GIGI日記~映画とか本とか~

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本「アウトプット大全」

さてさて、精神科医である樺沢紫苑(かばさわ・しおん)先生「アウトプット大全」です。この本、なかなかいい本でした。

書いてあることはもちろんですが、ボク的には、本のデ装丁やイラストなどのデザインがかわいくて好きですね。本棚に置くとかっこいいし、なによりまだ読んでない「インプット大全」と並べて置くとお洒落です。

で、内容はと言えば、全部で80個のアウトプットを高める提案がなされてます。で、どこからでも読めるのも便利です。けれど、書いてあることは本当の事ばかりで、唸りながら、頷きながら読みました。ただ多すぎて、そのほとんどはもう忘れました。なのでこうしてアウトプットしているわけですね。

結論を言うと、本や映画をいくら見ても、結局はアウトプット(感想を書く、要約する、誰かに説明する)をしない限り、すぐに忘れてしまって、ほぼ何の役にも立たないので、自分の血や肉にしたい(知識を自身の脳に集積したい)のなら、積極的にアウトプットすべき、ということなんです。

確かにその通りで、本や映画は、読みっぱなし、見っぱなしだと、結局そのほとんどは忘れてしまいます。なので、一番いいのは、読んだり見終わった直後に、自分で手を使ってノートに感想を殴り書きし、それをPCで整理しながら校正しなおし、かつ翌日にその内容を友達とかに説明することです。この一手間をかけるだけで、その記憶の定着度は著しく向上するわけです。

あるいは仕事で言えば、膨大な調査結果を読み込み、自分なりに要点を整理し、それをパワーポイントにまとめ、そこにナレーションを吹き込み、それを動画出力して、再度見直して(聞きなおして)みる、ということ。

これはボクもたまにやりますが、ものすごく効果抜群で、今でもそのパワポを見返すだけで、すらすらナレーションが勝手に口から出てくるほどです。なので、大学の先生とかは最強ですね。

ですが、ですが、です。はっきり言って、このアウトプットというのは、決して誰でもできるものではありません。なぜなら、面倒くさいからです大変だからです。

なので、8割方の人がこれをやりません。ということは逆に、これさえやれば、残り2割の存在になれるということです。

ボクがよく見るユーチューバーの人たちが格段に説明が上手なのは、多分無意識にこれを毎日繰り返しているからなんですね。資料をまとめ、パワポに落とし込み、それを解説する。このサイクルを毎日ひたすら繰り返すわけですが、これがどんなに大変なことか。。

とはいえ、僕たちが本を読んで映画をみるのは、別に記憶を定着させるためではありません。ただ、その瞬間に感動したり笑ったり泣いたり、あるいは怖がったり楽しんだり、あるいは単にヒマだったりとか、時間つぶしのためということもあるでしょう。

そしてそれもまた、人間にとって当然必要なことだと思います。しかし、それよりも高次元を目指すならば、樺沢先生の言うようにアウトプットせよ!ということなんですね。

で、樺沢先生は月に10本以上映画をみて、20冊以上本を読み、20回はジムで汗を流し、10回は飲み会に行って、年間1ヵ月以上は海外旅行しているとのことで、つまりは人生を謳歌しているそうです。

ですがそれって、ボクはやりたくないです。だって疲れるじゃないですか。面倒くさいし。本当に幸福物質であるドーパミンが分泌されるんでしょうか?

なんかノルマみたいになって本末転倒な気もします。ボクにとって本とか映画は、自分を支えるエネルギーなので、自分を高めるツールではありません。そうではなく、生きる糧、ガソリンのようなものなんですね。でもそれでいいと思ってます。忘れて、また見直して、また感動して、元気が出て、別にそれで十分ではないですか。

けれど、樺沢先生のいうことは正しいし、自分を高める努力をするという意味では、ボクも自覚しながらやっていこうと思ってます。しかし、このブログみたいに、2ヵ月に1回の更新だと、ほぼ意味ないだろうなあ。