このゴールデンウィークですが、以前からやりたかったことを色々こなして、その合間を縫って映画を10本観て、本をわずかに1冊読んだところで、あっという間にタイムアップとなりました。なんだか子供の頃の夏休みの最終日(8/31)の気分です。
そして最近の日本列島ですが、九州と東北地方で地震が交互に発生し、不穏な空気が流れてますよね。特に都内なんて嵐の前の静けさというか、なにかとんでもない大地震の前兆でしょうか?
まあ、その予行演習というわけでもないのですが、自然災害系の映画を5本立て続けに観ましたので、以降でざっと紹介します。
①「ジオストーム」(評価:★★★★☆)
②「テイク・シェルター」(評価:★☆☆☆☆)
③「THE QUAKE/ザ・クエイク」(評価:★★☆☆☆)
④「2012」(評価:★★★☆☆)
⑤「ノウイング」(評価:★★★☆☆)
でまず、①の「ジオストーム」ですが、この映画の人類は、すでに気象をコントロールするまでの技術を身につけた近未来が舞台となっていて、SFとか宇宙空間の要素が非常に強い作品でした。で、宇宙空間に衛星として設置されている気象をコントロールするシステムが不備を起こし、その原因究明のためにシステムの開発者である主人公(ジェラルド・バトラー)が、その修理のために衛星に再び舞い戻るというお話です。
まあとにかくこのジェラルド・バトラーオヤジって、たいていの映画で腕っ節の強い暴れんぼう的役回りが多くて、周りのモノをメチャメチャにぶっ壊したり、人を殴ったり、ぶん投げたり、もう犯罪者すれすれのイメージしかありません。つまり、叫んでぶっ壊して大暴れする役者と言えば、このジェラルド・バトラーオヤジとウディ・ハレルソンが最強でしょうか。
でも、そういうクソみたいな奴が急に子供に優しくしたりするので、そのギャップに惹かれてしまうわけですが、まあ物語としては、自然災害と言うより単なる人災にすぎないわけでして。
まあ大きな見所は、このバトラーおやじの弟のフィアンセの女の子ですかね。この娘はシークレット・サービスなんですが、物語終盤でジェイソン・ボーンばりのドライビング・テクニックとガンアクションを披露しますので度肝を抜かれます。
というように、宇宙、大災害、スパイ、カーチェイス、兄弟愛などなど、様々な要素がてんこ盛りの映画ですので、意外にもかなり楽しめるかと思います。あと、へっぽこ役でさすがに老けてきたエド・ハリスじじいも出てま~す。
で次に②の「テイク・シェルター」ですが、これがは断じて災害モノではありませんでした。しいて言えば、脅迫神経症の主人公がありもしない災害に怯えまくって、自宅のシェルターを増設し、その過程で仕事もクビになって、友人も失い、奥さんにも見放され・・・・という悲惨きわまりない話です。もう本当にくだらねえ~、時間がもったいねえ~映画の最高峰かと!よく調べすに借りたので、今回の想定していた自然災害モノとは全く異なるジャンルで大失敗、すごくつまらなかったですハイ。
で、③のほとんど知られてないノルウェー映画「THE QUAKE/ザ・クエイク」ですが、非常にビミョ~な映画でした。まず、ノルウェー映画なので出ている役者が誰一人知らないので余計な先入観なく見れることと、オスロが舞台なので風景とか建物とかの街並みが非常に美しくて洒落てるのが見所でしょうか。
ですが、主人公の役者が若いのか年寄りなのかよくわからない年齢不詳のおっさんで、こいつが物語の序盤は無気力で全くやる気がないので見ててだんだんイライラしてきてジェラルド・バトラーばりに殴りたくなってきます。・・・が、こいつの娘がもう妖精みたいにかわいい女の子なので、そこでノルウェーの子供ってこんなにかわいいのか!と相当に衝撃を受けること請け合いなわけです。
で、後半ですがここで一気に大災害パニック映画に急展開!その地震の描写が半端じゃないですね。度肝を抜かれぶっ倒れそうになります。で実際にビルもバタバタぶっ倒れます。さらにまずいのは、こういう地震が来たら、もはや人間にできることはほとんどないということ、つまりはあきらめの境地に陥ってしまうということですね。
次に④の「2012」と⑤の「ノウィング」ですが、この2本は少し古くて、コレクションから引っ張り出して数年ぶりに見たんですが、「2012」めちゃめちゃ面白いですわ。よくできてますわ。最後の地殻変動のシーンなんて圧倒的すぎて腰抜かしてすぐに立てなくなるほどのクオリティです。・・・まだ腰少し痛いです。
で、ここでも冴えない男を演じさせたら右に出るものはいないジョン・キューザックアニキが、目を見開いて必死こいて奮闘してるので笑えます。そしてここではこのジョン・キューザックでさえ、途中でジェイソン・ボーンと化しますね。もしかすると災害モノとジェイソン・ボーンは相性がいいのかもしれません。
最後に⑤の「ノウィング」ですが、未だ売れっ子?のニコラス・ケイジおやじが奮闘してます。あっち行ったり、こっち行ったり、ベッドをひっくり返したり、ドアをぶっ壊したり、謎解き要素が満載で見てて飽きません。自然災害モノなのに、謎解き、終末、予言、宇宙ネタなんかが絶妙にミックスされていて、意外にも良作でお勧めの1本です。
で、この5本を見て思ったんですが、災害対策としてはほぼ何の役にも立ちませんでした(涙)。まあ、当たり前ですが、地震の予知なんてほぼ直前まで不可能!ってことでしょうか。だとすれば、なんか地震研究所みたいのが日本にもあるのかもしれませんが、もはやお金のムダなのでさっさと閉鎖して、地震を予測しているユーチューバーの皆さんに任せた方がいいのかと。
でさらに、これらの映画を見ると、仮に地震とか災害の予知ができたとしても、そこに政治的なバイアスがかかると、助かる人間も助からない(助けてもらえない)ってことがわかります。なので、よく言われるように、自分で生き残るすべを学ぶか、各自でそれなりの準備をしておくしかないわけですが、最近のコロナのように、自分で何かを決めたりできずに、政府発表を鵜呑みにするような人たちが増えると、おそらく災害が実際に起きた際の被害はそれだけ大きくなるように感じますね。
まあ少なくとも、もしも災害が起きた場合、逃げる場所を事前に決めておくことはもちろん、災害時に持ち出す荷物ぐらいは整理しておいた方がいいかもしれません。まあ、会社で何の役にも立たないオヤジどもをそのままおいていくのはもちろんですが・・。