GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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その他「長い?戦いが終わりました」

さてさて、このブログの映画・ドラマ関係の記事が、8/8でしたので、およそ1ヵ月に及んだ僕のなが~い?戦いが本日終わりました。まあ1ヵ月ですが・・・。

試験の合否はともかくとしまして、こういう試験時の緊張感や、試験前の試験官が棒読みで試験説明をアナウンスしているときの厳粛とした空気って、いやいや意外にいいもんですよね。

しかし、しかし、ですよ。舐めてんのか渋谷駅!
なんか大々的にリニューアルしてるんだか工事中なんだかよくわからない状況で、僕の目指すべきA1出口がきれいさっぱり消え去っていて、もう早速で迷いましたよ(僕だけ?)。で変な陸橋の上から、慣れないスマホ片手に、googleの位置情報使って、左に曲がれ!とか右に曲がれ!とかいう高圧的な指示に従い、どうにか20分ほどかかって試験会場に着いた次第です。

もうナメとんのか渋谷駅マジファックのシャイセ状態!でしたですハイ。しかも、しかもです、会場の建物はなんでもコロナのせいで全面禁煙!とかってもう意味わかりません。タバコが密になるので吸えないほどにコロナを気にしてる状況下で、どうして同じくらい密集している試験が実施できるのか不明。しかも1m間隔でのエレベーター待ちとかって狭すぎて誰も守ってないし。まあ、言い訳程度のコロナ対策に正直、意表を突かれましたね。

とはいうものの、こうやって年に1回資格試験に挑戦することで、普段全く勉強しない自分に、半ば強制的に勉強する時間を取らせるのって、1年というサイクルの中では、意外といい刺激になるもんですね。僕は4年ほど前からこの生活ですが、試験が終わった後に吸うタバコのうまさと言ったらもうっ!感無量です。

けれど、なんか渋谷駅周辺で喫煙所が見つけられなかったので、結局帰宅してから吸いましたが。伊勢谷ばりに「タバコ!タバコ!タバコ吸いて~!」などと叫びながらにして。だって試験時間って途中30分の休憩も含め6時間もあるんですよ。そんなにタバコ吸えないのって寝てるときくらいでしょ。ニコチンが足りず、試験に悪影響が出なければいいんですがね。

けどこの試験って、言うほどやさしいもんじゃないですよ、6時間、書き続けるのって、けっこう「ハードコアの夜」ですよ。あるいは、マット・デイモン主演のレインメーカーのように、司法試験に1発でパスする頭脳は持ち合わせていないので、とにかく最後まであきらめずに最後の一コマまで書き切ってきましたが・・・。

まあともかく、試験結果は神のみぞ知るといったところですが、本日受験された皆様、本当にお疲れ様でした。

あとはハイ、この試験勉強から解放され、もうやりたいことがたまりにたまってます。まずは第二次大戦ドイツもの関連の映画、そして漫画、そして本、そして庭の手入れ、料理、服、などなど、こういう一定期間我慢や封印していた事柄を再開できるのって、最高に幸せですよね。明日から少しずつ、これらに着手していきたいと思ってます。

最後に、世の奥様方、本日、ボロボロの雑巾のようになってヘトヘトで帰宅した(本日の試験を記念受験した)ジジイども、というかオッサン達に、エールとねぎらいの声をかけてやってくださいね。

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その他「伊勢谷と環境問題ほか」

さてさて皆様いかがお過ごしでしょうか。僕は毎日、仕事、家事、勉強、散歩を延々と繰り返すばかりで、全く映画を見れていません。ものすごく辛いです。

そいういえば最近、伊勢谷とかいう見たことも聞いたこともない俳優が逮捕されましたね。しかし、マスコミもコロナで視聴率がとれなくなってきたのか、速攻でこの伊勢谷とかいう奴のオンパレードって、もういい加減にしませんか。

僕が特に気になったのは、こいつが逮捕された瞬間的に、もう出るわ出るわ「20年前からやってた」「すさまじいDV」「カッとなると暴力の限り」とかって、もうディスりまくってバッシングの嵐、嵐、嵐!・・・じゃあ、オマイは何でもっと早く警察に通報しなかったの?ってことなんです。

まるでカルロス・ゴーンさんが逮捕された瞬間的に、日産の元幹部とかが「ずさんでワンマンな経営」とか「不正には気がついていた」とかって、じゃあそん時に手を打っとけよ!ってことなんです。

警察という国家権力にお縄頂戴になってはじめて「こいつはこんなヒドいやつだった!クズやろうだった!最低の人間で実にやな奴だった!」とかって、それはヒキョーじゃないですかね?つまりは、逮捕とか、コロナとか、大本営発表が出されるやいなやそれを盲信し、支持し、熱烈に歓迎し、対象となった人間を徹底的に叩くという構図。

で、正直に言うと、僕はこの伊勢谷って人、実は一応、知ってはいたんです。それは、当時、人気絶頂だった広末涼子さんとつきあってたからなんですね。で、広末さんと別れた瞬間、こいつもきれいさっぱり消えさったとばかり勝手に思っていましたが、実はまだ俳優やってたんですね。なかなかしぶとい奴じゃないですか。

まあ、こいつがマリファナをやってたってことの善悪はともかくとして、逮捕された瞬間、マスコミが総出で叩きまくるという構図って、つまりは弱いものいじめの構造ではないですかね。そもそもマリファナなんて、ジャック・ニコルソンとかティーブン・ドーフ兄貴なんて毎日やってまっせ。

僕がマスコミの報道でとにかく頭にきたのが、伊勢谷が現場に来るやいなや「タバコ吸いて~、タバコ!たばこ!」と連呼しながらにして、インタビュアーの女子大生をほったらかしにして速攻で喫煙ルームに走って行った・・・・ってエピソードなんですが、それって、別に、どうでもよくね?

そして挙げ句にその記事はこう続けます、マリファナの影響か?伊勢谷、たばこに異常な執着!」とかって、もうふざけんなこのホモやろう~!!!と叫びたいですハイ。もう、シャイセ!(ドイツ語でFUCK!に相当します)状態です。

だって、マリファナとたばこって別に関係なくね?ってことなんですよ。僕だってたばこ吸うのでわかりますが、マリファナなんて吸ってないけど、都内なんて、もはやほとんどたばこ吸えないので(吸う場所がないので)、異常なほどたばこ吸いたくなることってフツ~にあるわけです。もう、こじつけるのものもいい加減にしろって言いたいですね。

あっ、伊勢谷ネタで予定していた文量の半分が過ぎちゃった。ともかく、コロナ、ジャニーズ、伊勢谷しか報道しないマスコミ関係者こそ、地獄に落ちて消え去ってほしいものです。

さて、そんなわけで、僕は空き時間をほぼ勉強に励んではいますが、それ以外に本も読んでるのでかなりのハードスケジュールな毎日を送ってます。さらに、環境関係の勉強をしている関係で、色々と現在の地球環境問題なんかを改めて再考してみたりとか、まあ、それはそれで新たな知識が増え、自分のためになってる気がしてます。

が、勉強すればするほど、今流行りの「地球温暖化」とか「CO2悪玉説」が大嘘であることが浮き彫りになってきました。これを説明すると長くなってきますので、さらっとさわりだけを説明しますが、そもそも温室効果ガスと呼ばれるものの大部分は、二酸化炭素ではなく水蒸気なんです。で、地球観測衛星の測定データをもってしても、未だこの二酸化炭素が温暖化に何らかの影響を与えているとする明確な証拠は発見されていません。

そもそもこのCO2というのは、植物の生育には欠かせないものであって、かつ、我々が吸って死に至るような毒ガスですらないわけです。なのになぜ、突如やり玉にあがったのか?

それは、先進国(特にアメリカ)側が、発展途上国後進国)が豊富な資源を使って先進国の後追いをするような経済発展を牽制するためなんですね。「排出権」という足かせを履かせることで、先進国の払い下げの技術を途上国に付与しつつ、自身はよりエネルギーを効果的に利用するための技術革新に力を注ぐことで、今後も先進国と途上国間の格差を維持しつつ、永遠に上から押さえつけるために。

で、ここでおかしなことに気づくわけです。だってアメリカってトランプがパリ協定離脱したんじゃなかったっけ、と。しかし、排出権取引のベースを考えたのは、シカゴ気候取引所という組織で、リチャード・サンダーという金融先物取引の父と呼ばれるオッサンなんです。この人は、シカゴ学派と呼ばれる自由主義経済学を提唱する一派のメンバーで、このシカゴ学派こそ、かのミルトン・フリードマンを排出したグループなんです。

このミルトン・フリードマンという経済学者の主張を一言で言えば、要は市場メカニズムこそ正義で、政府や当局は関与すべきでない(=自由放任主義)」というバリバリの市場メカニズム原理主義者で、この思想を受け継ぐリチャード・サンダーこそが、すべての将来を計算して値段を付ける先物取引の考え方を応用して二酸化炭素排出権取引という新たな金融商品(金融システム)を開発したわけです。

なんだか難しい話になりましたが、簡単にいうと、単なる無害な空気の一部に、アメリカの金融財界グループがある日突然値段を付けて金融商品として取り扱うことにしたって話なんですね。で、なぜそんなことをするかというと、答えは一つ、一部の金融エリート、証券会社、投資銀行がその莫大な取引の手数料でふんだんに潤うからなんで~すハイ。そして途上国を牽制できるっていうことも、大きなメリットのようですね。

長くなってきたのでこの辺にしますが、そもそも、市場メカニズムにゆだねられないのが環境問題であるはずなのに、それを市場原理で解決しようとすること自体が矛盾に満ちているわけですね。

ともかく、こういう地球環境問題の裏側を知ると、きわめて今のIPCC気候変動に関する政府間パネルなんかが、実は壮絶な政治的パワーゲームに過ぎないことがよくわかります。その辺は、僕の好きな副島隆彦さんの著書エコロジーという洗脳」に詳しいので興味のある方は是非。

それと最近「いちばんシンプルな世界の歴史」という本を読んだんですが、ものすご~くイマイチでした。著者が日本の歴史を勘違いしてるし、この本、見た目がきれいなだけで買わなきゃよかったです。

 

その他「試験勉強とわが家のクソ狭い菜園」

最近は差し迫った資格試験の勉強のため、まったく映画を見れない日々が続いています。なんかコロナのせいで試験が延期になったりと、調子が狂ってしまいますが、そんなのはもちろん言い訳で、どういう環境でもやるやつはやるわけです。

しかし、今読んでる政府のつくった「白書」って、もうひたすらつまんねぇ~。なんか横文字ばかりで、調子のいいことばかり書いてあって、こんなのホントに実現できると思ってんのか!って一人で突っ込みながら勉強してます。まあ、きれい事のオンパレードですわ。

世の中、CO2削減、脱炭素社会、カーボン・オフセット、SDGS、ESG投資、イノベーションパラダイムシフト、プラットフォーム、地域循環共生圏とかって、全く興味ない奴らがごまんといるわけですし・・・・。

まあ、そんな毎日のせめてもの救いは、狭~い庭での収穫作業や、せっせと料理を作ることくらいでしょうか。まあ、収穫といっても微々たるものですし、今年は長梅雨の影響で、オクラと枝豆が少ししかできなかったんですが、トマトとゴーヤーは毎日食べ放題が可能な程度にはうまくいきました。野菜が高騰している現状を考えると、ものすご~く助かってますね。

特にボクは、スーパーで売ってるフルーツみたいなトマトが甘すぎて大嫌いなので、家でとれる酸っぱいトマトにはもうひたすら感謝です。で、ゴーヤーも毎日和風サラダで食べられるし、最近の我が家での夏の定番となってきました。あとはもっとオクラが収穫できれば言うことなしなんですが。

しかし、仕事をしながら勉強して、かつ料理して掃除してって、かなりの忙しさではありますが、なかなかどうして「生きてるぜ!」って気がするじゃないですか。あるいは「ボクはここにいます!」というような。あるいは「クソ狭い庭の中心で愛を叫んだけもの」といった方がしっくりくるでしょうか。とはいえ、うちのクソ狭い庭でたかだか30分ほど作業するだけでとんでもなく疲れるので、農家の人は本当にすごいと思います。

田舎暮らしとか二地域居住とかワーケーションとか営農支援とか色々言われてますが、農業とか林業って究極にきついですよ。だって、ボクの庭3×3m程度のスペースの菜園でさえ、剪定したり枯れ葉を落としたりするだけで、もう汗ダクダクだし、蚊も大量に集まってくるしで、作業を始めてから5分でタバコ吸いに室内に戻ってますので。まあ、農家の人が見たらまず殴られますね。

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毎年恒例のゴーヤーです。まるで壁!

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トマト棚です。苗はビッグAで購入。

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これが実は里芋なんです。葉っぱがでかい!

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収穫したゴーヤとトマト

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外で勉強中の様子。蚊がすごいので蚊取り線香が必須!

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「飛び出せお寿司」でつくった握り。もう最高にうまい!

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トマトは青じそをのせ、オリーブオイルと塩で食べます。

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焼き鳥も自分で串に刺して作りましたが、結構かんたん

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パエリアも俺レシピの一つ。ちゃんとサフランを使ってます。

こんな調子でこれまでにトマトは50個、ゴーヤは40個ほど収穫しました。しかし、ゴーヤの料理の写真がない!焼き鳥も自分で串に刺して作れば安く上がります。

パエリアですが、お店で使ってるのは多分ほとんどがターメリックではないでしょうか。サフランは高いし、あそこまで真っ黄色にはなりませんので。

あ、上の写真の「とびだせ!おすし」という道具なんですが、簡単に握りが作れますし、作るのもすごく楽しいので、ものすご~くお勧めです。ボクは妻と自分用に2つ持ってます。今回はこれでそれぞれ2回ずつ作ったので、二人で40貫食べましたね。しかし、これで握りを自分で作ってみるとわかりますが、40貫食べてもかなりお刺身が残るんですね。逆に言うと、にぎり寿司って意外にもネタ(刺身)の量は少なくて済むんですよ。二人でネタの代金は1,000円くらいしかかかってませんし、次の日はちらし寿司にしましたので、かなり経済的かと。

ってな感じで、あと一月ほどは試験勉強中のため、なかなか更新できない日々が続くと思いますが、毎回読んでいただいている皆様には心より感謝いたします。そういう皆様がおられることがもはや奇跡かと。皆様もコロナとか熱中症とか、十分に気をつけてください。

とびだせ!おすし

とびだせ!おすし

  • メディア: ホーム&キッチン
 

その他「キムタクドラマ」

ここ1ヵ月というもの、ナチスドイツ系の映画ばかりを見ていたせいか、あまり重くないドラマを見たくなって、最近は全く見ていなかったキムタクのドラマを見まくってました。

で、「グランメゾン東京」「教場(前・後)」「BG身辺警護人」の三つを見てしまいました。最後の「BG身辺警護人」は事情があってまだ見終わっていませんが・・・。

で、はい、結論なんですが、やはりキムタクはかっこいい!といったところでしょうか。僕はテレビが大嫌いとはいうものの、ちゃっかりドラマは(キムタクのものは)しっかり見てるんですね。というのも、ボクが若かりし頃に見た「ロング・バケーション」の時からのキムタクのいちファンでして。

「グランメゾン東京」なんですが、このドラマすご~く面白かったです。まず、鈴木京香さんがいいですよね。で、最近の流行りなのか、「BG身辺警護人」もそうですが、キムタクをおっさん扱いするようなセリフとか掛け合いが多いんです。ちなみに華麗なる一族の時、鈴木京香さんはキムタクの父親の愛人でしたが、グランメゾンではあわよくばキムタクとくっつくのか?といった描写も多く、そしてそうなっても違和感がないってことに時の流れを感じましたね。

しかも「グランメゾン東京」のキムタクのファッションがこれまたお洒落。特に一話目は、ナチスドイツに対抗するレジスタンスみたいなファッションで、ハンチングキャップをかぶって、レイバンのグラサンして、太めのパンツはいて、全身をカーキっぽい色にまとめて、これってまさにレジスタンス・ファッションではないですか。衣装はラルフローレンのRRL(ダブル・アール・エル)が提供しているようですが、これも値段が高騰しているようですね。で、極めつけはキムタクのグラメ(くるくる)パーマなんですが、この髪型って相当に難易度が高く、下手をしたらパンチパーマのヤンキーですよ。

以上から、このドラマのキムタクの髪型やファッションは、相当にハードルが高く、キムタクだからかっこいいという当たり前の事実をお忘れなく。だって、単なる白とか黒のヘンリーネックにカーキっぽいジャケット合わせたって、普通のやつがマネしても、当然普通のおっさんにしかなりませんって。まっ、未だに売れてるようですがね。

そして次に「教場」ですが、話が警察学校という閉鎖された空間でのお話で、キムタクはその鬼?教官の役なんですが、銀髪に義眼、そしてグレーのレンズのグラサンをして、これまた普通にかっこいいんです。

よくわからないのが、キムタクってふつ~に演技がうまいと思うわけですが、それをけなしている人たちが一定数いるってことです。じゃあ、オマイらやってみろ!と言いたいですね。だって10~20人ぐらいのスタッフや関係者に常に囲まれながら、あれだけの演技ができる役者って、一体今の日本にどんだけいるんでしょうか。

それがはっきりわかるのが、物語の終盤、鬼教官キムタクに食ってかかる都築(つづき)という訓練生を演じた役者さんとキムタクとの掛け合いのシーンなんです。都築君もそれなりに健闘してはいましたが、やはり演技のレベルがキムタクに全く追いついてなくて、見ててひじょ~に辛かったですね。彼には経験を積んでもらうしかないわけですが、なぜか日本映画界では、演技がド下手の浅野忠信さんとか加瀬亮さんが重宝がられていますので、それ(レベルアップ)もなかなか難しいかと。

最後に「BG身辺警護人」ですが、これはモロにキムタクがリーマンっぽいファッションでボディーガード役を演じてるんですが、それでもサマになってしまうのはすごいと思いました。これを見て、服とかじゃなくてキムタクだからかっこいいということを痛烈に思い知らされましたね。

で、話も面白いのでルンルンで見てたんですが、キムタクの上司役の上川隆也さんにとあるトラブルが起こってしまって、もう最悪です。あのぅ~このエピソードって必要だったんでしょうか?ちょっとショックすぎて、まだ続きを見れてません・・・。

だって、それまでは山口智子さんロンバケ以来、何十年振りかで共演してたりとか、キムタクの同僚役の斎藤工さんとか間宮祥太朗さんとか、とてもいい演技をしてるし、あと、各エピソードの犯人らも味のある演技をしてたので、なんでこうなるの?というか。

けどなによりボクが驚いたのが、大臣役の石田ゆり子さんで~す。石田ゆり子さんはメインキャストで出演してて、もうアラフィフなのに、もう信じられないくらいかわいい~んです。ボクは菜々緒さんよりもむしろ石田ゆり子さんに釘付けでした。確か2話目ぐらいでしたか、彼女が変装して黒いキャップをかぶってキムタクに会いに来るシーンがあるんですが、キムタクに軽くあしらわれると、口を尖らせて拗ねる仕草をするんですが、もう尋常じゃないかわいさ。ありえね~。

あっ、忘れてましたが、ゲストで萩原聖人さんが出てますが、彼はキムタクとは正反対に、演技力が劣化してしまいましたね~、もはや単なるおっさんにしか見えず少し残念で悲壮感すら漂ってました~。・・・って、逆に演技力あるってこと?

ともあれ、キムタクはさすがにジャニーズを出て、むしろ役者に専念した方がいいように思いましたね。余計なお世話ではありますが、やはりジャニーズをはじめとする芸能界って、とんでもなく旧態依然とした世界だと思います。例えば、ジャニーズを辞めるとテレビに出れないとか、ジャニーズの不祥事は報道しないとか、そういうルールこそがテレビとかマスコミが低迷・衰退・劣化しつつある最大の要因だと思います。

まあ、これまではそういうルールで機能してたんでしょうが、これって江戸時代の鎖国政策と全く同じ感覚で、そういう国の近代化が圧倒的に後れたことは歴史が証明してます。まあ、そういう構造をぶち壊すために、当時堀江さんはがんばったわけですが、国家ぐるみで潰されてしまいました。それによりテレビ界やマスコミの近代化がかなり後れを取ったのは事実ですし、マスコミ各社も今後そのことを痛烈に思い知らされることになるでしょう。今のコロナの報道を見ると、すこぶるそう感じますね。

最後にコロナ情勢ですが、ボクは東洋経済ONLINEというサイトにアップされている高橋泰教授の学説が一番事実に近いと感じました。この方の見解(というか研究成果)は非常に利にかなっていて説得力がありました(ボクの色んな推測や疑問点が、この方の記事を読んで全て腑に落ちました)。

簡単に言うと、コロナの感染者の98%は自然治癒してしまうというもので、あまりにもコロナの毒性が低いため、その毒性に対抗するための抗体システムすら作動しないというものです。この学説は非常に画期的で今の日本のコロナ情勢を的確に説明してるように思いました。従って、今、国をあげて行っているPCR検査はほとんど意味がなく(従って、マスコミの感染者数の公表も全くの無意味)、そして大学等の学級閉鎖もほとんど意味がなく、かつ我が国の抗体保持者の率が非常に低いことも全て説明されています。

後日少し整理をして再度紹介したいと思いますが、こんなボクのつたないブログなんかよりは、その記事を直接読んだ方が早いですね。

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その他「コロナの感染者数なんてどうでもいい件」と映画「13デイズ」

連日、マスコミはコロナの感染者数で視聴率を稼いでお祭り状態ですが、いい加減、感染者の人数だけで騒ぐのはやめてほしいですね。人数はともかくとして、現時点でわかっていること、つまりは「持病のある人は重篤化しやすいことそして「現時点で有効なワクチンはないということ」なわけですが、こういう人たちに対する対策や方針はすでにガイドラインが決まっているんでしょうか。

特に持病のある方で定期的に薬を受け取る必要のある人や、あるいは定期的に通院が必要な人に対するガイドラインって、絶対に必要だと思うのですが・・・。

そしてボクがもう一つ痛烈に聞きたいのは、もしも自分が感染した場合は一体どうすればいいのかってことなんです。おそらく感染した場合は、しかるべき窓口に電話して、熱が下がらないとか直近の自分の行動を報告して、病院に行くか、あるいはPCR検査を受けるなどの指示を仰ぐことになるんだと思いますが、少なくとも、自分が行ったお店なんかは、あまり正直に話したくない、というのが本音です。

だって、そんなことを下手に言ってしまうと、そのお店の人に迷惑がかかってしまうし、なにより、そのお店で移されたのかさえ、ある意味何の確証もないわけですから。そして会社なんかにも、風邪でちょっと休みますとかって大ウソをつくかもしれませんね。だって「このビル(会社)でコロナが出た!」とかってマスコミと一緒に大騒ぎになって叩かれてスケープゴートになること請け合いですから。

つまりは、一社会人(雇われのリーマン)という弱い立場でコロナに感染することは、実はものすごくリスクが高いわけですよ。でその原因は、感染者は悪のごとく決めつける連日のマスコミ連中(の報道)と、何のガイドラインも発表しない(してるのかもしれませんが)政府の責任だと思っています。

一体何なんでしょうか?連日マスコミが繰り返す「気の緩み」とか「皆さん一人一人の意識」とかって、どっかの小学校の先生でしょうか。あのう~、コロナって、たとえ気を緩めず意識的に行動したとしても、感染するときはすると思うんですけどぅ~。だって、毎年、絶対に風邪を引いたり、インフルにかからない人っているんでしょうか。

であれば、感染者の人数ではなく、感染した後の、個人、家族、仕事や学校等の社会的な立場に応じたガイドラインの設置が不可欠だし、そのような報道をマスコミもすべきではないのでしょうか。まあ、今適当に思い浮かべても、把握すべき内容はざっと以下のようになるわけです。

①個人(仕事内容、他者との接触パターン、通勤方法)
②家族(家族構成、家族の年齢構成、家族の持病の有無、家族の外出のパターン)
③仕事(所在地、通勤手段、来客の頻度、従業員の構成、従業員の持病の有無)

で、これらをきめ細かく分類したうえで、コロナに感染した人の①②③の状況から、最も被害を最小限に抑えることのできる方法を(誰もが)導き出せるようにすべきだと思うわけです。

例えば、家族構成を見た場合には、それが夫婦だけなのか、あるいは子供がいるのか、年配者と同居しているのか、家族に持病のある人間はいるのかなどなど、そして仕事内容に着目すれば、リーマンなのか自営業なのか、共稼ぎなのかなど、その状況によりコロナに感染した場合の対応策も変わってくるように思うわけです。全て同じ対応をすればよいというものではないですよ。

とはいえ、日本は議会制民主主義の国なので、議員を選んだ国民にも当然責任がありますし、また何ら身のない報道を繰り返すマスコミにも、そういうニュースはシカトするというスタンスで対抗すべきなんですね。なのに、マスコミが連日、感染者数で大騒ぎし、どうでもいい精神論(気の緩みとか)を繰り返すのは、やはりそれで視聴率がとれてしまうからなんだと思います(僕はテレビが大嫌いなので見ませんが・・・)。

また会社などの組織も、いつまでも国の方針を頼りにするのではなく、従業員にコロナの感染者が出た場合のガイドラインを早々に設置すべきだと感じます(まあ、ボクの会社もですが・・・・)。

ボクが最も解せないのが、(今、東京都に緊急事態宣言を出さない)ということよりも、そもそも何で4月に出したのかってことなんです。今出さないということは「実は4月に宣言を出す必要がなかった」と言ってるに等しいわけですよ。つまり、政府としては4月に出したのは(内心では)誤りだったと考えているということなんですね。

ボクは元々緊急事態宣言には否定的で、年配の方や持病のある方に対するガイドラインを設置するとともに、それ以外の人達は自己責任で通常の生活を続けるべきと考えていました。その理由は、なぜか日本では重篤化する率が非常に低いこと(最終的には致死率は0.05~0.1%以下になると思います)や、やはり経済活動を止めることのリスクを考えてのものでした。

ですが、その後のマスコミの報道姿勢が、コロナの感染者や感染者を出したお店をきめ細かく丁寧に報道し、中世の魔女狩りよろしく徹底的に吊し上げるような方針であったのを目の当たりにして、さすがに少し考えが変わりましたね。というか、怖くなりました。これって人種差別やナチスドイツと同じプロパガンダアーリア人種の保存と、下等人種の排除)ではないですか。

もはや、コロナ感染者=悪、感染源、クラスター、もう会社に来んな!会社やめろ!オマエのせいで大変なことになった!(とアホなハゲ上司が青筋立てて怒る構図)ですよ。けど、じゃあ風邪引いたり、インフルにかかった人を通常はそこまで大げさに報道したり、叱責したりしますかね?

ちなみに、医療関係者はもちろん、保健所や役所の職員は毎日激務で相当に大変なようです。そういう人たちが頑張って身を削ってコロナの対応をしているわけです。

なので、我々はかからないように最大限の対策をすることは当然ですが、そこまでしても100%感染を防ぐことはできません。であるなら、コロナ対応に追われている関係各所(医療関係者、保健所や役所)の職員の負担を少しでも軽減するために、感染後の行動ガイドラインを作成して全世帯に配ったり、また、企業や組織にもガイドラインの作成と設置を義務づけるなど、マスクとか10万円を全世帯に配るよりも圧倒的に有意義な対策があるように思います。

ちなみに、我が国には、こういうコロナのような世界的な脅威に対応できる人材が皆無だったというのが、やはり日本の議会制民主主義の限界のように感じますね。なにより、政治家が未だに地盤、看板(肩書・地位)、かばん(金)なんかで決まってしまうという旧態依然とした構造や、そもそも政治家になることが政治家の目的になってしまっているということ自体、実に幼稚ではないですか。

ただ、こういう構造を変えるのは実は簡単で、国会議員の給料を一律700万円にすれば、そういう輩はきれいさっぱりニフラム(光の中に消え去る)されると思いますがいかがでしょうか。

今、政府がやるべきことは、コロナ対策に一定以上の成功を納めた国(ニュージーランドや台湾など)を徹底的に研究し、それを我が国に導入することなんだと思いますが、まあそれを実行できるだけの優秀な政治家や官僚は皆無かと。

こんな情けない政府を目の当たりにしてしまった時、ボクは1962年に起きたキューバ危機を描いた映画「13デイズを見ることにしてます。キューバ危機というのは、1962年、米ソの緊張が高まり、一時世界は核戦争の一歩手前まで行ったという、もうとんでもない歴史的な事件なんです。

その驚異を防ぐため、ケネディ大統領をはじめとするホワイトハウスの幕僚達が、頭のいい人間を集め、いかに危機を乗り切ったかが描かれていて、なにより大統領補佐官役のケビン・コスナーがかっこいいし、政府の対応が今の日本とは正反対なのがわかります。安倍政権ってば、今からでも13デイズ、アホな取り巻きと一緒に是非見ていただきたいですね。

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映画「ソハの地下水道」(ポーランド抵抗もの)

ソハの地下水道(評価:★★★★☆)

いやぁ~ものすごい映画を見てしまいました。この映画、世に全く知られていないのが信じられないほどにすさまじい映画でした。「炎628」カティンの森などの系譜の苦行映画(「※娯楽映画とは対極の映画」という造語です)と言っていいでしょう。苦行映画であるがゆえ、万人にはお勧めできないので★は4つとしております。

時は第二次世界大戦中期、ドイツとソ連によるポーランドの分割統治の時代、ポーランドのルヴフという都市を舞台に、表向きは地下水道の修理業を営む小太りのソハおやじが主人公です。で、なんと、この映画は実話なんですね。

なによりショッキングなのは、率先してユダヤ人を見つけてナチスに差し出しているのは、ポーランド人の憲兵なんです。彼らは一人ユダヤ人を発見して捕まえる度に、ナチスから報奨金がもらえるので、日々何ら罪悪感なくせっせとユダヤ人狩りに励む毎日。

度肝を抜かれるのは、冒頭の方で、森の中を真っ白な物体が移動しているんですが、なんとそれは素っ裸にされたユダヤ人の女性たちで、ナチに強制的に森の中を追い立てられているんです。で、それも束の間、森の窪地みたいな場所に来ると、あっという間に全員が射殺されてしまうんです

そもそも、素っ裸の人間集団が森の中を叫びながら逃げ惑うというだけでもあり得ない光景ですが、その後ズダダダダダダダダッッッッ!という軽機関銃の銃声が響きわたり、シーンが切り替わると同時に、窪地の砂の上に大量の白い物体が重なり合って転がってるんですよ・・・・。ちょっともう直視できないシーンでした。

ともかく、そういうユダヤ人達を、ソハおやじは金を稼ぐために自分の仕事場である地下水道に匿うことにするんです。ここら辺は、ソハも変な正義感からではなく、単に生きるため、家族のため、食費を稼ぐために協力することにするんです。

この映画が特に素晴らしいのは、迫害されたユダヤ人たちのことを変に美化していない点なんですね。だって、この下水道に隠れているユダヤ人達なんですが、もうダメダメな奴らが多くて、しょっちゅう罵り合ったり、ケンカばかりしてるし、奥さんの横で別の女とエッチしたり、あげくはヤク?をやったりとか、まあ、やりたい放題なんですが、けれど、実際はむしろこんな風だったのかもしれません。

そして、ソハもまた、そんなダメダメなユダヤ人らと交流を交わすにつれ、ようやく当たり前のことに気づくんですね。それは、彼らも日々笑って泣いて生活する自分たちと何ら変わらない人間であるってことに。

要は自分の理性に目覚めるわけですが、しかししかし、この当時はユダヤ人を匿うだけで、それがバレると一家皆殺しになる時代です。早々ユダヤ人の味方なんて怖くてできるはずもありません。町中の子供達がユダヤ人を見るとバカにして石を投げつけるような時代ですよ。

そんな中、渋い顔をしながら、しかも奥さんからも何一つ理解されないまま、黙々とユダヤ人に同情的になっていくソハおやじの表情の変化がすばらしい。このものすごい演技力にボクは圧倒されっぱなしで、これこそがこの映画の醍醐味とも言えるでしょう。

ただ、奥さんの気持ちもよくわかるんです。どんなにユダヤ人を助けたくても、もしも当局に見つかったら一家全員が処刑され、子供までが犠牲になってしまうわけですから。

ボクはポーランドの名匠アンジェイ・ワイダ監督地下水道は価格が高すぎてまだ見ていませんが、この映画は紛れもなくそれに連なる名作として語り継がれることになるでしょう。ちなみに、この地下水道「世代」灰とダイヤモンドを合わせて抵抗三部作といわれています。この前、奇跡的にメルカリに安いのが出てたんですが、先を越されてしまって、一体いつになったら見れるんでしょうかね。

最後に、この映画って最近の東京の梅雨空のようにまったく青空が出てこないんですが、それが唯一、ラストで青い空が広がってるんですよ(ジャケット参照)。「天気の子」の新海さんじゃないけど、青空って人間に希望とか元気を与える力がありますよね。ブルーハーツの歌にもありますし。あっ、考えてみると、「青空」の歌詞って、こういうナチスとかホロコーストを批判するような内容になってますよね、なんたる偶然!

まあ、そろそろ関東も梅雨明けのようですので、ようやく青空を見れると思うとうれしくなります。

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映画「ドレスデン、運命の日」(ドイツ国内もの)

ドレスデン、運命の日(評価:★★★☆☆)

さてさて、最近はナチスドイツものにハマり、少しずつその歴史の意味や流れが理解できるようになってきました。そもそも第二次世界大戦=ドイツが発端ということすら知らなかった(あるいは忘れていた)おバカさんなボクにとって、その贖罪の意味で最近猛烈に勉強中です、まあ映画を見ることで、ですが(一応、本も読んでます)。

しかし最近思うのは、こういう映画を見ることでも、ちゃんと歴史を学ぶことができるって事実です。映画って、なんて素晴らしいんでしょうか。ただ、そう考えると、ボクが若かりし当時、義務教育で習った世界史って一体何だったのかな~ってことです。

地域毎に分割して年号と人物名と王朝なんかの名称を延々と暗記するだけで、その背景にある世界各国の野望と思惑、そしてその政策決定の過程で翻弄された人々の悲惨な出来事やドラマなんか、絶対に教科書では知り得ることはできませんよね。つまりは、表面だけを軽くなぞるだけで、血の通ったストーリーは皆無というような。

まあ、全面的に教科書を否定するわけではありませんが、そういう意味で今の時代は、様々な情報を入手しやすいし、また、先のブログで紹介した「一気にわかる世界史」のように、世界の流れや動きのダイナミズムを肌で感じることのできるも出されていますので、まさに学ぶ方法は無限にあるように感じます。

そういう視点でドイツを振り返ると、ナチスドイツの台頭にもちゃんと意味があって、全否定されているようなヒトラーでさえ、演説力が高く、政治手腕も抜群で、かつカリスマ性に富み、42回もの暗殺計画も全て失敗に終わるなど、強運にも恵まれた類い希なる人物であったことがわかります。ボクは彼がユダヤ人のホロコースト、ショアSHOAH(大量虐殺)さえ実行しなければ、第二次世界大戦の結果はまた違った別のものになっていた様に感じます。

で、前置きが究極に長くなりましたが、ここで紹介する映画は、大戦末期の1945年2月に起きた、連合国によるドイツ東部の都市ドレスデンへの無差別爆撃の様子を描いた映画なんですね。

確かにヒトラーユダヤ人を大量虐殺するというとんでもない愚行を国家的に行いましたが、じゃあ軍人や一般市民やユダヤ人の区別すらなく、ドレスデンの街が灰燼に帰すほどの爆撃を行ったり、ましてや敗戦間際の日本に、よりによって原子爆弾なんかを(実験的に)2発も落としやがったアメリのお偉方との間に一体どれだけの差があるというのでしょうか。

たしかにホロコーストの犠牲者数は300~600万人と、もう途方もない数に及びますが、原爆による日本の死者も30~50万人ですし、それ以外にも日本を列強の脅威から守るために戦った230万人もの軍人が犠牲になったわけです。

未だに「日本は満州国等の侵略戦争を行ったんだ、だから悪い国だ!」などと主張するアホな人たちがいますが、それは大きな誤りで、日本はぎりぎりまで戦争を回避するための策を探っていたんです。そもそも第二次大戦当時、列強国や先進国が植民地を獲得することは別に違法でも何でもなかったわけです(イギリス、フランス、アメリカは東南アジアやアフリカの大部分を自国の植民地としていたわけでして)。

なのに、白人至上主義のアメリカから最後通牒ともとれるハル・ノートを突きつけられ、「もはやこれまで!白人の差別主義者どもめ、ふざけんなっ!」真珠湾攻撃を決行するに至るわけです。

このあたりはベン・アフレックジョシュ・ハートネット共演のパールハーバーの冒頭だけ見てスカッとしてみてはいかがでしょうか。ケイト・ベッキンセールちゃんも看護婦(「士」という言い方がしっくりこないのであえて)役で出てますので必見かと。がんばって必死に戦傷者の看護をしてますですハイ。

あ、映画紹介、すっかり忘れてましたが、物語はおそらく創作で、あるドイツ人の医者と看護婦のカップルが病院で懸命に戦傷者の手当に励んでいるわけです。この2人は婚約者同士で、働いている病院は、実はこの看護婦のお父さんが経営者(医院長)なんですね。

で、お父さんはお父さんで、敗戦色の濃厚なドイツに見切りを付け、終戦前にはドレスデンの病院を早々に引き払い、家族を連れてスイスでに逃げて開業するために、怪しいスパイ行為のようなことをコソコソやってるんです。

で、そんな病院に、ドイツの戦闘機(レッサーシュミット)に撃墜されてパラシュートで脱出したイギリス空軍のパイロットが紛れ込み、物語は急展開!というか急降下!なんと、先の看護婦さんとこのパイロットが恋に落ちてしまって・・・。

見てるともう「ありえね~」とか「何でこいつわ急にドイツ語話せるの?」とか「ドイツ語話せるのに何で最初は黙ってたの?」とか、もう細かいところがいちいちリアリティに欠け、突っ込みどころ満載なんですね。要は色んな要素を盛り込みすぎなんですよ。なんか、もっと焦点を絞ってコンパクトにまとめた方がよかったように感じます。

それと残念なのは、戦闘機や爆撃機の離発着や飛行シーンも、ふんだんにドイツ軍とか歴史博物館の提供映像みたいのを使ってて、貧乏臭さやツギハギ感が否めませ~ん。

ですが、無差別爆撃を行ったイギリスをはじめとする連合国の非道さとか、灰燼に帰したドレスデンの街並みとか、まあ見るべきところは結構ありますので、そこそこは楽しめるかと。なお、ジャケットにウソはありませんでした。そういうところはアルバトロスさんって、先に紹介した「アクト・オブ・ウォー」もそうですが、意外と誠実ですよね。

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