GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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映画「戒厳令」と本「2/26」

さて、4月に入り、年度末業務を終えたのも束の間、このコロナショックで自宅にいることが多くなり、いろいろとブログをアップデート?してみました。まず、このトップ画面の緑色の帯なんですが、これは「グローバルメニュー」というやつなんです。これってずっと付けたかったんですが、やっと実現できました。色々調べてコード入れてうまくいったときの感動ってばもう。あとは、プライバシー・ポリシーを追加したり、質問欄を作ったり、グーグル・アドセンスに申請してみたり、色々と他の人のブログを調べ、少しずつカスタムして作り上げていくのが意外にも楽しかったです。

しかし世の中はコロナ一色で、申請したグーグルアドセンスからは「新型コロナウィルスの影響で審査できる状態ではありません。。。」という返事が来て少し反省しましたですハイ。そもそも日本ばかりではなく、今後世界がどうなってしまうのかなんて誰にもわかるわけがありません。が、トレーダーとか資産家は、これを機に「史上最大のバーゲンセールだ!」などと密かに大騒ぎし、急落した株を買い漁っているようです。まるでハゲタカみたいな奴らで、武器商人とか死の商人と全く同じのクズどもですね。ゴーンさんとかホリエモンを逮捕する前に、そもそもこういう奴らを取り締まる法律を作るべきではないですか。

今現在、アメリカではコロナウイルスによる死亡者が急増してますが、これは要するにこれまでのアメリカの政治思想、つまりは弱者を切り捨て、富裕層を優遇しまくる路線でひた走ってきた当然の帰結のような気がしてます。お金がないと医療も受けられず、国内産業は疲弊し、大学を出ても借金漬けという現状や、サブプライムローンという詐欺まがいの住宅ローン販売と、それに伴うホームレスの急増など、貧富の差の拡大と半ばそれを容認するような政策の数々が、このような悲劇を生んでいるように感じます。要するに、適切な医療を受けることのできない特に底辺層(貧困層)の感染者の多くが重篤化して亡くなっているんだと思います。

で、我が国、日本ですが、僕はもともと今の政権には何の期待もしていなかったので、というより、国会議員とか大嫌いなので、今の国の対応はある意味しょうがないと思ってます。むしろこの一連のズレまくった対応こそが、今の日本を象徴しているとすら思いました。で、マスク2枚とか、国民一人に一律10万円とか、はっきり言って僕はどちらも要りません。そもそもこの段階でそんな無駄遣いをしていいんでしょうか。もっとマスクとか消毒液とか防護服とか全国民のPCR検査とか、そっちに投資すべきではないんですか。そして一方で、マスコミとかどっかの学者やコメンテーターが騒いでる「手厚い補償を!」というのも僕には全く賛成できません。

これって、あの福島の原発事故の時と一緒なんです。そこに住んでる人たちはそれなりの手当をもらっていたわけですよ、もらって、要は納得して住んでいたのに、いざ天災で原発が事故ったら「補償を!補償を!」って、おまいらそういう危険をわかっててそこに住んでたんだろ!というか。それでたんまり入った補償をパチンコ代にしたり、福島に戻ると補償が打ち切られるので戻らなかったり、職に就くとかえって収入が減るのでつかなかったり、そういう受け身でやる気のないイヤ~な実情を色んな記事で目にしました。そういうわけで、僕は「補償」という言葉には決していいイメージはありませんし、賛同もしません。

そもそも、今回のコロナってある意味天災みたいなもので、政府は初動に失敗してしまったので、もはやどうしようもないんです。そして、そういうダメダメな政府や政治家を選んだのは我々国民なわけですよ。自分たちで選んだ政治家がダメダメな政策をしたからって、それを国民が攻めるのはそもそもお前が投票したからだろ!というか。従って、当時の選挙で自民党公明党に投票した人や、あるいは投票に行かなかった人は今回の件で批判する資格は一切ないと思ってます。

で、確かに今回のコロナで飲食業界や観光業界が大変な危機にあるのはわかりますが、これはもう運が悪かったと思うしかないわけです。こういう危機が起こるとそういう業態が大打撃を受けるのは当然のことですので、この危機に際してそれぞれに何らかの手を打って自力で乗り切っていくしかないですよ多分。

当時の雪印乳業の食中毒事件とか、船場吉兆の不祥事とか、数年前に流行った店員がお店の冷蔵庫とか食材にイタズラをしてる写真をアップしたりとか、そういうある意味「天災」みたいなことって、起こりうるんです。で、そうなるとあっという間にマジメに働いていた関係者が廃業に追い込まれてしまうわけですよ。

ただ、そういう人たちに対し国は一切補償してませんし、その(補償しない)ことに対しても国民は誰~も、なに~も文句を言わなかったし、さらにその後はマスコミが一切取りあげなくなったので、もはやすっかり忘れてしまっていたはずです。皆さま、誰か覚えてますか~、雪印事件とか船場吉兆事件、覚えてますか~?

なので、あまりにも極論ではありますが、個人的には今回も同じように何もすべきではないと思ってます。要は、そういういつ失業するかわからない、というリスクは誰にだってあるわけですから、常日頃からそれなりのリスクヘッジをとっておく必要があるわけです。なので、それができない企業や会社はもう(潰れても)しようがないと思います。

なので、もし政府が何かをやるんだとすれば、今年のコロナが流行りだした頃のブログに書いたように3週間の戒厳令しかありません。それが無理なら、今回の不祥事を契機に、国会議員を半分に減らし、給料も一律700万ぐらいにした方がいいんと思います。そうすれば本当に国を憂いて国民のために政治をやりたい人間だけが立候補するので、今の議員連中みたいに威張ってばかりで上から目線の特権階級みたいな奴らはきれいにニフラム(消え去る)されるでしょう(小泉も)。そうすれば政治の質も上がってくるはずです。まちがってもその道のド素人を党への貢献度だけで大臣にするような愚行は減るはずです。

さあ、そろそろ戒厳令発令のカウントダウンでしょうか。まあ、法令にはないのでさすがに無理でしょうが、実は我が国でも過去に一度だけそれに類する令が出されたことがあります。

その名も高き「2.26事件」です。これは、1936年に起きた出来事で、国を憂いた青年将校たちが起こしたクーデターで、最初はうまく行きかけたんですが、詰めが甘くて結局は失敗し、首謀者たちは結局全員死刑になりました。ちなみに僕はこの事件の首謀者の一人、栗原安秀(くりはらやすひで)中尉が好きで、彼の壮絶な遺書の中に、「我、魂魄(こんぱく)この地に止まりて、悪鬼羅刹(あっきらせつ)となり、わが敵を憑殺(ひょうさつ)せんと欲す」という一文があるんです。もうすさまじいですよね。要はクーデターが失敗しちゃったけど「オレは死んでも魂となってここにとどまり、化け物になってオレをこんな目にあわせた奴らを呪い殺してやるからな!」と言ってるわけです。どうですかこの精神!この気迫!要は、政治とは、国を憂うとは、本来は命がけなはずなんですよ。こういうキチガイじみた気概なくして務まらないんですよ。なのに、安部首相の国民を舐めきったインスタとか、この未曾有の国難の中で、給料をちょっぴり下げただけ(予定?)の自己保身にひた走る国会議員とかに、果たしてこの気概はありますか?

あっまずい、映画「戒厳令」について全く触れてないので、次の機会に書くようにします。

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2/26 (集英社文庫)

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