GIGI日記~映画とか本とか~

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映画「試験明けに見た映画①」

試験も終わり、ようやく久しぶりに映画を見まくる時間ができました。やはり映画って本当にすばらしい。しかも最近は、アマプラ(amazonプライム)のお試し30日に登録したので、アマプラでしか見られない映画とかドキュメンタリーも見れて感無量です。まあ、継続はしないですけど。

さてさて、まずは、さらっとそのうちの5本を紹介しますが、ちょっとビミョ~なモノが多くて不作でした。

①暁に祈れ(評価:★★☆☆☆)
②運び屋(評価:★★★☆☆)
LBJ ケネディの意志を継いだ男(評価:★★★☆☆)
④バハールの涙(評価:★★☆☆☆)
⑤おかえり、ブルゴーニュへ(評価:★★★★☆)

まず「①暁に祈れ」ですが、以前借りたDVDに入っていた予告で「魂を揺さぶる!心を揺るがす!」とかって今はやりの常套句がすさまじく、それにコロッと騙されて借りてしまったクチですが、あ~残念無念という。要はタイでドラッグにはまり、クスリ欲しさにボクシングで賞金を稼いでいたビリー・ムーアさんというイギリス人の話なんですが、結局警察に捕まって、刑務所にぶち込まれ、そこでボクシングをやるようになり・・・という話なんですが、すご~くこわ~いよぅ~タイの刑務所。ここって、タイ史上最もやばい刑務所なんだそうです。

しかもこれって衝撃の実話なんです。しかし、タイの人達、みんな刺青が入っていてめちゃめちゃヤバそうな人達ばかりで、彼らは本物の囚人なんでしょうか。朝飯を食べながら普通っぽい囚人が「オレはこれまでに3人殺した。。」とかって日常会話としてさらっと話すんですが、しかし命の価値が軽すぎませんか?しかも刑務所にはそういう奴らがわんさかいて全員雑魚寝だし、不潔きわまりないし、こんなところに入れられたらもう泣くしかないですね。笑ったのはエンドロールの途中で本物のビリー・ムーアさんが出てきて、テロップに「彼は今も薬物中毒と闘っている」とかなんとか、まだドラッグやめてね~のよ!

はい、次に「②運び屋」ですね、クリント・イーストウッドです、もうおじいちゃんです、しかし老けましたねえ~。ただ、随所でジジイ特有の毒舌っぷりがすごいんです。要は、クリント・イーストウッドが何十年もずっと園芸を生業にしていたんですが、ネット通販の台頭で廃業を余儀なくされて、金に困って、メキシコのカルテルの運び屋になってしまうという話なんです。笑えるのは、こちらも究極に怖いメキシコのギャング達が勢揃いで、最初はクリント・イーストウッドを「このジジイ!早くしろ!」とか「言われたとおりにやれ!」とかって威嚇しまくるんですが、一緒に仕事をしていくにつれて、徐々にクリント・イーストウッドのことを好きになっていく、というところなんですね。意外にもギャングと仲良くなって、ギャング達も気を遣うようになり、「ジジイの好きにやらせろ!」とか「少しはジジイを休ませろ!」とかって、見かけによらず結構いい奴らだったりして。この映画、けっこうよかったんですが、いまいちパンチ不足でした。まあいい話ではあるんですが。

さて、長くなってきましたので、もっと手短に「③LBJ ケネディの意志を継いだ男」にいきますが、これはジョン・F・ケネディの暗殺後すぐに大統領の座を継いだリンドン・ジョンソンの伝記映画なんですが、なんと主役がキチガイやギャングをやらせたら右に出るモノはいない激ヤバ役者ウディ・ハレルソンさんなんです。・・・なんですが、なぜかこの映画ではそんなに怖くなく、ガイキチ色やギャング色を封印し、見事にジョンソンを演じているのが恐ろしい。やはりすごい役者さんだったんですね。で、映画も結構いいんですが、こちらもなんとなくパンチ不足感が否めませんでした。

で、最も期待していた「④バハールの涙」ですが、これはイラククルド人自治区でISに立ち向かった女性部隊の話を描いた映画なんです。これも一部事実を元に描かれた映画のようで、僕はものすご~く楽しみにしていたんですが、何ともはや、残念きわまりない出来・・・。なんか、これもDVDの冒頭に入っている作品紹介の出来がよすぎて、見事に騙されましたね。作った奴にアカデミー賞あげてください。

なにより、女性戦士達があまりにも無防備に飛び出していって狙撃されたりとか、なんか戦い方が行き当たりばったりで適当すぎてよくわからないんですね。この女性部隊は、銃の手入れとかもすこぶる上手で、バハールの指示や命令に対する受け答えも軍人さながらなんですが、肝心の戦闘の際は好き勝手に動きだしたりとか、焦って行き過ぎて地雷を踏んだりとか、ちょっと訓練とか練習の足りない女子サッカーなでしこジャパンみたいな感じで、すごぶる残念感満載なんです。けど、本物のバハールさんって、きっとこんな美人じゃないよなあ~。

やっときました「⑤おかえり、ブルゴーニュへ」ですが、これ、ものすごくよかったです。この映画はフランスでワイナリーを営む家で育った3兄弟の話なんですが、長男が嫌気がさして出て行った後10年ほど音信不通で、妹と弟が自宅のワイナリーを切り盛りしていたんだけど、親父が倒れ、それを機に10年ぶりに兄貴が帰ってくる、という話なんです。ともかく、ワイン好きやワイン造りに興味がある人は必見のおもしろさ。

ワイナリーを切り盛りする日々の生活とか、収穫の時期の決め方とか、収穫の方法とか、収穫祭とか、収穫後のブドウの木の手入れとか、細かな描写がとてもリアルで楽しいんです。

それに、妹のジュリエット役の女優さんが最高にかわいくて美人で、彼女を見るだけでも一見の価値あり。しかし、この子、フランス語のほか英語もぺらぺらですごいよねえ~。それにファッションもフランス映画なのでお洒落だし、彼女が一生懸命ブドウ畑で作業している姿を見ると、なんとなくこっちも元気が出てきます。広大なブドウ畑の見事な四季の移り変わりも最高で、これを見てすぐに僕も自宅の庭を手入れしに行きました。

暁に祈れ [DVD]

暁に祈れ [DVD]

 
LBJ ケネディの意志を継いだ男 [DVD]

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バハールの涙 [DVD]

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おかえり、ブルゴーニュへ [DVD]