評価:★★★★★
さてさて、ボクの大好きなジャンルの一つ、女性スパイアクションものです。で、何がすごいって、その主演女優がボクの大好きなジェシカ・チャスティンさんなんですね!
ボクの記憶が正しければ、彼女が女性スパイアクションで主演をはるのはおそらく本作が初ではないでしょうか。もう完全なぼくの好みの話ですが、この美貌はもちろんのこと、少しきつめのルックスがたまりませ~ん。
ジェシカ・チャンスティンさんはそもそも主演映画でほとんど笑顔を見せることはありません。なので、この女優が笑顔を見せるときは最高にかわいく感じます。
さてさて、ストーリーはと言うと、ジェシカさん扮するエヴァは、すでに41人を葬ってきた凄腕の女性スパイというかアサシン(暗殺者)なんですね。けれどある時から自分のターゲットとなる人間が、なぜ殺されなければいけないのか、なぜ自分のターゲットにならなければいけないのか疑問を感じるようになり、標的本人にどんな悪事を働いたのか聞きただすようになります。
そうなると困るのは組織の上層部です。なぜなら、実行部隊が暗殺という仕事に疑問を感じるようになると、命令系統や作戦に支障が生じるほか、最悪の場合、組織そのものの存亡に関わるからです。なので、上層部は、エヴァを抹殺する指令を出すことになるわけですが、果たしてエヴァは生き残ることができるのか?
まあその顛末は是非本作を見てください。しかし、Amazonのレビューでは低評価ですが、こいつらのレビューってイマイチ理解できません。だって、ものすごくおもしろいし、エヴァの上司役のジョン・マルコビッチも非常にいい味を出してますので、一体何が不満なのでしょうか。
なにより衝撃なのは、物語の終盤、戦闘中にケタケタ子供のように突然笑い出すジェシカ・チャスティンさんの演技がもう常軌を逸しているというか、すさまじい演技で、見ていて鳥肌がたちます。どうしてこんなイカレた演技ができるのか、さっぱりボクには理解不能ですね。
しかし、この組織の上司役のコリン・ファレルはもう主演は厳しいのでしょうか。かつてはポスト・ブラッド・ピットとまで言われたコリン君ですが、やはり表情がブラピより乏しいので(いつもむっつりした表情)、あっ、あと素行も悪いのでなんとなく制作陣からは敬遠されているんでしょうか。
一方、このコリン・ファレルの娘役を、ダイアナ・シルバーズさんという女優が演じているのですが、これが違和感ハンパないんです。どうみても、コリンファレルの奥さんか恋人にしか見えないんです。どう逆立ちしてもコリン君の娘役には無理があるというか。
さてさて、ジェシカ・チャスティンさんのように、きつめの美貌というのは女性スパイにはうってつけだし、かといってシャリーズ・セロンさんのようにほとんど同じような表情なわけでもなく、場面によってコロコロ表情が変わるので、見ていてドギマギしてしまいます。
なんと言えばいいんでしょうか、ジェシカ・チャスティンさんって、どこか陰や憂いのある女優さんで、なんかいつも「心ここにあらず」みたいな眼差しなんですよね。そんないつも寂しそうな女性が、突然狂ったようにケタケタ笑い転げたりするので、もう一瞬でその魅力に持って行かれてしまいました。
普段笑わない女の子が、自分だけには笑ってくれるというか、まるでエヴァンゲリオンの綾波レイみたいな魅力というか。あっ確かに名前もエヴァだし・・・・。それに劇中、血まみれになるのも綾波っぽいし。欲を言えば、包帯を巻いてほしかったですね。
まあ、いずれにせよ、女性スパイアクションモノは、古くはリュック・ベッソン監督の「ニキータ」、ブリジット・フォンダ主演の「アサシン」や、近年のノオミ・ラパス主演の「アンロック/陰謀のコード」(これにもマルコビッチおやじ出てます)、アンジェリーナ・ジョリー主演の「ソルト」、スカーレット・ヨハンソン主演の「RUCY/ルーシー」、オルガ・キュリレンコ主演の「その女諜報員アレックス」、チャリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」、ジェニファー・ローレンス主演の「レッド・スパロー」、またまたリュック・ベッソン監督でサッシュ・ルス主演の「ANNA/アナ」なんかがありますが、その中でもボクは本作がとても気に入りました。ちなみに、ここで挙げた女性スパイアクションモノは、全て良作でお勧めです。
とにかく、ジェシカ・チャスティンさんのスパイモノ、もろハマリ役で彼女の魅力が全開ですので、綾波好きな方とかには痛烈にお勧めですね。特に物語冒頭の金髪のショートのウィッグをつけたシーンの美しさはもう異常かと。なんか、吸血鬼役とかもモロ似合いそうですね。
あとは上記の女性スパイアクション映画と見比べてみるのも楽しさ倍増かと。いずれにせよこの映画、ジェイソン・ボーンシリーズのように今後もシリーズ化してほしいですね。