さてさて先週に引き続き連チャンで映画を見まくってますが、はっきり言って不作揃いという悲劇。まあいくつかよい作品もありましたが、そこまではずば抜けてませんでしたね。
ところで、最近、レンタルDVDの最初に入っている予告編の出来が逸品で、毎回見事に騙されるですよね。それぐらい作りが巧妙なんです。この際だから、むしろ予告編を作った奴が監督すればいいのに・・・。
特に最近の予告編といえば、「魂を揺るがす」とか「魂を揺さぶる」とか「こころ震える」とか「心をかき乱す」とかってフレーズの多いこと多いこと!流行ってるんでしょうか?
で、結果的には全く魂は揺さぶられず、心も震えませんでしたハイ。以下、10本のラインナップと評価です。
①モリーズ・ゲーム(評価:★★★☆☆)
②スパイ・ミッション(評価:☆☆☆☆☆)ゼロ
③ミッシング・レポート(評価:☆☆☆☆☆)ゼロ
④女は二度決断する(評価:★★★☆☆)
⑤アンロック 陰謀のコード(評価:★★★☆☆)
⑥クリミナル・タウン(評価:★☆☆☆☆)
⑦ゲティ家の身代金(評価:☆☆☆☆☆)ゼロ
⑧ロンドン、人生はじめます(評価:★★★★☆)
⑨ボヘミアン・ラプソディ(評価:★★★☆☆)
⑩ホース・ソルジャー(評価:★★★★☆)
以下、それぞれの感想を単文で。
まず「①モリーズゲーム」ですが、ジェシカ・チャスティンはホントに多彩ですねえ。「女神の見えざる手」や「ゼロ・ダーク・サーティ」でも光ってたし、できる女性をやらせたら、彼女の右に出るものはいないのでは。売れっ子ですし、この映画も悪くはないんですが、なにせ実録ものですので、そこまで衝撃的な展開にはできなかったというか。ちょっと盛り上がりに欠けました。
次に「②スパイ・ミッション」なんですが、ちょつまでした。「ベルベット・ゴールドマイン」のジョナサン・リース・マイヤーズ主演で、内戦の続くシリアを舞台としたスパイものなので少しだけ期待してたんですが、ホントにくそつまでした。これってテレビ映画だったのかもしれませんが、ジョナサンももはやこういう仕事しかこないのでしょうか。
はい「③ミッシング・レポート」ですが、断言します、クソつま映画の最高峰!最近見た「スリープレス・ナイト」と同レベルですかね。「LAコンフィデンシャル」や「メメント」のガイ・ピアース主演でこちらも期待大だったんですが、もう何が何だか全くもって意味不明。散々誘ってきた女の子が突然嫌がり出したり、ガイ・ピアースがイケメンオヤジでとにかくかっこいいんですが、モテるのかモテないのかさっぱりわからないという。僕の洞察力が低いせいか、何一つ理解できませんでした。
苦行映画「④女は二度決断する」ですが、これは心底哀しい物語なんですね。ダイアン・クルーガーが怒れる母親役をほぼノーメイクで演じてますが、なんともはや、哀しみしか生まない映画でした。サウジアラビアで発生したテロ事件とそれを捜査するFBI捜査官らを描いた「キングダム」の激しくないバージョンといったら言い過ぎかな。なんかこれも実録モノだったような・・・。
さて「⑤アンロック 陰謀のコード」です。この映画はデンマーク版「ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパス主演で最初はものすごく面白いんですが、徐々にパワーダウンしてきて、最後はもうハチャメチャという・・・マイケル・ダグラスとか。ただ、すばらしいのが悪役のオーランド・ブルームで、彼はいい奴よりもむしろ悪役の方がよく似合う!ということを決定づけた一作です。「ケープタウン」でもそうでしたし。しかし、ノオミ・ラパスって決して美人ではないけど華がありますよね。やっぱり役者ってモデルとは違うという証明でしょうか。
ティーンの青春サスペンス映画「⑥クリミナル・タウン」なんですが、売れっ子ティーン?のクロエ・グレース・モレッツが出てますが、もう石原さとみさんにそっくりです。かわいくて演技力もあるし表情もコロコロ変わるので女優向きですが、この映画は僕には微妙でした。一応はある殺人事件の謎を追う若いカップルの話なんですが、話をどっちか(事件と恋愛)に絞ってほしかった。
さて、思わせぶり大作「⑦ゲティ家の身代金」なんですが、これも実録モノ。大好きなリドリー・スコット監督作なので結構期待してましたが、全くの期待はずれ。もう最悪でした。どうでもいいの一言に尽きます。
次に、アマゾンのレビューでゴミ扱いの「⑧ロンドン、人生はじめます」ですが、これ、ものすご~くよかったです。一言でいうと年寄りの恋愛モノなんですが、ダイアン・キートンがもうびっくりするくらいコミカルでオシャレ!こんなオシャレな70代っていないでしょ!それほどに衝撃的でした。舞台となる森の中の小屋とかアウトドア要素満載で、ガーデニングとかが好きな方にもおすすめです。
さてさて、大変な話題作の「⑨ボヘミアン・ラプソディ」です。この映画って友人も2回見に行ったって騒いでたし、職場の人もすごくよかったと言ってましたが、僕的には、まあ、いたって普通でした。というか、クィーンファンには最高だったと思いますが、ちょっと掘り下げ方が今ひとつというか雑というか。なんか人物描写とかイザコザとかがきれいすぎるんですよね。もっと揉めに揉めて大げんかになって落ちぶれて、でまた復活して、というような「ブギーナイツ」とか「レイジング・ブル」的ハチャメチャ要素がほしかったです。
で、最後に「⑩ホース・ソルジャー」なんですが、これまた実録モノで、なかなかよかったです。ある意味、単なるアメリカ賛美のデマゴーグ映画なんですが、2001年の9.11同時多発テロの直後、アフガニスタンに潜むタリバン政権を打倒するため、密かに送り込まれたアメリカ陸軍特殊部隊ODA595の戦いを描いた作品です。なかなかよかったので、早速小説の方も読みたいと思ってます。が、別にずっと馬に乗って戦ってるわけではないので、「ホース・ソルジャー」という邦題はやめてほしい。
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