GIGI日記~映画とか本とか~

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本「スター・ウォーズに学ぶ 国家・正義・民主主義」

岡田斗司夫さんというと、ボクはオタクのデブを想像していましたが、あまりにも情報が古かったようで、今はスリムで立派な文筆家として活躍されているんですね。文章も上手で読みやすく、この本もとても面白かったです。

この本はスター・ウォーズの世界観や政治体制を、ローマ帝国をベースに読み解いているのですが、そういう見方があったのかとびっくり仰天、大変楽しく読みました。が、スター・ウォーズが題材なのは本の前半までの話で、後半はアメコミやアメリカのSF作家のロバート・A・ハインラインさんの小説がメインになっています。

ここで面白かったのは、スター・ウォーズという物語が、元老院を主体とする共和制の世界から、パルパティーンを皇帝とする帝政に移行する物語と捉らえ、それをローマ帝国になぞらえて解説しているところです。

ここでいくつか疑問が。そもそも共和制とか帝政とかの違いは何か?色々とネットで調べるも、しっくりくるのが以下の説明でほぼ大差はないと思います。

①民主制⇒市民による議会によって、政治決定がされること。(デモクラティック)
②共和制⇒選挙によって政治リーダーが決められること。(リパブリカン
③王政⇒国王が政治を行うこと。(キングダム)
④帝政⇒強い権力をもった皇帝が政治を行うこと。(エンパイア)

民主制はギリシア(特にアテネ)発祥で、共和制から帝政になったのはローマですね。
ただし、日本は上記の④の皇族を残したまま、①と②を取り入れてるので、(①+②)÷2+④みたいなイメージでしょうか。

いずれにせよ、政治学の用語集や広辞苑なんかの辞書でも見ても、①~④がそれぞれ単独の場合もあるにはありますが、現在の統治機構は複雑さを増し、それらを各国の歴史や国体と照らし合わせ、微妙に融合させているというのが実態だと思います。

さて、この文脈でスター・ウォーズの世界を振り返ると、共和制という政体が機能不全を起こし、元老院がだらだらと果てのない議論を繰り返すばかりで、ジェダイ評議会もヨーダがウンウン唸るばかりでいつも問題を先延ばしにするので、物事が一向に解決しない有様を見て、パルパティーンは圧倒的な力を持ったリーダーが導いていくしかないと考えたわけですね。

確かに今の日本を見ても、議会は機能不全で政府は民意に反する政策ばかりを連発、そして政府を監視するはずのメディアはプロパガンダ機関と化し、国民の洗脳と政治への無関心はピークに達し、もはや残された道は帝政しかないのかと本気で思います。ただある意味、象徴とは言え日本には天皇陛下がおられますので、皇国(こうこく)ということになるのでしょうか?

要はローマの帝国化の流れですが、ローマを帝国化したのはカエサルで、カエサルはたぐいまれなる能力と先見の明により、その後、ローマ帝国は2,200年あまり続くことになります。この辺は、今後、塩野七生さんのローマ人の物語とか、イギリスの歴史家エドワード・ギボンローマ帝国衰亡史』を読んでみたいと思ってます。

さて、スター・ウォーズですが、岡田さんの解釈として、ジェダイは全ての感情を捨て去った存在であることが語られており、これがボクには非常にしっくりきました。ヨーダもその他のジェダイも、厳しい修行を終えたジェダイナイトと呼ばれる騎士達は、共和国の民や仲間たち、そして肉親が死んだとしても、決して動揺してはならない存在なんです。そのために恋愛も結婚も許されず、ただフォースの安定のみを追求するという、つまりはロボットやAIの様な存在であれ!と言っているわけです。その感情をうまく制御できないとダークサイドに落ちるぞ!というね。

つまりダークサイドとは、人間の感情(喜怒哀楽)そのものであって、それらの煩悩の全て捨て去る、つまりは諸行無常というか、悟りの境地に至ること、それがジェダイの最終形態なんですが、かなり浮き世離れしてますよね。

一方ダークサイドは人間の欲望を肯定していますし、刃向かう奴らはフォースを使って徹底的に懲らしめ、得意のフォース・ライトニングで殲滅してしまいますので話が早い。様々な諍いに対しスピード感を持って対処できるわけです。

そして彼らは、よく言えば、ノブレス・オブリージュ=「高貴なる者の義務」を身をもって体現している存在なんです。つまりは、民衆は何も知らず無知なので、高貴な位に生まれた貴族は、愚かな民衆のために尽くし、国の平和と繁栄のために日々邁進し、民衆を導いていかなければならない。というような、責任と義務を備えた存在なわけですよ、これが本来のシスの究極の役割です。

ただまあ、ジェダイのモンクみたいな生き様もわからなくもないですが、そうなるとパルパティーン銀河帝国を支配して民が苦しもうが悲しもうが、ジェダイには全ての感情がないので、別にそれはそれでいいじゃん!と、悟りの境地で肯定するのが道理なはずなんです。ですが、そうはならないのが不思議。

まあここに、デモクラシー大好きのアメリカ左翼リベラルの押しつけがあるのかもしれません。ただ、アメリカではとっくに自由と民主主義は崩壊していますがね。。。。

そもそもダークサイドに落ちたアナキンは誰よりも感情的で愛情深い戦士でしたし、新エピソードのカイロ・レンも、そういう古くさいジェダイの教えの矛盾に気づいたのではないでしょうか。

ボクとしては、カイロ・レンがレイに劇中で言ったように、「俺と一緒に銀河帝国を支配しよう」と提案しましたが、その方がむしろ良かったように感じます。

なぜなら、民主制は腐敗し堕落するからです。それはアメリカのキリスト教神学と宗教学の権威で大統領のアドバイザーも務めたラインホルド・ニーバーさんも指摘しており、「民主主義の国であっても、傲慢さが出ると危険である」と警鐘を鳴らしています。それが昨今の世界情勢を見るとよくわかります。

決して自身で勉強せず、マスコミのニュースを盲信し、国の言うことに右に習えで従い、それに反対する人間を同調圧力で排除する。議員はなんの義務も責任も自覚せず、ただ保身に邁進する。政府は国民よりも他国の利益を優先する。そしてそれをマスコミは隠蔽するばかりか、弾圧すらする。

こういう現状を見ると、アナキンやカイロ・レン、あるいは閃光のハサウェイでギギがハサウェイに言った「絶対にまちがえない独裁!」とか、あるいはガンダムF91のコスモ・バビロニア主義(貴族主義)の方が、むしろ正解なのではないかとすら思ってしまいますね。

ちなみに、民主制を維持しながら政体は帝政的な国が、実はプーチンという皇帝率いるロシア連邦なんだと思います。

ロシアという国はプーチン体制が20年以上続いていますし、国民の支持率も9割ですよ。かといって別に宗教的な戒律が厳しいわけでもなく、秘密警察がいるわけでもなく、国民もどんどん豊かになっています。それはプーチンさんの手腕もさることながら、セルゲイ・カラガノフ博士やアレクサンドル・ドゥーギン氏などの優秀なブレーンがそろっているからでしょう。

プーチン大統領は何よりロシア第一主義を貫く愛国者で、ロシアの膨大な天然資源の企業群を準国有化し、外国の大手メジャーに乗っ取られ利益を国際資本家に搾り取られるのを防いでいます。また家族制度も尊重し、スラブ主義やロシア正教を精神的支柱としています。さらに、夫婦別姓同性婚ジェンダー平等なんかは成人後の個人の裁量に任せ、初等教育には断固導入を拒否しています。

つまりは戦後日本で流行った左翼教育や似非リベラリズムに踊らされることなく、終始一貫してロシアのスラブ主義に立脚した歴史・伝統・文化を大切にし、信仰心や道徳心をもって家族の絆やロシア人のアイデンティティの偉大さを訴えています。

なので国民は欧米の仕掛けるお決まりの介入主義と軍産複合体の正体に気づいていて、そういう脅威に怯むことなく立ち向かうプーチン大統領に、賞賛と信頼をもって票を投じるわけですよ。そしてそれが先の選挙の得票率87.3%につながったんですね。

しかし、欧米はその事実を認めたがらないので(特にアメリカは不正選挙でバイデンを勝たせたので)、必死に「不正があった!」「民主主義の旗手(きしゅ)であるナワリヌイ氏が殺された!」などと大騒ぎ。クリミアの時も同じやり口で大騒ぎしましたが、全部ウソ。ロシア国民が自身で決めたんです。

しかしなぜ、ロシアに住んでもない大陸の人間が、ロシアに不正があったなどと断言できるのでしょうか。そもそもアメリカ民主党は、2020年選挙は不正の限りを尽くしたので、それを言う資格すらありません。

またナワリヌイにいたっては、彼は民主活動家でも何でもなく、もともとはスラブ第一主義の差別主義者で、アジア人やイスラム教徒を痛烈に差別していた人物で、アメリカのCIAにプーチン降ろしのために子飼いにされていましたが、ロシア大統領選の当て馬にするために殺されました。が、全くプーチン陣営には影響しませんでしたね(笑)。

しかしナワリヌイの元奥さんも、一回も刑務所に面会に行かなかったくせに、欧米に金をたんまりもらい、ここぞとばかりにメディアに出てきてプーチン批判を繰り広げるなど、本当に金に屈する人間ばかりです。ナワリヌイのお母さんも彼女の振る舞いに怒り心頭、痛烈に批判していました。

さて、話しがズレてきましたが、我が国岸田のていたらくをみてください。

・内戦間近のバイデン政権にべったりで、アメリカのキャッシュディスペンサー。
・すでに1兆7,000億円を腐敗国家ウクライナに寄付。
能登半島への支援金は合計で1,600億円程度でしょうか。
・ジェノサイド国家イスラエルにも強く支援を約束。
パンデミック条約に乗り気でファイザー等のワクチン工場の誘致を快諾。
・ワクチン祭り推進で、ワクチン接種による被害者には一切補償せず。
・脱炭素を推進し、毎日森林伐採に精を出す。
・一方で電気代に再エネ賦課金をどんどん上乗せ。
技能実習生制度をますます拡大推進し、移民爆増計画の立案。
・日本の土地をせっせと中国に開放・売却。
増税の嵐と働き方改革による中小企業や建設業への締め付けの強化。

もう書き切れません。あのう~、この政権って、本気で日本を壊したいのでしょうか。もはや日本のための政治ではないですよこれは。国家転覆が真の目的で、傲慢さを通り越して犯罪ではないですか?

では日本はどうすればよいのか?ボクは父性の象徴であるロシアと組むべきだと思います。サハリン2から日本にパイプラインを敷いて天然ガスを安く購入することでエネルギー問題は解決。その代わりに日本の先端技術と日本的企業経営のノウハウをロシアに提供。また核武装はせずに日本のプルトニウムをロシアに提供するとともに、ロシアと安全保障を締結。その代わりに軍事技術でロシアを全面的にバックアップ。政界からは売国奴二世議員親中派を排除し、国連機関からは全て撤退し、日本医師会経団連党の権益団体を解体脱炭素や再生エネルギー事業を廃止中小企業をバックアップ、中国に売り渡していた土地を買い戻し、ロシアのダーチャのような仕組みを導入。それにより地方を活性化させるとともにダーチャによる家庭菜園を推進し、食料自給率をアップ。さらには教育改革を進め日本の真の歴史・文化・伝統、つまりは愛国心を教え、日本人であることの誇りを取り戻す。平行して中東やアゼルバイジャンなんかの親日国との連携・交流を深め、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡にそれぞれエコノミック・フリーゾーン政策を実施して世界中の金持ちと大企業を誘致。併せて世界中から優秀なファンドマネージャーを雇い、それらの企業の出資で政府系ファンドを運用し、それを国民に還元する。などなど、やれることはいくらでもあるのになあ~。

政府のアドバイザーとしての顔ぶれは、及川幸久さん(外交)、原口一博さん(外交)、石田和靖さん(中東・エネルギー)、Lizzyさん(外交)、やまたつさん(外交)、マックス・フォン・シュラーさん(軍事)、田母神俊雄さん(軍事)、矢野義昭さん(軍事)、川口マーン恵美さん(移民)、山口敬之さん(メディア)、杉山大さん(エネルギー)、松田学さん(内政)で固めます。

そして国家戦略作りの学者さんたちは、渡辺惣樹さん、藤井聡さん、藤井厳喜さん、宇山卓栄さん、茂木誠さん、林千勝さん、伊藤貫さん、河添恵子さん、深田萌絵さん。ベテラン勢では馬渕睦夫大使や武田邦彦先生。

医療関係では長尾和宏先生、井上正康先生、宮沢孝幸先生、佐々木みのり先生、柳沢厚生先生、吉野敏明先生とか。その他、田中宇さんとか山中泉さんとか水島社長もいいよね。