GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

評価:★★★★☆

ええと、久しぶりに自分のブログを見た気がしますね。あ、前の記事を書いてからもう50日は経過してましたですハイ。あの頃は平和だったなあ~と遠い目で回想してます。

えっと僕は今現在、と言うより、長期の年末年始休みが明けるやいなや、年度末が締めの仕事に追われ、週休一日(日曜日)の毎日が続いております。そして昨日も今日も仕事で、貴重な週一の休みすらつぶれる始末で、年度間の休日出勤が40日を超えそうな勢いなんですが、世の中の働き盛りの人ってこれが普通なんでしょうか?

なので、映画とか全く見れてません。それどころか大好きな料理や庭いじり、散歩に買い物に掃除にブーツの手入れとか、挙げ句にこのブログの更新も滞り、ものすごく悲しい限りなんですが、なんででしょうか、結構、自分なりに時間を見つけ、ネットで服とかブーツを買ったり、寝る前に本を読んだり、この前は銀河英雄伝説の新しいマンガ版まで読破したりと、ある意味、結構充実した毎日を過ごしている僕がいて。

なのですが、確か最後に見たのが、大好きなクエンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」です!この映画、よくわかんね~という人が大部分だったんではないでしょうか。

まず基礎知識として、シャロン・テート殺害事件とか、ロマン・ポランスキー監督とか、カルト集団のチャールズ・マンソンといったキーワードをある程度知っておかないと、全く意味不明のまま映画がダラダラ進行し、気づくとジ・エンドといったような、なんだかものすごく肩透かしを食ったような、なんとも間の抜けた体たらくになること受け合いです。

物語なんですが、時は1969年のアメリカのLA、ハリウッドを舞台に、落ち目のテレビ俳優であるリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリ)と、そのスタントマンであるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情を通して、ハリウッドの栄光と挫折を描きつつも、そこにシャロン・テートチャールズ・マンソンなんかの関連事件を織り込むことで、当時のヒッピーやら反戦やらフラワーチルドレン的な空気感を視覚的に再現するという離れ技をやってのけてます。

が、僕としては、そんなストーリーなんかはもはやどうでもよくて、アメカジで決めに決めまくったブラッド・ピットの勇士を見れるだけでもう最高!という映画でしたね。要はブラピの正しいアメカジの着こなし入門とでもいうような、とにかくブラピのファッションがかっこいいんですハイ。ジーパンにジージャンにサングラスとか、チャンピオンのTシャツとか、黄色のアロハシャツとか、ティアドロップのサングラスとか、もうもろにドツボでしたね。

で、ボロボロの愛車でハリウッドを悠々とドライブして家路につくシーンもクールだし、ブラピの家もドライブ・イン・シアターの奥にあるトレーラーハウスという、アメリカのホワイト・トラッシュの私生活を描いているようで興奮しました。

特に笑えるのは、ブルース・リーがモデルと思われるアジア系アメリカ人をブラピが笑い飛ばして決闘にまで発展するシーンで、この顛末は最高に笑いましたね。で、その決闘の最中に、監督の妻が入ってきて、大声で「What the fuck are you doing!!おまえら一体何やってんだコラッ!!!」とすごい形相でがなり立てるシーンがもう大好きです。結局ブラピはこの一件で彼らの映画のスタントマンをクビになってしまうんですが、もはやこのシーンを見るためだけに僕はこの映画を借りたと言っても言い過ぎではないでしょう。

なので、確かにディカプリオも出ているにはいるんですが、もうブラピのファッションとか個性が際立ちすぎているので、あまりにも印象が薄いんです。ただ、そのディカプリオもエンドロールでむちゃくちゃ笑える演技をしていて、タバコのCMで「とにかく最高のタバコ!タバコは○○じゃないとね!もう何年もずっと吸ってるよ!」などとニヤニヤしてフレンドリーに演じてるんですが、カットがかかった瞬間、やおらタバコを思い切り床に投げ捨てて「ファック!くそ不味いっ!!」と怒鳴るシーン、これはもう必見ですね。

映画の作りとしては、タランティーノ作品の中では「イングロリアス・バスターズ」に近いんではないでしょうか。なので「パルプ・フィクション」とか「トゥルー・ロマンス(監督ではないですが)」のような映画を期待してみると、思い切り肩すかしを食らいますね。ですが、おそらく、タランティーノのやりたかった事って、結局こういう映画なんだろうなあ~とも、しみじみ感じましたね。

さてさて、僕のようにアメカジが好きで、アメリカの1960~70年代の映画の雰囲気が好きな人には存分に楽しめる映画だと思います。さて皆さん、年度末で忙しいと思いますが、この映画で働き者で友達想いでしかも腕っ節の強いブラピを見て、スカっと一発元気を出しましょうよ。これぞ、男の中の男!

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