GIGI日記~映画とか本とか~

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天才、ホリエモンさん

さてさて、人気者で大天才のホリエモンこと堀江貴文さんです。変換も一発で出て、さすが時代の寵児こと堀江さん。ホリエモンの本は大好きでおそらく7割方は読んでますが、ファンではあっても決して信者ではありません。なので内容はほとんど覚えてないというか。まあ、毎回同じことばかり言ってるからでしょうか。けれど、それでもついつい読んでしまうのはやっぱりおもしろいからなんですよね。

最近読んだのは「本音で生きる」とか「好きなことだけして生きていく」でしょうか。少し前に読んだ「刑務所なう。」とか「刑務所わず。」とかもおもしろかったです。特に「刑務所わず。」は表紙のイラストが最高です!

それに「本を1000冊読んで考えた」とか「マンガを1000冊読んで考えた」もすごくよかったんですが、笑ったのは1000冊どころか100冊ぐらいしか紹介されていないことでした。1000冊載ってねえ~じゃん!と怒り心頭でしたが、まあホリエモンなので許せるというか。

ただ、読んでいつも思うのは、こんな生き方僕には絶対にできない!!!というか、ホリエモンしか無理だろ!ということなんですね。いや、むしろしたくないと思うのが正直なところでしょうか。だって、電車の待ち時間もタクシーでの移動中も食事中も友達と会っているときもデートしてるときも常にスマホ片手にあれこれ指示を出して文章を校正して情報を収集しまくっている。。。って、一体誰にそんなマネができるんでしょうか。

僕は移動中はまず寝てますしタクシーもほとんど使いません。スマホも嫌いでガラケーに戻したいぐらいだし、アプリもほとんど使いません、というか99%のアプリは要らない!と思いますし、もっと言えば情報なんてそんなに要りません。最近のはやりとかニュースにも全く興味がないし、ホリエモンさんの言う効率化を実践したいともあまり思わないんです。

堀江さんは時間を最大限に節約し、効率的に仕事に集中できるように自炊も家事も洋服選びも全てアウトソーシングしているみたいだけど、僕にとってはそういう面倒くさい非効率なこと、つまり料理とか掃除とか洋服選びとか、それ自体がすごく楽しいし好きなんですよね。

要するに堀江さんの対極にいるのが僕の大好きな勢古浩爾(せここうじ)さんとかphaさんで、僕はその両極端の作家さんがどちらも好きなんですが、これはなぜなんでしょう。そういう両極端の作家さんの本を読んで、自分のバランスをとっているのかもしれません。ただ、どちらの作家さんにも共感できる事柄がたくさんあって、まあ人間はそうそう割り切れるもんじゃないということでしょう。

そもそもホリエモンさんは単純にセレブリティで、すでにイチローみたいに殿堂入りしている存在なわけですよ。その時点でその他大勢の一般大衆とは全く立場が違いますので、堀江さんのブログのメルマガ会員になったり、堀江さんのイノベーション大学校に通っていくら起業しようが、プロジェクトを実現しようが、小さな成功は手にしたとしても、結局は堀江さんみたいな存在には絶対になれないように感じます。

堀江さんはそのことに気づいているのかどうかはともかくとして、わかっていても巧妙に隠しつつ、そういうやる気を刺激し、起業を呼びかけてはいますが、それで一番得しているのはなにより商売上手で天才のホリエモン自身なんですよね。その点が憎いほど天才的で、何でも商売や本にしてしまう堀江さんの真骨頂!

だってホリエモンのブログのメルマガ会員の月額料金は1,000円で、すでに1万人の会員がいるそうなので、それだけで月収1,000万円ですよ、1,000万円!そのほかにイノベーション大学校の会費は月額料金が10,000円だっていうし。

なにより、村上龍さんもよく言ってますが「人は自分でもできると思うことや作品なんかに感動なんかしない。自分には絶対無理だと思うからこそ感動できるんだ!」と断言してます。僕もまさにそう思いますね。

なので、僕はホリエモンさんの生き様に猛烈に感動し、本も大好きではあるんですが、それは自分には絶対にできるわけがないからこそであって、なので、僕がホリエモンさんのブログとかHIUの会員になることは永久にありません。

であればこそ、ホリエモンさんの受け売りではなく、自分自身で「本音で生きて好きなことだけをして生きていく」方法を探す必要があるんだと思いますし、それこそ自分だけの人生の醍醐味でもあるわけで。