GIGI日記~映画とか本とか~

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その他「最近の芸能界って?」

さて先ほど土日の出張から帰ってきました。あ~疲れましたね。

で、出張先のホテルでちらっと見たんですが、吉本の芸人の謝罪会見やってましたね。僕はテレビが大嫌いですので、そもそも、この会見で謝っていた岩石みたいなルックスの宮迫さんという人、知りませんでした。なんですか、最近の売れっ子だったようですね。ロンブーの亮さんは辛うじて知ってましたが・・。

でね、思いましたね痛切に。一体この国はいつまで村八分社会なのかと。もういい加減にしませんか。一体どうしてこの二人が事務所を辞めなければならないのか、僕にはさっぱりわかりません。あの~、別にこの二人のファンではありませんが・・。

世間では反社会的勢力から金銭享受があったとか、芸人としてあるまじき行為とか騒いでますが、そもそも芸能界なんて反社会的勢力の興行としてはじまった文化であるはずです。しかも、この二人がなにもその勢力の一員だったわけでもありません。

しかしなぜ、こんなどうでもいいことが明るみに出たんでしょうか。まあ、妬みとか嫉妬とか色々あって、きっと不幸せな奴がチクったんでしょうが、そいつはこんな第二次大戦時のゲシュタポの監視と密告みたいなマネをして恥ずかしくないんでしょうかね。

そもそも日本人は特に芸能人に弱いので、何かのツテで二人(とかその他の芸人さん)を是非呼んでほしい!みたいなノリで話が回ってきて、この二人はじゃあ一肌脱ぎましょう!といっただけの話ではないんですかね実態は。そしてそれがそんなに悪いことなんでしょうか。

何よりも頭に来るのは、例えばこの二人が辞めて独立した場合とか「吉本と同じ番組にでは彼らは使えない」とか「吉本の事務所から無言の圧力があるので、彼らを起用するわけにはいかない」などという、テレビ局とかスポンサー側の村八分的な見解や対応なんですよ。これはジャニーズ事務所も同様で、未だに新しい地図の3人も地上波ではほとんど見ることができてません(詳しくは知りませんが・・)。

こういう、日本のテレビ局、マスコミ、スポンサーなんかの「癒着体質」に加え「事なかれ主義」と「長いものには巻かれろ」的な田舎的保身体質が痛烈に頭に来ます。また細かいところでは、例えばどこかの会社が問題を起こした場合に、それがスポンサーの会社だったりすると、なんとな~く軽く流して局として批判すらできない、などといったクソくだらない不文律もあります。で、僕はむしろこっちの方が大きな問題だと思うわけですハイ。

さらに日本の場合、一度何かやらかすと徹底的に叩きまくって、姿を消すまで絶対に許さないというねちっこさがあって、かつ、敗者復活とか再起、再チャレンジを一切認めないというこの執念深さって一体なんなのでしょう。村八分の名残でしょうか。

思えば役人とかも減点主義と言われ、何か一度やらかすと上には行けないので、極力変わったことはせず、上から言われたことだけを忠実にこなし、極力ミスらないように仕事をこなすこと、これがつまりは役人の処世術のようですが、オマイらロボットかよ!と言いたい。だからこの国はなかなかよくならないわけですよ。

特に不思議なのは、テレビ局とか番組制作者の中で、「いいや、うちはここまであの二人に番組を盛り上げてもらったので、これまで通り起用しますよ」といった気概ある人間が一人もいないってことです(いるんならどんどん発信してください)。

だってこれまで散々、宮迫さん、亮くん(ほか、元スマップの稲垣さん、草彅さん、香取くん、あとTOKIOの山口くんとか、ベッキーとか、あとノリぴーとか)、皆さんお世話になって、散々いい思いをしてたわけじゃないですか。それが、事務所を辞めた瞬間とか何かやらかした瞬間的に手のひらを翻したようにポイ捨てで、かつ、腐るほどいるテレビ局とか関係者のうち全く誰一人として番組に起用しようとしないし、またそういう声すら上げない、って、むしろこっちの方が異常だと思います(宮迫さん、亮くんがどうなるかはわかりませんが)。

なんでもそうですが、こういう風なやり方(テレビ局とかスポンサー、事務所の対応)が一つの方向だけに定着することって、ある意味ものすごく怖いことなんです。自由にモノが言えなくなることと同様、多様性とは対極の方向ですので、つまりはファシズムの温床となるわけです。で、これまでも芸能界とかマスコミはずっとそういう方向でやってきていて、また国民もそれを容認していたわけですが、そろそろ変わりませんかね、今世紀は多様性の時代なわけですし。

そもそもアメリカの俳優のロバート・ダウニー・ジュニアさんとかドリュー・バリモアなんかも何度もドラッグで逮捕されてますが、今はめちゃめちゃ売れっ子なわけですよ。それはつまり、アメリカという国がそういう過ちとかミスに寛容で、セカンドチャンスを大事にしている国だからなんですね。だって、完璧な人間なんていないわけですし。

日本って、芸能界の大手プロダクションを見ても、こうやってネチネチして陰険な弱いモノいじめ集団な訳ですから、どう間違っても世の中に対して「いじめはよくない!」なんて絶対に言えないわけです。まず何より、テレビ局、マスコミ、芸能プロ、オマエらがまずいじめをやめろ!と言いたいです。

そして、事実を語り、謝罪をし、身を切る選択をしてまで、何の関係もないテレビの前の我々に謝った二人、宮迫さんと亮くん、僕は全くファンではなかったけど、この会見で少し好きになりましたね。むしろ、裁かれるべきはテレビ局、マスコミ、そしてそれらと巧妙に連携・癒着している吉本とかジャニーズのような企業側ではないのでしょうか?

こんな時こそ、上記の関係者にアル・パチーノの「セント・オブ・ウーマン」を見ろ!とおすすめしたいです。