GIGI日記~映画とか本とか~

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アニメ「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」

タイトル長いっすね。けれど、このアニメ、ボクにとってはものすご~く面白かったです。久々の当たりで、先週の休みから見続けて、第1期第2期(続)のそれぞれ13話と、第3期(終)12話で、合計38話を一気に見てしまいました。あ~もう、ほんと~におもしろかった!

そもそもボクはガガガ文庫の原作も読んでないし、予備知識ゼロで見ましたが、この数日間、とんでもなく幸福な時間を過ごすことができました。原作者や制作者および関係者の皆様、本当にありがとうございます。

まあ物語はというと、ボク的には昔夢中になって読んだきまぐれオレンジロードをお洒落にソフィスティケートさせて現代版にアップデートしたような印象で、ブコメものは形を変えど、今も昔も永遠のテーマ!というか。

ただ一点、注意が必要なんですが、キモっぷりで売りの主人公の比企谷(ひきがや)君は、別に変人でもカースト下位のダメ人間でもなく、実はものすごくかっこいい奴という点なんですね。なので、今、高校生でダメダメな奴がこれを見て、参考にしようとしても無理だし何の参考にもならないかと。

あとは当然ですが、この物語に出てくるキャラは誰一人として嫌な奴はいないって事。というかむしろ男子はいい奴ばかりだし、女の子も全員かわいいので、ただ単にそのかわいさを堪能するアニメなのかもしれません。

まあ、そんな風な現実離れした物語ではあるんですが、アニメなので別にそれでいいですし、とはいえ、いいセリフが随所に溢れてて、時に目頭が熱くなることもしばしば。ボクは5回ほど泣きました。

しかし、最近のアニメって自然描写や風景が本当にきれいだし、キャラクターの動きもなめらかでものすごい衝撃でした。アニメの作画技術ってもはや格段に進歩していて、これになれてしまうと、名作ファーストガンダムとか未来少年コナンとかもう絵が汚すぎて受けつけないんじゃないでしょうか。

で、僕が物語的に一番好きなのはやはり第1期ですが、オープニングが一番好きなのは第3期です。なぜって第1期比企谷(ひきがや)君のダメさ加減が際立っていたからで、一応は色々と共感できたからですかね。けれど第2期以降は比企谷(ひきがや)君が徐々にモテ男?に・・・。もうこの時点で彼への関心は消えました。

第3期のオープニングについては、同じく主人公の雪ノ下 雪乃(ゆきのしたゆきの)由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)が冒頭で物憂げにうつむいていたり、雪乃のお姉さんの陽乃(はるの)寂しそうにたたずんでいたり、途中で一色 いろはがニコニコと楽しそうに踊っていたり、雪乃が白いドレスでうつむいて踊っていたりとか、もう最高の出来で興奮しましたね。そしてこのオープニングにやなぎなぎさんの「芽ぐみの雨」という曲が本当に良くマッチしてまして。この方、ボクは知りませんでした。

まあ、色んなキャラが出てきますが、ボクが特に惹かれたのが、比企谷君の担任の平塚 静(ひらつか しずか)先生と、雪乃のお姉さんの陽乃(はるの)さんですかね。まあ自分もアラフォーなので、少し年齢のいったキャラに惹かれるわけですが(といってもオレより20以上も下かよ)、平塚先生はとにかくかっこよくて、しょっちゅうタバコ(セブンスター)吸って、ジッポ使って、かつセリフも深くて本当にシビれます。

それと雪乃と同様にかなり屈折している陽乃(はるの)さんにも惹かれましたね。はるのさんの屈折の理由とか、葉山君との馴れそめとかって、小説では解説されてるんでしょうか。

あとは比企谷君の後輩の一色いろはちゃんに惹かれましたね。なんだか、この子が一番健全なような気がしました。一番大人というか。

ただ、色んなキャラのエピソードがアニメでは若干消化不良っぽいので、原作でも読んでみようかな。

ちなみに主人公の雪乃(ゆきの)ちゃんは、結構エヴァ綾波入ってます。話し方とかアップの顔とかね。あと、途中で出てくる別の高校のカタカナ語シナジー、マインド、イノベーション、リスケ、ロジカル・シンキング、メソッド、バッファなどなど)を連発する生徒達も最高に笑えます。

ともあれ、このアニメって高校が舞台ではありますが、むしろ大人にこそ見てほしいですね。それは別に内容が難しいとか、深くてわかりにくいということではなくて、社会に出て仕事をするようになって、つまりは世の中に自分の力で立つようになってはじめて気づくことがあるからです。

「仕事」イコール「仕える事」と書きますが、仕事をしてはじめて自分の能力や限界を思い知らされるわけですよ。それはつまり、社会とか世の中はトモダチとバカ騒ぎしていた環境とは大きく違うし、馴れ合いが通用しない荒波の中に、たった一人でおっ放り出された挙げ句に、一方で守るべきものが増えていくわけです。これはマジです。

そんなとき、自分にとって何が大切なのか?それを教えてくれるアニメ、それがこの「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」なんで~す!!!・・・って、ちょっと飛躍しすぎかしれませんが、ボクにとってはそうでした。

さてさて、世の大人どもに告ぐ!コロナコロナ騒いで、国とか都の批判をする前に「オマエが自分で決めろ!」って事ですかね。なんか最近日本人って、お上に言われないと何も決断できないんでしょうか、というより、逆にお上の言うことは素直に聞くんですかね。今日も電車ガラガラだったし・・・・。

アドルフに告ぐ 1

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