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映画「パンデミック・アメリカ」その2

評価:★★☆☆☆

いやいや世の中、コロナ一色ですね。非公式ですが、ドイツとアメリカの研究機関が人類の40~80%が感染するとの見通しを出してます。で、感染してしまった方がむしろ抗体が作られてよいとも・・・。僕的には感染よりも経済活動の萎縮にともなう金融崩壊の方が心配です。

さてさて先般、この「パンデミックアメリカ」という映画について、「ミラ・ソルビノがかっこよかった!」などというものすご~く曖昧な記憶で評価★4つなどというとんでもない高評価を付けてしまったことが気になり、改めて4日間掛けて見直しました・・。が、もはやとんでもないクソ映画でしたですハイ。そもそも「4日間掛けて~」というフレーズに全てが集約されております。

それに加え、前回のレビューを読み返してみると、もはや映画のことにはみじんも触れずに、コロナ騒ぎに対する憎しみと批判に明け暮れておりましたので、改めてここで映画について述べてみることにしました。

まずこの映画の主役であるスティーブン・ドーフ君なんですが、現在はウィルス性の感染病の博士みたいな立場をとってはいますが、当時は大統領直属の「カヴァード・ワン」という非公式の組織の一員で、アフガニスタンをはじめとする中東の各地域で極秘の任務に就いていた凄腕のメンバーだったんです。そしてそこには、かつての同僚で恋人のミラ・ソルビノちゃんも一員としていたわけなんですが、なぜかドーフ君はそんな毎日に嫌気がさし、カヴァード・ワンを抜けて、ミラ・ソルビノとも別れ、ちゃっかりと同じ感染病の博士のソフィーというかわいいおニューの恋人まで作ってるんですわ。

で、要は幸せの絶頂にあったドーフ君なんですが、そんな最中にアメリカ中で局地的に出血性のウイルス感染病が発生し、政府は大混乱のもと、感染症の博士であるドーフ君とソフィーにハデスウィルス(エボラ出血熱の変異版)の調査を依頼することに。

で実は、このウィルスの突発的な発生こそ、カヴァード・ワンに残ったミラ・ソルビノが、とある組織から生物兵器(ウィルス)を回収するという極秘任務に失敗したことと何らかの関係があり、結局は元カヴァード・ワンだったドーフ君までその巻き添えを食らってしまう、というストーリーなんです。

そもそもストーリーがものすごくわかりにくいし、しかも色々なエピソードがどこに関連しているのかが理解しにくいので、見終わっても、結局は誰が敵で、何が目的で、誰と誰が繋がっていて、かつ、一体何を狙って起きた事件なのかすら、はっきり言ってよくわからずじまいなんですわ。もう自分の頭の悪さに絶望的になります。

まあ、とにかくテンポが悪いし、スティーブン・ドーフも元凄腕の切れ者などと言われてますが、もう速効でボコボコにされるし弱いし鈍いしで全然凄腕に見えましぇん。よっぽどミラ・ソルビノの方が凄腕で切れ者で機転が利くしで、むしろスティーブン・ドーフがいない方がストーリーもコンパクトにまとまってわかりやすかったように感じます。なのに有能なミラ・ソルビノの方を裏切りもの扱いしてカヴァード・ワンから切ろうとするくせに、使えなくて弱っちいドーフ君の方を「奴は有能だ」とかなんとか必死に組織に引き戻そうとするのが、もう見ててちっとも腑に落ちませ~ん。

ただ、そんなダメダメ映画でも、唯一の救いはこのドーフ君の恋人のソフィーちゃんがかわいいことです。ソフィア・マイルズさんという女優なんですが、なんとなく僕の大好きなレイチェル・ワイズに似てるんです。で、この子が冒頭のパーティ会場でセクシーなドレスを着てるんですが、これがどうもノーブラっぽくて、若干チ○ビが透けてて、もうそのシーンだけが救いという。まあこのシーンだけで買った甲斐がありましたですハイ。これから見る人も必見です!まあ、奥様がいないときにそそくさと一次停止、コマ送り、スロー再生、駆使してやってください。そこがこの映画のクライマックスと言っても過言ではないでしょう・・。そこから先、ハイ、もう見ないでいいです。

あとはとにかくパクり役者がたくさん出てきます。これはB級映画の宿命なのでしょうか、ジーン・ハックマンのパクりとか、ウィル・スミスのパクりとか、ヒトラーのパクりとか、B級映画の売れっ子達が勢揃いです。が、みんな演技がうまいので、やはりアメリカ映画界の役者層の厚さはハンパないですわ。

あと「バッファロー66」のお母さん役のアンジェリカ・ヒューストンがなんと合衆国大統領を演じてますが、もう首が太くて貫禄があって目つきが怖くてサイボーグみたいでビビります。政府のメンバーがあれやこれや必死にウィルスの情報を大統領に報告するんだけど、「早く要点を言って!」とか「いざとなったら薬剤メーカーからワクチンを取りあげて!」とか自己中さ半端なしです。きっと今、トランプ政権でも似たような会議が行われてるのかもしれませんが・・・。

ちなみに同じウィルス感染物なら、「スティーブン」つながりで、おそらくはスティーブン・ソダーバーグの「コンテイジョン」の方が面白いことは間違いありません。僕は時間の合間を見て見直したいと思ってます。しかしダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」はさすがに古すぎるよなあ~。

ともかく、世の中コロナ旋風が吹き荒れる中、この「パンデミックアメリカ」はDVDの値が高騰するかもしれませんよ。まあ何より、セクシーでかわいいソフィア・マイルズちゃんのビーチクでも見て、コロナに負けずに地獄の年度末、乗り切りましょう。

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