GIGI日記~映画とか本とか~

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2023年旧友との再会と「ラウンダーズ」

いやいや年が明けてもう3ヵ月が経とうとしていますが、思えばブログを全く更新していませんでした。とにかく忙しい毎日を送っていて時間が全くなかったですね。まあ、プライベートでも仕事でも色々とありすぎて、全く余裕がありませんでした。

ですが、このクソ忙しい最中、級友に5年ぶりに会ったり、本を10冊ほど読んだり、映画ラウンダーズブロークバック・マウンテンを見直したりと、そこそこに息抜きはしていました。ですが、もう2月も終わりですよ。

で、5年ぶりの旧友との再開ですが、彼とは中学校からの付き合いで、もうメチャメチャ楽しかったです。そりゃお互いに老けましたよ。だってもう当時から30年は経ってるし、お互いに家庭を持ち、必死にがんばって人生を歩んできたわけですから。

ただ、笑う仕草、話し方、タバコの吸い方なんかは、お互いに結局全然変わってないんです。そしてそういう仕草が当時を思い出させるんです。それにお互いに趣味とか好きなことも、結局10代の頃とほとんど何も変わってないという。ボクはそれがすごくうれしかったし、負けずにがんばろうという気になりました。

さてさて、こうやって旧友と再会すると、ボクはいつもラウンダーズマット・デイモンエドワード・ノートンの再会のシーンを思い出します。

ポーカーに大負けしたラウンダー(カードゲームのアマ、プロ)のマット・デイモン(マイク)が、刑務所に入っていたエドワード・ノートン(ワーム)が出所することになって、刑務所まで出迎えに行くんですが、再開後、何度もエドワード・ノートン「Good to see you!(グッド・シーユー!)」と抱き合って肩をたたき合うんですね。このシーン、最高です。で、早速ボクも旧友にやりましたよ。。。

で、物語はそれから坂道を転げ落ちるように急降下し、結末はかなり笑えるんですが、ここでも「人が変わる」ということに一つの焦点が当てられています。普通にこの映画を見ると、ワームはマイクに借金を押しつけたり、平気で嘘をつきまくったり、ポーカーでもイカサマばかりしてて、もう根っからのクズ野郎なんですね。

で、劇中マイクがさすがに溜息交じりに「彼はあの頃と変わってしまったのか?」とか独りごちるシーンがあるんですが、実はそうじゃないんですね。実はワームの方こそ、全く変わってないわけです。そういう意味で、人が変わるというのはなかなかに難しく、またその必要があるのかさえも、ボクにはよく分かりません。だって、結局ボクは、マイクよりもこのワームというキャラの方が断然好きなわけなので。

だって、マイクに「彼女と険悪だから、家に入ったら行儀良くしろよ。」と釘を刺されても、平気で「ファッック!オレはオレだぜ!」と返したり、弱いくせにゴリラみたいで凶暴な借金取りにも平気で悪態つくし、ロシアンマフィアに対しても余裕でイカサマするしで、なんというか、誰が相手でも決して態度を変えないし、怯まないんですよ。そういう意味で、ワームという男は筋が通ってるんですね。

その結果、最終的にはボコボコにされて悲惨な結末になるわけですが、そういうワームのアナーキーかつ怖い物知らずな姿が、ボクにはアンチ・ヒーローに思えてなりません。とにかく、いつ何時も決して怯まず、余裕しゃくしゃくなスタイルが、ボクのような小心者にはもうたまらないわけです。

しかも、演じたのがメチャメチャ演技のうまいエドワード・ノートン兄貴!なわけですので、これはもう必見です。

ボクにとってラウンダーズ」という映画は、マット・デイモンではなくむしろワームの物語だと思ってます。ワーム主役で是非続編を撮ってほしいです。あっ、ちなみに、マット・デイモンの恋人役で、ぼくの大好きなグレチェン・モルちゃんが出てますが、もう最高にかわいいです。ちょっとつり目できつそうなのがもうたまりませ~ん。

以上、皆様、久しぶりに旧友に再会するときは、是非「Good to see yoou!(「to」は発音しません)」使ってみてはいかがでしょうか。

それ以外にももう一つ、別れ際に「Stay Gold!(スティ・ゴールド!)」と叫ぶ、という技もあります。これもボクがよく使うセリフで、青春映画の金字塔アウトサイダーから来てますが、今回は言うの忘れちゃったんだよね。今度会ったら伝えようと思ってます。

とにかく、旧友との再会の瞬間や、人が変わるということ、そういうことに思いを馳せるのは、人生と歳を重ねてきた我らアラフィフの特権ではないでしょうか。

あっ、大好きな「ブロークバック・マウンテン」については、後日きちんとした記事にしたいと思ってます。