GIGI日記~映画とか本とか~

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映画「みんなで休んで映画でも見ましょう!」

さてさて都内は4月7日に緊急事態宣言が出されましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。世界がこんなことになってしまうなんて、一月前は一体誰が予想したでしょう。さすがに今日は行きの電車はかなり乗客が減っていて、会社のあるビルの周りも人が少なかったように感じます。なんだかもう泣きそうになりました。少し前までコロナ批判や在宅批判を繰り返していたあの頃が懐かしいですハイ。まあその理由の一つとして、僕自身が2~3月にかけて業務に追われ続け、ほとんど休めずにクソ忙しかったわけですが、それも3月末で終了し、自分に一気に余裕が出た(要はヒマになった)からなんでしょう。しかし人間って、本当に勝手な生き物ですよね。ちなみに僕は、今月は週1~2日の出社に抑える予定です。それだけで感染のリスクを多少は下げられますから。

しかしここでまた真実を証明してしまいました。それは以前ブログで書いたように、「ヒマな奴ほど在宅(テレワーク)を推奨する傾向がある」ということなんですが、何より、この僕自身がそうでしたので、まさに真理かと。

ただ僕の主張は今みたいな何の規制や罰則もない緊急事態宣言なんかでなくて、完璧なロックダウン、つまりは先に紹介した戒厳令しかないと思うわけです。戦後75年、日本人は地道にあくせく働いてきたわけですから、最低限の職種を除き、3週間ぐらいみんなで休んでも別にいんじゃね?と思うわけです。会社も学校も全て休ませて感染者をあぶり出し、その感染者のみに集中して治療を行う、といった対応が可能な最後のチャンスのように思います・・・。

ちなみに、確かに無自覚のまま緩やかに感染を広げ、集団免疫をつけるという方法論も一つの対策かと思いますが、そもそも現在の感染者は、潜在的な感染者を含めても1万人程度しかいないわけですので、それを1億2千万人にまで広げることの方がむしろ難しいかと今は感じてます。

例えば、あるイベントの参加者数を調べるときに、その規模が大きいほど、参加者ではなく欠席者を調べた方が早いわけです。従って、この集団免疫論は、この出席者を調べていくような手法に近く、むしろ多大なる時間とコストがかかりそうです。が、欠席者を調べる、つまりは感染者に集中して対処していく手法の方が、遙かに時間もコストも最小限で済むような気がしてます。しかし、僕の好きなイギリスのボリス・ジョンソン首相、大丈夫なんでしょうか?とても心配してます。彼はどうも故意にコロナをうつされたようですが・・・。早くよくなることを祈るばかりです。

なので、そこのサラリーマンのおっさん!あのう~、あなたが3週間ぐらい休んだって、、あるいはあなたの会社が1ヵ月休業したって、世の中的には誰も気にしませんし、あと100年もしたらあなたやあなたの会社を知ってる人なんて誰もいなくなってますから、ここは一つ、家でおとなしくしてましょうよ。無理に在宅(テレワーク)なんてかっこいい横文字は使わずに、家で寝っ転がってダラダラ映画でも見てればいいんです。そこで、そういうリーマンの役立たずなおっさん達におすすめの映画を紹介します。・・・まあ、おすすめというか、僕が年度明けに見た映画って事なんですが・・。

ジョン・ウィック:パラベラム(評価:★★★☆☆)
②ホテル・ムンバイ(評価:★★☆☆☆)
③ライリー・ノース(評価:★★★☆☆)
④さらば愛しきアウトロー(評価:★★★★☆)
⑤ラスト・ムービースター(評価:★★★☆☆)

①さてさて、ジョン・ウィック「チャプター3」です。この映画って、もはやギャグと思って鑑賞するのが一番いいことに気づきました。そして、要はこいつらの組織って、日本のヤクザなんですよ。「主席」とか「契約」とか色々なもっともらしい用語が出てきますが、なんかミスったらボス(親分)の前で指を詰めたり、忠誠を誓ったり(盃を交わしたり)、そして血判押したりとか、もうモロにヤクザの世界そのまんまなんです。アクションはもう現実味がなさ過ぎて見てると眠くなってきますが、まあ色々と細かい部分で凝っていて多少は笑えます。特に今回よかったのは、ハル・ベリーさんが出てきてむちゃくちゃ強いのと、あと新設定の「裁定人(さいていにん)」というショートカットの女の人が情け容赦なくてキリッとしてて意外に好きになりました。映画としては、まあビミョ~ですが。ちなみに続編ありそうですね。

「ホテル・ムンバイ」は、2008年にインドの商業都市ムンバイで起きた同時多発テロの様子をものすごくリアルに映画化したものです。このテロ事件で少なくとも170人以上が亡くなったわけですが、僕はこの事件、知りませんでした。おそらく日本ではほとんど報道されなかったのかもしれません。とんでもなく恐ろしい映画で、この前に見たウトヤ島、7月22日」なんて比較にならないほどのすさまじさ。
このテロリスト達はパキスタンイスラム原理主義者なんですが、こいつらはゴムボートでムンバイに上陸し、それから何組かに分かれ、その後は駅の中とかホテルの中の人混みに向かっていきなりアサルトライフルを連射しはじめるんです。本当にクズできっちり洗脳された奴らなんですが、突然家族に電話して「パパ~、ママ~、お金は受け取った?みんな大好きだよっ!」とかって泣き出したり、こいつらの行動原理が全く理解できません。結局、金なんですかね。で、その間もずっとイヤホンから首謀者の命令がずっと繰り返されるんですが、この首謀者は未だに捕まってないようですね。すでに死んでることを祈りましょう。

まずい、2,000字を越えたので急ぎましょう。③「ライリー・ノース」ですが、これって以外によかったです。なにせ僕の大好きなジェニファー・ガーナーちゃんが主演で、やっぱり美人でかっこいいんです。要は、彼女が家族を殺したギャングたちに復讐を果たす物語なんですが、僕はジョン・ウィックよりもこっちの方が好きですね。キアヌ・リーブスのヘッポコ演技より、よほどジェニファー・ガーナーちゃんの方が演技もうまいし、いい表情してますよ、美人だし。

「さらば愛しきアウトローですが、これはフォレスト・タッカーという実在の銀行強盗を描いた映画で、僕はこの映画が一番おもしろかったです。彼は銃を一度も発砲することなく100回近く銀行強盗を成功させた強者で、しかも16回も刑務所から脱獄した記録まで持っていて、しかもそれが紳士然としたジェントルマンの70歳のおじいちゃんなんです。この役をさすがにいい年でじじいのロバート・レッドフォードがクールに演じてるんですが、もうそのスーツの着こなしとかがむちゃくちゃかっこいいんです。ロバート・レッドフォードって、17年前にブラピと共演したスパイ・ゲームの時は皺だらけのおっさんでしたが、この映画ではなぜかルックスが少し全盛期に戻ってるんです。整形したか、あるいはCGで修正したんでしょうか。僕はスーツが大嫌いなんですが、この映画を見て、ちょっとスリーピースのスーツとかをあつらえてみたくなりましたね。あと、僕の大好きな政治映画の「ミッシング」に出ていたシシー・スペイセクさんが出てるんですが、彼女は年をとっても(70歳近い?)きれいでかわいいですね。素敵です。

⑤さて最後の「ラスト・ムービースター」なんですが、われらがバート・レイノルズ兄貴の自伝的映画ですわ。要は落ち目のムービースター、バード・レイノルズが、勝手にデカい映画祭に招待されたと勘違いして行ってみたら、実際はものすごくしょぼくて手作り感満載の映画祭だったというだけの話なんです。一度は怒り狂って帰ろうとするんだけど、その途中で生まれ故郷に帰ってみたり、最初の妻に会いに行ったりで、まあ色んな出来事に遭遇し、少しずつレイノルズも心を開いていく、というおきまりの映画ではあるんですが、これがなんとバート・レイノルズ兄貴の遺作となってしまいました。その意味では有終の美を飾ったような郷愁感溢れる映画です。バート・レイノルズ兄貴は「ブギー・ナイツ」でも最高の演技をしてました、なんか彼って包容力のある役者なんですよね。

以上、リーマンのダメなおっさん達に是非是非見てもらいたい5本でした。まあ、ホテル・ムンバイはスルーしてもいいと思いますがね。・・・とはいえ、日本人は休むのがヘタなので、あの人もこの人も出勤するんだろうな~。あのね、会社(一部出社せざるを得ない人たち)はあなたが来ないで喜んでますって。

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