GIGI日記~映画とか本とか~

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映画「パンデミック・アメリカ」その1

評価:★★★★☆

さてさて、世の中、新型コロナ=武漢ウイルスで騒がしいですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。こんな時こそ、今やアメリカB級映画に欠かせない役者、消えそうで消えないスティーブン・ドーフのテレビ映画、殺人感染パニック映画の「パンデミックアメリカ」はいかがでしょうか。といっても、前回見たのはもう10年ほど前ですので、内容はほとんど忘れましたが、共演のミラ・ソルビノがものすごくクールにCIAエージェント?かスパイ?を演じていて、かなり興奮したのを覚えています。

そもそも今回のコロナ騒ぎ、この「新型コロナ」という名称そのものが一人歩きし、世の中を混乱に陥れているような気すらしてます。だって我が国でもインフルエンザで年間3,000人は亡くなっていますし、アメリカでは年間1万人近く亡くなっているわけでして。そもそも、病気がちで弱っていたお年寄りが、インフルエンザにかかって肺炎を併発して亡くなった場合にそんなに大騒ぎしますかね。うちのおじいちゃんがそのパターンで亡くなりましたが、持病もあったし年齢も年齢だったので、家族はみんな「まあ仕方ないよね」って感じでした。多分、これが「新型コロナ」ではなく「新型インフルエンザ」だったら、あまり騒ぎにならなかったでしょう。つまりは、この国はネーミングが全てなんだと思いましたね。

そもそもこのウィルスは、致死率はそんなに高くありません。致死率はその武漢ですら2~4%などと言っていますが、これは感染者ではなく発症者を分母に持ってきているから高いだけの話で、実質は0.02%といった統計すらあるぐらいです。その計算でいくと1万人にたった2人ですわ。それに加えて、中国の武漢から広がって日本に入ってくる複雑な経路の過程でそのウィルス自体はかなり弱まっていますし、若い健康な人でも発症すらしない人も多く、はっきり言ってインフル以上に恐れる必要はないと思ってます。もちろん、高齢で病弱な方がご自宅におられる場合はそれなりの対策が必要なんだとは思いますが、それよりもこのウィルスを恐れるあまり、日本や世界の経済が停滞し、金融崩壊が起きることの方が恐ろしいと思ってます。

そもそも近年の世界的な不況の影響で、政治学者の副島隆彦さんも、近々世界的な金融危機が訪れると数年前からずっと警鐘を鳴らしてきましたが、そんな状況の中で、このコロナ騒ぎで世界経済が萎縮してしまうと、そのクライシスがもっと早く訪れてしまう恐れすらあるわけですよ、しかも世界規模で。そしてそうなってしまったら、倒産する会社が急増し、街は失業者に溢れ、死者数は1万人では済まない大混乱に陥るんではないでしょうか。その数はきっと今回のコロナで亡くなる人の比ではないと思います。

ちなみに特に若い人の場合は、このコロナウイルスに感染して重篤化するケースは極めて低く、そもそも発症すらしない場合もあると言われています。なにより今後、この感染の広がりを沈静化することなんて本当にできるんでしょうか。政府はこの2週間とか3月中が勝負などと相変わらず寝言を言い続けていますが、おそらく僕は年内でも収まらないと思いますね。だったら一旦、受け入れてしまって、その致死率の低さを実証し、軽いステップでやり過ごしてしまった方がよっぽど手っ取り早いと思います。

だってある意味インフルだってそうしてるじゃないですか。むしろみんな感染してしまった方が、今のように「何県ではじめて感染者!」とか「何県の感染者数○人!」などと毎日くだらない報道を繰り返すよりよっぽど有益だと思います。東京都のHPに設置された掲示板とか、マジで無意味。これで感染者が減るとでも本気で思ってるんでしょうかね。

何度も言いますが、そもそも今後4月に入ってもテレワークとか時差通勤とかイベント自粛とか、はっきり言って無理ですよ。学校だっていつまでも休みにはできないに決まってます。で、そうなると絶対に感染者は増え続けますよ。その時政府や東京都は一体どうするんでしょうか?

僕はこの国のこのクソみたいな方針と決定にとんでもなく迷惑してます。なぜって事務所の人間が減っても、事務所への問い合わせの電話が減るわけではないし、いない職員のための細かなサポートは激増するし、それを出社している人間だけでカバーしなければいけないわけでして。

僕の究極の結論としては、今事務所にいない人、それはそもそも会社にいなくてもいい人達だし、こういう未知のウイルスを防ぐためにはもう「戒厳令」しかないと思ってます。コンスタンチン・コスタ=ガヴラス監督の「戒厳令」、もう最高の映画で、南米の軍事政権下の荒涼とした市街地を舞台に、夜中にいきなり銃声が「シュタタタタタタタッッッッ!!!」とこだましたり、たまに市民が泣き叫ぶ声が聞こえたり、犬の吠える声がこだましたり、戦車がキャタピラをアスファルトに「ジュザザザザザザザッッッ!」と食い込ませて猛スピードで走り抜けたりと、外出の制限された都市の様子を徹底した薄ら寒いリアリズムで描いています。あっ、同監督の「ミッシング」も似たような描写があるのでこちらも必見ですね。

さて皆さんはそんな生活に耐えられますか?無理ですよ、絶対に。であるなら、バカなことはやめてさっさと経済活動を再開しましょうよ。ちなみに僕は今日も明日もノーマスクで出社し仕事に専念しま~す(本来は週休二日の土日休み)。

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