GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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映画「試験明けに見た映画」

皆様、まだ10月なのにものすご~く寒いですね。しかも都内はずっと天気が悪く、洗濯もろくにできないし、したらしたで半乾きでちょ~臭いので、洗濯機にたまる一方で困ります。「天気の子」のラストみたいに、雨が止まないことがいかに憂鬱きわまりないかってことなんですが、さてさて本日は久しぶりに都内も青空がのぞき、最高に気持ちのいい一日でした。洗濯もして、里芋も収穫し、枯れかけたゴーヤーも片付けて、いやいやかなり忙しかったです。

しかし、この寒さって、地球は温暖化どころかむしろ寒冷化してるんではないでしょうか?そうなったとき、今、温暖化!温暖化!と騒いでる学者とか博士連中は、全員責任を取って解雇またはドクター免許を剥奪すべきだと思います。

ところで、ブログを久々に書くと時の流れが異常なほど早く感じます。だってこの前書いた記事が9月24日でしたので、もう3週間も経ってる!!!という。一体オレは何をやっていたのか!と驚愕します。まあそれだけ忙しい毎日を過ごしてたってことでしょうか。

で、この間に、映画を8本、ドラマも半沢直樹のシーズン1と2及びBG身辺警護人のシーズン2をコンプリート、あと本を数冊、でマンガも連載中の新刊を数冊のほか、「ナニワめし暮らし」を7巻まで読みましたので、もはや最初の方に見た映画なんてほぼ憶えてませ~ん。ので、特に映画だけは忘れないうちに一口コメントとともに紹介しておきましょう。

「レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち」(評価:★★★★☆)
「あなたはまだ帰ってこない」(評価:★★☆☆☆)
「ロシアン・スナイパー」(評価:★★★☆☆)
「グレート・エスケイプ」(評価:★☆☆☆☆)
シャーロット・グレイ(評価:★☆☆☆☆)
「戦火の馬」(評価:★★☆☆☆)
「ストップ・ロス」(評価:★★★☆☆)
「思秋期」(評価:★★☆☆☆)

で、今回まとめてみたこれらの映画は哀しいかな不作続きででした。しかも借りたDVDの冒頭の新作紹介コーナーで騙されて連鎖的に借りてしまったものも多く、ジャンルがもはや一貫性がありませ~ん。もはや憶えていないのが大部分ですので、感覚的にさらっとコメントしてみようと思います。

まず①~⑤は第二次大戦もので、⑥は第一次大戦、⑦はイラク戦争(息子ブッシュ)もの、そして⑧は現代物となります。

で①の「レディ・エージェント」ですが、これは第二次大戦ナチスもので、唯一ものすごくよかったです。ソフィー・マルソー率いる女性5~6人組が、ノルマンディー上陸作戦に関する重要な情報を持った医者?をナチスから奪還するために、訓練を受けて、敵地にパラシュートで潜入し、逃げたり隠れたりドンパチやったりで健闘するんですが、その過程で一人また一人とやられていって、果たしてソフィー・マルソーは生き残れるのか?といった戦場潜入サバイバルアクション映画なんですが、なんでも実話だそうですね。ってホントかよ?次回、もう一度みてレビューしようかと。

次に②「あなたはまだ帰ってこない」ですが、これは第二次大戦ナチスもののフランス映画です。僕の好きなブノワ・マジメルさんが出てるんですが、彼はフレンチ・ノワール映画の最高峰で、ちょい悪おやじオリヴィエ・マルシャル監督の裏切りの闇で眠れで最高にクールな役を演じてますが、しかしこの映画では、もう、すこぶる、太ったのう~、デブよのう~と、若干残念さが否めませんでした。映画の方も、ナチに政治犯として連れ去られた夫の帰りを待つ奥さんの話なんですが、もうグダグダ感とダラダラ感満載で、かつ随所で不要な回想や夢想が頻繁にカットインされるので、みてて「なんだかな~」と、気だるくなってきます。

そして③の「ロシアン・スナイパー」ですが、第二次大戦でソ連のスナイパーとして活躍した女性兵士の物語です。彼女はなんでもアメリカのルーズベルト大統領の奥さんと交流があったようで、二人のやり取りがなんとなく嘘くささはあるものの、主演の女の子もかわいいしでそれなりに見応えがあります。

で④「グレート・エスケイプ」ですが、期待外れ感満載の映画で、もはやあらすじは思い出せません。でてくる軍人もみんな勝手な奴ばかりだし。ただし、ジャケットのウンチクだけはいっちょ前です。誰も知らないのに戦後70周年記念イヤーの超大作!とかって。このニューセレクトって会社、ハッタリのかましからしてただ者ではないかと。

シャーロット・グレイもまた期待外れの一本。イギリスの名女優ケイト・ブランシェット主演だし、かつ知名度もそこそこ高かったので期待してたんですが、もはや駄作以外の何物でもなくて。だって、ケイト・ブランシェットがイギリスの女スパイとなって、ドイツ占領下の南フランスに潜入するんですが、とくに何の活躍もしてないのに「キミは優秀だっ!」とかって持ち上げられたり、もう意味がわかりません。①の「レディ・エージェント」の足下にも及びませ~ん。

さて、⑥の「戦火の馬」ですが、みんな大好きスティーブン・スピルバーグですよ。しつこい(ねちっこい)演出で有名なスピルバーグおやじですよ。で、一つ思ったのは、予定調和も大概にしろ!ってことなんです。そもそも戦場でたくさん死んでしまう馬たちがかわいそうだし。この映画が楽しめなかったのは僕がもうオッサンになったからなんでしょうかね。けど、まあ唯一、物語終盤の5分間の突撃シーンは、あのプライベート・ライアン」の冒頭10分のノルマンディー上陸作戦に匹敵するすさまじさ。たぶんスピルバーグおやじはこの部分を撮りたかっただけなんじゃないですか。ライアン一等兵とか馬とかどうでもいいのかも。もう兵隊達がゴミのように死んでいきます。このシーンをみれば民主主義とか自由平等なんて木っ端みじんに吹き飛びますね。

⑦の「ストップ・ロス」って、金融取引の手法のことではないですよ。ここでのストップ・ロスとは、アメリカの兵隊不足を解消するため、兵士の兵役期間を無制限に延長できるという、イラク戦争ブッシュ政権が編み出したとんでもない裏技のことなんですね。もはや偉い人たちは兵隊達のことなんて人間とすら思ってなくて、消耗品程度にしか考えてないわけです。で、主演のライアン・フィリップ兄キが、この制度で除隊が認められず、再びイラク行きが決まった時点で軍を逃げ出して大暴れ?するという物語なんですが、アメリカのダメさ加減が痛烈に伝わる一本ですね。ちなみに一緒に逃げるライアン・フィリップの幼なじみの女の子のアビー・コーニッシュちゃんがクールでかっこいいです。

最後は、DVDの冒頭の番宣で気になり、それなりに期待してた⑧「思秋期」ですが、つまりはこの「秋(しゅん)」というところ、あえて「春」でないところがポイントです。要は主演が若者とか青年ではなく初老のオヤジの物語なんですね。そして主演は、ユアン・マクレガー主演の名作トレインスポッティング」のバーテンダーで、先の「戦火の馬」にも出ていたピーター・ミュランおやじが張ってます。

しかし、僕はもう、冒頭からダメでした・・・。物語全般としてはそこまで悪くはないんですが、たった一つのシーン、つまりはこの主役が自分のダメさ加減を棚に上げ、自分にではなくペットや動物に八つ当たりするってところなんです。なぜこんな動物虐待みたいな映画が世界的に絶賛されたのか理解に苦しみます。監督もクソですよ、このシーンって映画に必須条件だったんでしょうか。そこさえなければそれなりに楽しめた映画だったので非常に残念です。「戦火の馬」もそうですが、動物に罪はこれっぽっちもないわけでして。

というように、今回の映画は不作続きでしたが、ともあれ「レディ・エージェント」だけはよくできていて、美人でクールな女スパイ達が銃を持って勇敢にナチと戦うシーンはとにかくかっこいいし必見です。

あっ、長くなってきましたので次回の記事に譲りますが、「ナニワめし暮らし」というマンガ、ものすご~く面白いです。いわゆるグルメマンガではありますが、哲学的な要素がふんだんに盛り込まれており、人と人、生き方、こだわり、関係性、距離感なんかの生きるうえでの色んなモヤモヤについて、その一つの解やヒントが食を通して痛快に描かれていますので、読んでてホントに元気がでます。子供達も倫理の教科書なんかよりもこっちを読んだ方がよっぽどいいかと。

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