GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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2023年の年度明けとおすすめ映画10本

先のブログでも少し書きましたが、年度末に業務の締め切りを迎える方は多いと思います。ボクもそうで、年が明けてからは現在まで、多くても休みは日曜日の1日だけで、祝日・祭日は休めず、さらに状況に応じて日曜日も出社するという、地獄の3ヵ月を迎えます。こういうライフ(ワーク)スタイルになってはや10年以上が経ちますが、そういう話をすると、やれブラックだ、振休はないのか、鬱にならないのかなどなど、極めて悲観的な見解が多いと思います。

ですが、そういう生活があってこそ、1日の休みのありがたみや、少ない時間の中でのリフレッシュの心地よさ、読書の楽しさ、映画のすばらしさ、あるいは奥さんの作ってくれるお弁当のありがたみとか、咲き乱れるソメイヨシノの美しさとか(ほぼ夜桜しか見れませんでしたが)、そういうことに素直に感動できるってこともあるんですよね。

まあ当然、帰りの電車で年度が明けたら、あれもやりたい、これもやりたい、って色々と思い描くわけですが、その大部分は本日(4月1日)ほとんどやってしまいました。

それはどんなことかって、多分誰も興味がないとは思いますが、もうしょうもないくらいどうでもいいことです。列記してみましょう。

①朝一でギリギリ咲いているソメイヨシノを見にいく。
②自分で自分の服を洗濯する。
パキスタン製の年代物の絨毯を洗う。
④少し前に植えた庭の野菜の生育を見る。
⑤昼ご飯は懐かしの給食カレーを作る。
⑥刺身を買ってきて夜は「飛びだせお寿司」を使ってにぎり寿司にする。
ブックオフに行く。
⑧ゲオに行く。
⑨久しぶりにブログを書く。
ipod-touchiがボロボロなので、安いデジタルメディアプレイヤーを買って、お気に入りの映画(100本くらい)をそこに入れる。

とかなんとか、いやまあ、なんというか、やりたい事ってそんなくだらね~ことかよ!と驚愕する人が多いと思いますが、こういう何でもないことが、この3ヵ月はほとんどできませんでした。

ボクは買い物も料理も洗濯も掃除も好きなので、たまにやらないとストレスがたまってダメなんですよ。まるで昔あった「バスタード」というマンガのルーシェ・レンレンかよ!と思われるかもしれません。

で、これらについては今日すべてやってしまいましたね。はっきり言って、最高に幸せでした。

そもそも、きちんと仕事をして、自分で自分の身の周りのことをこなし、掃除して、ご飯作って、食事して、つまりは健康で、そしてそばに家族がいれば、もうそれだけで最高に幸せじゃないですか。それで、本読んで、マンガ読んで、映画やアニメが見れれば、もう、こんな嬉しいことはない。わかってくれるよね?By アムロ、みたいな。

さてそんな時だから、今だからこそ見たい映画を10本、さっと頭に思いついたものを挙げてみます。ただ、何も考えずにぱっと頭に浮かんだものを挙げただけなので、ジャンルはメチャメチャで、生涯のベスト10というわけではありませんのであしからず。

①「アウトサイダー

もう何度見たことか。ブラット・パック映画の金字塔。山の手と下町の少年グループの確執を描いた映画ですが、キムタクの「若者のすべて」とか、いしだ壱成の「未成年」とかにモロにパクられてます。
ポニーボーイの「ステイ・ゴールド!」は語りぐさ。かつ、若かりし頃のダイアン・レインが最高にかわいい。マット・ディロンのたたずまいやタバコの吸い方も最高にクール。

②「ボーイズン・ザ・フッド(Boyz n the Hood)」

これまた大好きな映画。これもLAコンプトン地区のギャング同士の抗争を描いた青春映画。バリバリのギャング役をアイス・キューブが演じて、これまたファッションが最高にクール。一方主役のトレのファッションは死ぬほどダサいのが笑えます。あと、冒頭、白人向けの青春映画「スタンド・バイ・ミー」をディスるようなシーンがあるので、一緒に見ると笑えるかも。

③「ブラックホーク・ダウン

アメリカがPKO活動でソマリアに介入、モガディシオを舞台にアイディード派の民兵と戦闘になります。今見るとアメリカ陸軍特殊部隊のバンザイ映画なんですが、でもやっぱり最後のルイスの手紙は泣けます。

④「ドラッグストア・カウボーイ」

これまた当時のアンチヒーローマット・ディロンのジャンキー青春映画なんですが、とにかくマット・ディロンのファッションがクール。そして最後は、かつての下っ端にボコられ、ラストのラスト、横たわったマット・ディロンの祈りのような台詞がすばらしい。

⑤「私に会うまでの1600キロ」

リース・ウィザースプーンちゃんが、汚れ役からタフな役まで精一杯にこなしてます。母を亡くし、そのショックから生活は荒れに荒れ、結婚生活は破綻し、ジャンキーになってしまった彼女が選んだ道は、パシフィック・クレスト・トレイルだった。これって実話で、原作者であるシェリル・スレイドさんの死と再生の物語です。アウトドア好きにはたまらないと思います。

⑥「イントゥ・ザ・ワイルド

これまたアウトドアもので実話なんですね。アレキサンダー・スーパートランプではなくて、クリス・マッキャンドレスの魂の声を是非聞いてください。特に最後の「幸せは、誰かと分かち合ってこそ」という台詞は胸に沁みますね。

⑦「ブロークバック・マウンテン

これも本当に大好きな映画で、ある意味アウトドアで、カーハートとか、ランチコートとか、ウエスタンシャツとかファッションが格好いい。ゲイとか別にどうでもよくて、本当に愛する人間と一緒になれなかった悲劇の物語。けれど、山中での生活や、羊を誘導するシーンとか、焚き火で料理して食事するシーンをみると、無性にキャンプに行きたくなります。ただ、ボクの場合は、ベランダとか庭でBBQするくらいですが。

⑧「ブギー・ナイツ」

これも大好きな映画です。LAのサン・フェルナンド・バレーを舞台に、ポルノ業界でのし上がっていくマーク・ウォルバーグ(ポルノ男優:ダーク・ディグラー)の栄光と挫折の物語。上り詰め、ジャンキーになって、落ちぶれていくというお約束映画ですが、最後は一応立ち直って、それがすごく心に染みますね。ちなみに最後の鏡の前のシーンは「レイジング・ブル」のデニーロのパクりです。

⑨「JFK」

この映画はアメリカで1963年に起きたケネディ大統領暗殺事件の真相に迫った映画で、当時ニューオリンズの地方検事であったジム・ギャリソンを描いた実話です。なにより、登場人物がみんな怪しいのがいいんです。ゲイリー・オルドマン演じるリー・ハーベイ・オズワルド、ジョー・ペシ演じるデイビッド・フェリー、トミー・リー・ジョーンズ演じるクレー・ショー、ケビン・ベーコン演じるウィリー・オキーフなどなど、演技合戦が見物です。

しかし、この時から政府がらみの陰謀が現実に存在し、それが現役の大統領まで消してしまうんですから、アメリカって国は昔も今も、ある意味変わってないのかもしれません。

⑩「マルホランド・ドライブ

ナオミ・ワッツ出世作にして最高傑作ですね。僕たちが毎日見る夢を強引につなげたような奇想天外物語で、美女、謎、エロ、ホラーなどなど、五感を刺激する要素のてんこ盛り。ぼくが特に好きなのは、最初のファミレスで刑事が会う不気味なおっさん。いい味出してますよ。

ちなみに、ジャンルはバラバラと書きましたが、こういう風に並べてみると、なんとなくジャンキーもの、アウトドアもの、実話ものが多いですね。

これらの映画は1本も外れがありませんので、年度末の仕事で心身共に疲れ切った皆様には是非お勧めします。きっと元気が出るはずです!