013~2014年、マイダン革命

さてさて、肝心のマイダン革命ですが、これもネオコンの群集心理(群衆を一体化させて熱狂させる)を利用した革命の演出、つまりはレジームチェンジ工作にすぎませんでした。
仕組んだのは当時、国務次官補であったビクトリア・ヌーランドと、ウクライナ大使であったジェフリー・パイエットで、彼らの仲間が、ジェイク・サリバン、上司が副大統領のバイデンです。現在はバイデンが大統領で、ヌーランドが国務次官、サリバンが大統領補佐官ですね。

当時、ヤヌコビッチ政権は、EUとの連合協定を締結するかどうかを迫られていました。しかし、ヤヌコビッチ大統領は、IMFから条件として電気やガスの公共料金の大幅な値上げを要求され、ギリギリのところで協定を結ぶのを拒否しました。それは、公共料金の値上げが自国民に大きな負担となることが分かっていたからです。

それに対し、西側メディアは2013年の11月に開局した三つのテレビ局、フロマツケTV、スピルノTV、エスプレッソTVを使って、国民にヤヌコビッチの追放を煽りに煽ります。

その結果、うまく利用されたウクライナ住民が大規模デモを起こし、それをメディアが大々的に取り上げ、そこに満を持して武装した過激派とネオナチを送り込みます。そして彼らがスナイパーを使って、反ヤヌコビッチのデモ隊に発砲し、数人を射殺、これをウクライナの警察隊のせいにし、それをメディアが大々的に報じました。

その後、平和裏なデモは壮絶な殺し合いにまでエスカレートしていきます。つまりこれは、ネオコンのいつもの手口で、カラー革命でも、アラブの春でも、各国で繰り返された民主的な無血の政変という名を借りたクーデターの正体です。

その後で、大統領官邸と政府庁舎にまで民衆が押し寄せ、ヤヌコビッチ大統領は銃撃されながらもプーチンに助けを求め、ロシアに亡命してしまいます。それを欧米メディアは民主的デモによる政権交代と大々的に報じました。死者が100人以上でているにもかかわらずです。

その後にウクライナで暫定政権が始めたことは、ロシア系住民への弾圧(ロシア語の禁止など)と迫害(住民の殺害)でした。つまりこの時点で、ウクライナではドンバス地方への戦争行為がはじまったわけです。

④2014年、オデッサの虐殺

ところで、ウクライナ東部のドンバス地方は、ロシア系住民が非常に多く住んでいる地域で、西部のウクライナ人がEUとの連合協定を支持しているのに対し、東部のウクライナ人は反対の意思を示していました。そのため、議会による民主的な弾劾ではなく、過激な暴力に訴えたクーデターによりヤヌコビッチ大統領を追放したそのやり方に強く抗議しました。

その流れの中で、ウクライナで最大の港町であるオデッサでは、反マイダン運動を行っていた地域住民とマイダン革命を支持するウクライナ人で小競り合いが起き、その結果、市庁舎に逃げた地域住民は火焔瓶による火事や暴力で46人が殺されてしまいます。これが「オデッサの悲劇」と呼ばれる事件です。

⑤2014年、クリミア併合

これを間近で見たロシア系住民が7割を占めるクリミアの住民は、今度は自分たちが彼ら(過激派、ネオナチ)の標的になることを恐れ、住民投票によりロシアへの帰属を決定します。これは賛成票が96.77%で、圧倒的多数でロシアへの帰属が決まりました。クリミア人民共和国の誕生です。従って、正確にはロシアがクリミアを併合したわけではなく、クリミアのロシアへの帰属と表現するのが正しいです。しかしながら、このことを欧米メディアは「ロシアが強引にクリミアを併合した!」と、事実をねじ曲げて報道しました(今もですが)。

⑥2015年、ミンスク合意

暫定政権後にウクライナの大統領となったポロシェンコは、激化するドンバス紛争をどうにか収めるため、ドイツ(メルケル首相)、フランス(オランド大統領)、ロシア(プーチン大統領)の仲介で、ミンスク合意を締結します。その内容は、ウクライナ東部でのこの紛争の停戦と、ドンバス地方のドネツク州とルガンスク州に幅広い自治権を与えるというものでした(独立ではなく自治権というところが重要です)。
しかしこの決定に激怒したのがジョージ・ソロスヌーランドなどのプーチン失脚の絵図を書いたグローバリスト達でした。彼らはこの頃から、ウクライナ西部への軍事支援を執拗に繰り返しています。
それ以降、ウクライナ政府は決してミンスク合意を履行せず、依然としてドンバス地方への砲撃とロシア系住民への迫害と弾圧を現在まで8年間続けてきたわけです。それによりこの8年間で、ドンバス地方の地域住民16,000人が死亡したと国連人権高等弁務官事務所が発表しています。

ちなみにドネツク州とルガンスク州は当時からロシアへの編入を望んでいましたが、プーチン大統領はそれに反対し、あくまでも高度な自治権を得ることを提案していました。

※ちなみに、最近、ドイツのメルケルとフランスのオランド、そしてポロシェンコが、そもそもこのミンスク合意を履行する気はなく、西側陣営がウクライナを軍事支援、軍事強化するための時間稼ぎに過ぎなかったと暴露しました!

⑦2019年、ゼレンスキー大統領に就任

ゼレンスキーというのは元俳優のコメディアンで、そのパトロンは、ドニプロペトロウシク州知事コロモイスキーというマフィアの親分みたいな男です。コロモイスキーの所有するテレビ局で作ったドラマに出て、大統領になるまでの若者を演じましたが、それが本当に大統領になってしまいました。彼は当初は脱腐敗、脱ネオナチの公約を掲げて大統領に就任しましたが、就任後は野党の廃止、複数メディアの閉鎖、ネオナチとの共謀など、その公約と180度反対の政策を実行するに至ってます。当然、ミンスク合意なんて見向きもしませんでした。まあ、この時点で、ウクライナというのは民主国家でも何でもないことが明白なんですが、そういうことは欧米メディアは一切報じずに封印します。そもそも毎年、世界の腐敗国家のトップ10に入ってましたので。

ちなみにネオナチというのは、反ユダヤの側面もありますが、それよりもスラブ系でコーカソイド人種の優生思想・選民思想と言った方がしっくりきます。一方でロシアはかつてモンゴル帝国に征服されていますので、ロシア人はモンゴロオイドの混じったスラブ系のユーラシアンである、なので俺たちコーカソイドとは違うぜ!というような優生思想が根底にあります。まあ、どうでもいいですが。

⑧2021年、ウクライナNATO加入騒ぎ

その後、2021年にバイデン政権が誕生し、2016年にヒラリーが大統領になった時点で行う予定だったロシアのプーチン大統領の政権転覆を、ようやくリ・スタート、再起動する事になったわけです。

大統領はバイデンですし、国務次官にはヌーランドを据え、大統領補佐官にはジェイク・サリバンという3トップがここで返り咲くわけです。

併せて、コロナ禍におけるメディアとビッグテックを使った言論弾圧言論統制の効果はすでに実証済みだったので、迷うことなくロシアへの挑発を繰り返します。確か2021年の11月あたりから、ウクライナNATOへの加盟をほのめかし、挑発を始めました。しかし、前述のようなこれまでの経緯については、欧米の主要メディアは一切報じようとしませんね。

⑨2022年2月24日、ロシアの特別軍事作戦の開始

ゼレンスキーにドンバス地方への総攻撃に出る準備を着々と進めさせ、とうとうロシア側が看過できない(見過ごせない)状況にまで軍事行動を活発化させた結果、ロシア軍がドンバス紛争へ介入することになりました。
相変わらずメディアがウソばかりを報じているので、いまだにロシアの侵略行為だ!と騒いでるおバカな人が多くいますが、前述したこれまでの歴史的な流れを振り返れば、これらの一連の情勢は、全てネオコンが画策して行ってきたことは明らかです。

ネオコンのやり口

以上の手法は、資金、メディア、テクニックが必要で、それを熟知し巧妙に仕掛けているのがネオコンです。恐ろしいのは、別にアメリカという国家ぐるみでこういう工作をしているわけではなく、一部の政府高官とグローバリストが、一国の政治政体を転覆させるだけの権力を備え持っているということです。
何より始末に負えないのは、こいつらは別にアメリカ国民のためでも、アメリカの国益のためでもなく、単に自分たちの私利私欲のためにこういうことを平気でやってるんですね。かつてアフガンやイラク戦争をしかけたブッシュやチェイニーも、アラブの春を仕掛けたヒラリーやオバマも、そして今回のバイデンやヌーランドやブリンケンも、すべては私利私欲のためです。確かオースティン国防長官は軍需産業であるレイセオンの取締役ですし。完璧に利益相反関係にありますが、これでレイセオンの株価が上がって大儲けという。

⑪2022年12月、すでに20万人の軍人が死亡

しかし、こいつらの私利私欲のためにすでにウクライナ紛争で20万人が死んでいますが、こいつらは何も感じないのでしょうか。まさに悪魔のなせる所為ではないですか?2011年にノルウェーの白人至上主義者であるアンシュレイ・ブレイビクというキチガイが、ノルウェーオスロ近郊のウトヤ島などで77人を射殺して世界中が大騒ぎになりました。
一方、これら一連のバイデン政権の自分勝手な他国干渉主義(介入主義)により、双方の軍人だけで20万人も死んでるのに、これでもまだ停戦せずに、武器を供与することが正しい決断なのでしょうか?今こそ世界中で和平の声を上げるべきではないでしょうか?

以上のように、2004年以降のウクライナ情勢を駆け足で時系列に述べてきましたが、それでもロシアが侵略した!プーチンは悪だ!などとのたまうおバカさんは、もういいので、このページから去ってくださいね。まあ、少しは自分で調べたり「ドンバス」や「ウクライナ・オン・ファイヤー」や「Revealing Ukraine 2019」を見たり、手っ取り早いのはパトリック・ランカスターさんのYoutubeを見るなどして、少しは勉強しましょうね。あと、ウクライナ関連の発言をせざるをえないアホな日本メディアの記者や学者や専門家連中は、これらの映画を先ずは見て、それから何かを発言、発信すべきと思いますが、まあ、まず見ないでしょうね。

あ、オリバー・ストーン監督はこの後に「Revealing Ukraine 2019」という映画も作ったんですね!やばい、早く見ないと!アマゾンでは公開停止みたい。