GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

本「病気を治す食べ方」

さて、この本は最近ユーチューバーの中で注目しているジャーナリスト、中野博さんの本ですが、著者はアメリカ人で医師であるジェイムズ・E・カーソンさんという方が書いた本です。

で結論から言うと、かなり衝撃的な内容で大きなショックを受けたわけですが、現実問題として実践するのは相当にハードルが高いように感じました。けれど、現実を知る意味ではとてもいい本ですので、土井善晴さんの著書である「一汁一菜でよいという提案」と同様、一家に一冊常備しておくべき本だと思います。

まあ一言で言うと、この本の主張は以下に示す3点なんですね。

①一日の糖質(炭水化物)の摂取量を極力30g以内に抑える。
低糖、高ファコタンファ=脂質、コレステロールタン=タンパク質)の食事を理想とする。
消化に時間のかかる(消化器官に負担のかかる)食べ物を減らす。

ということなんです。著者のジェイムズ医師は、この方法でこれまでに20万人の患者を治療して改善に導いてます。そしてそういう人たちの実例が後半に出ているわけですが、もうハンバーガーとかのファストフードの食い過ぎや清涼飲料水の飲み過ぎで人工肛門直前とか痛風とか関節の痛みとかにさんざん悩まされている末期症状の人々がたくさん出てきます。が、こういう人たちも、上記の①~③を守る生活を1年ほど続けただけで、劇的に症状が改善していますので、かなり信憑性が高いことは間違いないと思います。ただ、アメリカ人、お店でフレンチフライと清涼飲料水のおかわり自由って、そりゃマジで食い過ぎ!病気にもなりますよ。

で、ボクもこの本を読んで色々と計算してみたわけですが、まず朝ごはんのコンフレーク40g(糖質35g)に、プレーンヨーグルト50g(糖質5g)と牛乳200cc(糖質10g)をかけて食べただけで、糖質は50gをゆうに超えてしまいます。

しかもご飯(白米)一膳で糖分は50gですので、仮に昼1杯、夜3杯食べたとすると、それだけで200gとなり、一日の目標とすべき摂取量30gの6倍ですよ6倍!それにケーキとかポテチとかアイスクリームなんて食べてしまったらもう!

まあ、如何に現代人が糖質を取り過ぎているのかがよくわかるかと思います。以下、少し具体的に整理します。

・でまず、果物がNG。特にバナナ、りんご、野菜ジュースもだめ。特に果物は、ナチュラルフルーツとして体に良さそうですが、この果物の果糖自体も人間の体にとっては人工的な砂糖と同じ糖分としてしか認識されないし、果実そのものを分解するのに消化器官に負担がかかるのでだめなんです。
・ジャガイモやにんじんなんかの根菜も炭水化物(=糖分)が多いためNG。
・食パンもたった1枚で糖分は30gのためNG。
・栄養素という観点からしても、白米よりは玄米、うどんよりはそばというように、栄養価の高さが強調されていますが、確かに栄養の部分では勝っていても、その栄養素の分解等が容易ではないので、消化に時間がかかるという点で消化器官に負担をかけてしまうのでNGむしろ白米とかうどんの方がいいようです。
パスタやピザも炭水化物が多すぎるためNG。
・コンフレークやオートミールも、炭水化物が多すぎ、かつオートミールも消化に時間がかかるのでNG。
・一方で、ダイエットの世界では悪玉とされる脂質やコレステロールこそ、積極的に摂取すべきということが提唱されているんです。なぜなら、人間の脳の1/4はコレステロールできているし、細胞を守る細胞膜も脂質、タンパク質、コレステロールからできているほか、人間の生命維持に不可欠なホルモン生成にも大きく寄与しているからなんですね。

というように、常識を覆す革命的な本ではあるんですが、巻末に付いている献立メニューが非常に貧弱すぎて、じゃあ何をどれだけ食べればよいのか?ってことがさっぱりわからないのがこの本の最大の欠点です。

で、ボク的に解釈・アレンジして考えたのは、あんまり無理してストイックに1日の糖分の摂取量を30g以内に制限するのではなく、むしろ「食べるべきでないものを控え、可能な範囲で糖分の摂取量を減らしていく」というメソッドでしょうか。っていうか、修道士とか僧侶じゃないので現実にはその程度しかできませんよ多分。

~健康的な食生活(ギギアンダルシア・メソッド・バージョン)~

◎できるだけ食べない・飲まない方がよいモノ
・食パン(全粒粉のモノも含む)、パスタ、ピザ
・マーガリン、サラダ油
・ジャガイモ、にんじん
・果物、バナナ、リンゴ、野菜ジュース
・清涼飲料水(ただし、カロリーゼロはOKか?)
・玄米、そば
・ヨーグルト(果物味のもの)
・コンフレーク、オートミール
・生クリームたっぷりのケーキ、スナック菓子

◎食べるべきモノ・大丈夫(そう)なモノ
・クロワッサン
・バター、えごま油、オリーブオイル、米油、亜麻仁油
・アボガド、ブロッコリー、インゲン、オクラ、緑黄色野菜、たまねぎ
・麦茶、コーヒーや紅茶(がぶ飲みは控える)
・肉(脂がのっててOK)、魚、刺身、シーフード、ベーコン
・(玄米よりは)白米(茶碗一膳程度、後はとにかくおかずで腹を満たす)
・(そばよりは)うどん
・低糖質のヨーグルト、チーズ
・大豆製品(納豆、豆腐、味噌、おから)
・低糖質のコンフレークと牛乳(1日1杯)
・卵(完全食品で、何個食べてもOK)
・海藻(わかめ、ひじき、昆布)
・ナッツ(アーモンド、クルミ、マカダミアンナッツ)

・・・ってなところですかね。全く調べてないので、食べるべきものが本当にこれで良いのか甚だ疑問ですが、つまるところ、体によさそうなのは、単に昔の日本食というか、農家の朝ご飯的献立だと思います。あとは、カボチャ、レンコン、フキ、ゴボウ、長いも、キノコなんかも僕は大好きなので入れたいのですが、そもそもアメリカには売ってない?のか、言及されてないのでよくわかりません。

この本を読むとアメリカ人って、食事のメニューは非常に貧弱で、巻末の献立に、卵、チーズ、レタス、ブロッコリー、肉(牛、豚、鶏、ラム)、マッシュルームぐらいしか登場しないのがさみしい。

がともかく、要は現代人は元々なかった不要な食べ物を大量に生産・宣伝・消費していて、しかもそれが体には決してよろしくないということがよ~くわかった気がしました。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしってことでしょうね。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

  • 作者:土井 善晴
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)