GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

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マンガ「COPPELIONコッペリオン」

年度を若干越しはしましたが、まだ終わっていなかった業務を8割方終え、ようやく早く帰ったり、土日も休めるようになりました。

そういう状況になって思ったのは、その忙しかった日々に夢見ていたこと、つまりはギドギドしたラーメンを食べに行きたいとか、映画を見たいとか、本やマンガを読みたいとか、料理を作りたいとか、庭いじりをしたいとか、そういう色んな夢を思い描いていたわけですが、それらは最近の数日間の休みでほぼ達成できてしまったということなんです。

ラーメンを2回食べに行ったほか、自宅で天下一品のラーメンを再現してみたりとか、映画も5本見て、本も2冊読破して、マンガも「COPPELIONコッペリオンを全巻読んだりとか、ものすごく充実した毎日で、毎日こんなに楽しくていいのか!というぐらい濃い毎日でした。

それにこれまでは毎日22時過ぎに会社を出ていたので、早い時間に帰るのも久しぶりで、そうするとまだ日が落ちてないので、空がきらきら明るく輝いていて、なんだかワクワクしてくるから不思議です。なんとなくですが、ずっと闇の世界で生きてきたドラキュラが、太陽を克服してはじめて日の光のもとに出て、青空とか光のまぶしさに感動する、といったような気分でしょうか。まあ、およそ2ヵ月の地獄から解放されると、世界はこんなにも輝いて見えるのか!という人体実験のような話ですが。

ともあれ、前の休みの二日間で読破したCOPPELIONコッペリオンですが、このマンガ、すご~く面白かったです。一言で言うと、このマンガは2000年代の「AKIRAアキラ」と言っても過言ではありません。まあ個人的にはもう少しクセのあるマンガが好みではあるんですが、正統派の青春ディストピアジュブナイルマンガとしては、この作品は本当にお勧めですね。

で、その内容ですが、物語の舞台となる2036年よりさかのぼること20年前に、都内に建造された原子力発電所で事故が発生し、メルトダウン炉心溶融)によって東京一帯は放射能に汚染されてしまうんです。まるで東日本大震災福島第一原発事故を予言していたかのような設定で驚愕・唖然とします。

で、2036年現在も、都内は未だ何人も立ち入ることのできない死の世界となっているわけですが、実はその立ち入り禁止区域には、放射能汚染を防ぐシェルターが数ヵ所存在し、そこで防護服をまとって生活している取り残された人々がいたんですね。

そして、そういう人々を救助するために科学技術で生み出された高校生の少女達、それがコッペリオンコッペリア(人形)+イオン(電離))というわけです。ちなみに彼女たちは、生まれながらにしてDNA操作によって放射能に耐性があるので、放射能で汚染された地域でも生身で動き回ることができるわけなんですね。

まあそういう細かな設定はともかく、彼女たちの性格や思いが極めて純粋でまっすぐなので、読んでいてホントに元気が出ます。そして放射能とか中性子とかイオンとか原子炉なんかの勉強にもなるし、とても良くできたストーリーで伏線も矛盾なく回収されますので、後半はあっという間に読み終えてしまいましたね。

ちなみに僕が一番好きなキャラは、探検係の市川 迷砂(いちかわめいさ)ちゃんで~す。ゲーマーでさみしがりで引きこもりでだらしなくて、しかもしょっちゅうブラの紐とかが見えててセクシーなんですよ、もうそのギャップにやられました。

まあマンガなので出てくる女子高生は美女揃いではあるんですが、主役の成瀬 荊(なるせ いばら)ちゃんはもちろん魅力的なキャラが多いし、なぜか制服でドンパチをやらかすので、パンチラ(今でもいうの?)も当たり前で、それだけでも読む価値あるかと。

大友克洋さんのAKIRAなんかが好きな人には絶対にお勧めですが、AKIRAよりも断然わかりやすいし、しかも女の子が圧倒的にかわいいのが最大の違いです。全26巻です!

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映画「ANNA(アナ)」

評価:★★★★★

この映画、この休みに見た映画の中で最高の1本でした。これに比べると、先に紹介した「フォードVSフェラーリ「TENETテネット」が色あせてしまうほどの衝撃!もう断然ダントツで面白かったです。リュック・ベッソン監督の放つ渾身の一本ではないですかね。

そしてこれまでに量産された女スパイ映画の最高峰といっても過言ではありません。女スパイものは最近でもシャーリーズ・セロンアトミック・ブロンドジェニファー・ローレンスレッド・スパロー」、少し古めでアンジェリーナ・ジョリー「ソルト」なんかがありますが、それらが子供だましにしか思えないほどの完成度。

そのほか古くはリュック・ベッソン監督の出世作であるニキータやそのリメイク版の「アサシン」などもひっくるめて、この「ANNA」主演女優の美しさアクションの娯楽性綿密なプロット、それらすべての面で旧作を遙かに凌駕しているかと。

そして何より素晴らしいのは、やはり主演を張った新星のサッシャ・ルスちゃんに尽きるのではないでしょうか。超絶美人で本業もスーパーモデルではあるんですが、本来、スーパーモデルが女優として成功することはまれです。なぜなら、モデルと演技は全く別物だからで、どちらかというとモデルはマネキンみたいに表情がない方がファッションが映えるわけですが、ムービースターとなると、全くの無表情のままでは絶対にその女優が大成することはありえません。

しかし、このサッシャ・ルスちゃんの場合は、かなりのクール・ビューティーではあるんですが、なんとなくフランス女優のヴィルジニー・ルドワイヤンとかそれこそモデルのミランダ・カーみたいなルックスで、とにかく表情がコロコロ変わって非常にコミカルかつコケティッシュな魅力が全開なんですね。

そこがチャーリーズ・セロンとかジェニファー・ローレンスとの最大の違いです。でしかも、本業がモデルなので、劇中のモデル役もそつなくこなし、ファッションとか髪型もコロコロ変わって、見ててひじょ~に楽しいんです。まとめると、この映画は単なる女スパイ映画とは一線を画し、

①主演のサッシャ・ルスちゃんの表情がコロコロ変わる。
サッシャちゃんのファッションと髪型もコロコロ変わる。
③物語の時間軸も「何ヵ月前」「何ヵ月後」などとコロコロ変わる。

というコロコロ感満載の映画であることに加え、格闘アクションがキアヌ・リーブスの近年のヒット作であるジョン・ウィックとかコリン・ファース「キングスメン」ばりのシャッフル感満載のすさまじさなんです。もはや最近のアクションって、このシャッフル感満載の方向が既定路線なんでしょうかね。

以上をまとめると、女スパイ映画にコロコロ感シャッフル感を絶妙に配合し、そこにサッシャちゃんのお色気要素も絶妙に調合してブレンドして完成した映画、それがこの「ANNAアナ」なんですね。この週末は是非あなたもこの女スパイ映画のあらたなミューズであるサッシャ・ルスちゃんのコロコロ・シャッフル攻撃メロメロデレデレになってみてはいかがでしょうか。

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映画「テネット」

評価:★★★★☆

さてさて、鬼才クリストファー・ノーラン監督の最新作、「テネット(TENET)」をようやく見ることができました。で、結論からして、もうわけがわからないのに一体なんでこんなにおもしろいのか?ってところでしょうか。

このクリストファー・ノーラン監督って、天才すぎてもう開いた口がふさがりませ~ん。確かに冒頭から60分程度は、もうクソすぎてダラダラしてて、途中で見るのをやめようかとすら思いましたが、いやいやしかしどうですか物語後半の急展開は。先に書いたように開いた口がふさがらないままにして物語は終局を迎えました。

が、この興奮をとにかく誰かに伝えたい、僕はそう思ってこの駄文を書き綴っています。まずこのクリストファー・ノーランアニキですが、彼の作品に外れはほぼありません。初期のガイ・ピアースメメントにはじまりディカプリオインセプションマシュー・マコノヒーインターステラーとかダンケルクとか。あっ、そういえば究極のクソ映画インソムニアもありましたが。

で、このテネットという物語ですが、まあ一言であらすじを語るとするならば、余命幾ばくもない武器商人のおっさんが、プルトニウムを盗み出して世界を破滅させようとするのを、CIA的な立ち位置のゴリラ顔の黒人が防ごうとするお話なんですね。

って、これまでにもはや1000回は使い回された永遠の定番テーマのお約束なわけですが、しかし、これをクリストファー・ノーランが手がけると、もはやこれまでに誰も絶対に見たことのない壮大かつ哲学的な物語に大化けするわけですよ。その手腕ときたらもうノーベル賞ものの快挙。とてもアカデミー賞なんざに収まるレベルじゃないですね。

で一体何がすごいのかというと、ノーラン監督の真骨頂である時間軸次元空間併行世界なんかの多次元立方体的世界観を取り入れつつも、そこには物理学量子力学な原理原則に裏打ちされた理論が展開されているからなんですね。ってホントかよ!

まあ、ノーラン監督の映画って、時間をさかのぼったり、映画のフィルムが逆回転であったり、ある惑星での5分間が地球時間では数十年に及んでいたりと、とにかく現実では一方向にすぎない時間の概念を覆す作品が多い監督ではあるんですが、そういう我々の想像もつかない概念を映像化するのが抜群にうまいので、これはもう未知なる映像体験でものすご~くクセになるという。まるで僕の好きなルートビアとかドクターペッパーのような中毒性の高い映画を撮る監督なんですね。

と一気に興奮冷めやらぬ状態で書いてきましたが、ボクのような物理とか数学音痴の人間でもちゃんと楽しめますし、大筋はそんな難しい話でもありません。が、物語の厚みがハンパないし、インセプションみたいに多層構造のお話なので、その意味を読み解こうとしてしまうと、ドツボにはまって抜け出せないかもしれません。

端的にいうと、例えばデイビット・リンチ監督の作品って理論的な解釈をはなっから拒絶していて、まるで夢を見てるような脈絡のない話が多いわけですが、ノーラン作品の場合は、当初からきちんと理論的な定義付けがなされているというのが新しい。

これを見てボクはまたインターステラーとかインセプションを無性に見直したくなりましたね。

まあとにかく、相当に変わった映画ではありますが、既成概念に囚われまくってる前例主義の公務員のおっさんなんかには絶対にお勧めの1本です。あなたの仕事のやり方を見直す機会になるかもしれません。

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映画「フォードvsフェラーリ」

評価:★★★★☆

さてさてようやくずっと見たかった「フォードvsフェラーリを見ることができました。この映画って、去年「スカイウォーカーの夜明け」を見に行ったときに冒頭のCMで流れて、それ以来ずっと見たかったんですが、いやいや久しぶりに当たりでしたね。

しかし、何ヵ月ぶりかでゲオにレンタルに行ったんですが、客もほとんどいないし、洋画コーナーも縮小の一途をたどり、アマプラとかネトフリとかのサブスク系に押され、いよいよ「DVDレンタル」という業態がもはやオワコン化しつつあるのでしょう。少し寂しい気持ちになりました。

で、「フォードvsフェラーリですが、この映画は1960年代の自動車産業黎明期に、業績が不振のフォードが、大衆に人気のスポーツカーを全面的に売り出すために、モータースポーツの最高峰であるル・マン24時間耐久レースに挑む物語なんです。そして当時というか1960年代初頭、ル・マンの王者はイタリアのフェラーリだったわけで、それにフォードが対抗するという図式を持って「フォードvsフェラーリという題名につながってます。

が、そういうめんどくさい設定はともかくとして、この物語はなにより、元々はレーシングドライバーであったキャロル・シェルビーと、40代中盤に差し掛かってもレーサーであることにこだわり続け、その実力もピカイチのケン・マイルズの二人の男の生き様を描いた映画意外の何者でもありません。

そして、キャロル・シェルビー役を、冷静沈着で知的な男が抜群に上手なレインメーカージェイソン・ボーンシリーズのマット・デイモンと、ケン・マイルズ役を、ホワイト・トラッシュやルーザー役が似合いすぎる男、ファーナス/訣別の朝「ファイター」クリスチャン・ベイルが演じてま~す。

で、色んな記事を読むと、フォード社の副社長の描き方がどうとか、なによりマシンの開発に携わったエンジニアの苦労が描かれていないとか、物語の重要な部分がつながらないとか、でるわでるわ批判的な見解が。

ですが、ボクはそういうディティールは別にでもよくて、単純に本物の男同士の友情バディームービーとしてこの映画を鑑賞したわけですね。なぜなら、先のブログにも書きましたが、もう友達(トモダチ)とか友情(ユージョー)とかの誤った概念が世にはびこりすぎてますので・・・。

誤った概念とはつまり、
①困っている友達は放っておけない。いつも仲良く一緒に集団でいるべき。
②価値観は一緒でなければならない。なので仲間同士で批判は許されない。
③みんなの嫌いな人は、自分も敵と見なす必要がある。
④みんなと一緒にいれば、ゴミのポイ捨ても地べたに座るのもへっちゃら。
⑤みんなで飲み屋とか公園で騒いで飲んで自己主張。
⑥集団でいれば何も怖くないし、むしろアウトロー感満載でかっこいい。
⑦いつも家族ぐるみの付き合いが必要で、仲間が困ってたら助けるのが鉄則。

という、ゴミみたいな考え方や理論なんですが、こういう①~⑦の概念をドブの底にたたき落とす映画、それが「フォードvsフェラーリです。

世の中にはこういう奴らが大量増殖中です。それは誤った正義の最高峰である「ワンピース」なんかの悪影響なんでしょうが、実はそいつらがいい大人だったりするのが手に負えませ~ん。

一方で、この映画のシェルビーとマイルズは全く違うんですね。二人ともほとんどつるんでないし、考え方や生き方も違うし、口論になってスパナを投げつけたり、時に殴り合いになったりもするわけですが、実は二人ともお互いをともに認め合っているんですね、同じ方向を向いているというか。

そのお互いが認め合ってるところを、この映画は日本の映画とかドラマみたいに、男同士が抱き合って健闘や友情を称え合ったり、「オマエは実はすごい奴なんだ!信じてるからな!」などという軽いセリフで説明したりはしませんので、それが日本の批評家に受け入れられなかった最大の理由だと思います。

しかしこの二人は違うんです。距離を置きながらもお互いに認め合っていて、打倒ル・マンのためにお互いがやるべき事をやるんです。そしてそのことを「ワンピース」みたいに恩着せがましく相手に事細かに伝えたりもしないんですね。

彼らを見ていると、今の時代のように、自分たちの楽しさをツイッターやインスタに投稿し、四六時中スマホを確認して友達同士で繋がって、その輪の中に入れないと友達じゃないみたいなアホな価値観とは対極にいることがよくわかります。

さてさて、この映画は映像自体も最高にかっこいいです。60年代を意識した少し粗めの映像になっていて、これって雰囲気的にはディカプリオとブラッド・ピットが共演した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」とか、ベン・アフレック「アルゴ」に近いように感じました。

しかし、アメリカの映画産業は高齢化が進んでいるとか言われてますが、この映画のマット・デイモンクリスチャン・ベイルのほか、マシュー・マコノヒーとかベン・アフレックとかイーサン・ホークとか素晴らしい中堅どころがたくさんいて、今後も名作が量産されると思うと楽しみでなりません。あっ、あとジョシュ・ブローリンもか。

ただ、確かにこの映画って不要なシーンも結構多くて、色々と話や視点が拡散してしまうのが難点で、もう少しメリハリをつけた方が一つのシーンの重みが増したのは間違いありません。

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その他「年度が明けました」

さてさて年度が明けてしまいました。一部、業務を引きずっておりますが、とにかく無事乗り切れたことは確かです。年度を乗り切るために身を粉にして働いた全てのおっさん達に伝えたいです。本当にお疲れ様でした~。

ボクも今日は久しぶりに明るいうちに家路につき、そして世界の美しさに気づきました。それはもう、最高の気分でした・・・・。

・・・・が、そんな気分も吹っ飛ぶ光景が帰り道の有料パーキングに広がっていました。それは、パーキング中に散乱する空き缶、カップラーメンの容器、アルコールの瓶、タバコの吸い殻などのゴミの散乱した光景です。

いつもボクは22時過ぎに会社を出ていたんですが、会社近くのコンビニ前のパーキングがもう完璧にタバコ吸い場とかちょい飲み場と化してしまっていたのは確かに知ってました。

そこでは必ず5~6人が集まって、飲み物片手にタバコ吸いながらゲラゲラ大騒ぎしたり、パーキング内の車止め?みたいな出っ張りに腰掛けてコンビニで買ったカップラーメンを食ってたり、直接地べたに座ってタバコ吸いながらスマホしたり、もう完全にクズどもの無法地帯と化してしまっていたわけです。

まあこういう光景は、パーキングだけでなくて、全国の公園とか土手とかも同様なのかと思いますが、実はこれらは全て、コロナによる飲み屋等の営業自粛の弊害なのはもちろん、東京都受動喫煙防止条例による喫煙エリアの縮小や閉鎖も、当然それらの要因であることに疑いの余地はありません。

なので、ボクは最初からこのコロナによる営業自粛は全くの無意味で、症状の重篤化しやすい70歳以上の高齢者や血管に障害のある人に絞った対策をピンポイントに行っていくべきだと思ってました。そして同時に、直ちにネットの検索エンジン右上の「感染者何人」などというふざけたカウンター表示をやめ、感染者が出た店舗や場所に関するアホなマスコミの報道こそ取り締まるべきだと思ってます。

そもそも風邪やインフルにかかった人の数をカウンターで表示したケースはこれまで一度もないし、交通事故とか自殺者をゼロにできないのと同様、そもそもコロナの感染者をゼロにすること自体が不可能なんです。

とはいえ、そういうパーキングとか公園なんかで憂さを晴らして騒いでいる若者やおっさん達も、そこでの飲み食い吸いは最悪容認するにしても、最低限ゴミとかタバコのポイ捨てだけはやめてほしいですね。

ボクが不思議なのは、いい大人のおっさん達もそこにポイ捨てするのがかっこいいとでも思ってるのでしょうか。こういう奴らこそ、ガンダムシャアとかハサウェイに(地球連邦なんてどうでもいいので)粛正してもらいたいです。

60歳未満の致死率が100万人に1人程度のウイルスに、国民全体を対象とした対策を講じることほどアホな政策はありえません。はやく思考停止状態から覚醒してほしいのですが、この国はマスコミを盲信し政府に黙って従う羊みたいな国民が多いので、あと数年は難しいかもしれません。

あっ、話がまたコロナに傾いてしまいましたが、ともかく、パーキングとか公園とかでうさを晴らしてるおっさんとか若者とか、ゴミはテメエで持って帰れ!ということを強く言っておきますね。

あとは、明日からボクは3連休ですが、この2ヵ月で2日くらいしか休んでないので、そこで体感する時間の流れって、ともすると「永遠にすら感じる」かもしれません。なんかドストエフスキーの小説にもそういうくだりがありました。なんだっけ、「地下室の書記」だったかな。

ともあれ、この3日間でやりたいことがたくさんあります。映画も見たいし本も読みたいしラーメン屋にも行きたいし寿司も食べたいし庭の手入れもしたいし料理とか買い物とか掃除もしたいし。

あ~もう今からものすごく楽しみです。そしてボクは今痛烈に感じてます、コロナとかゴミのポイ捨てとか色々嫌なこともあるけど、それでもやっぱり世界は素晴らしい!ってこと(昔ブログで批判した映画みたいな見解ですが・・)。

なんか無性にラピュタとか「天気の子」とか、元気の出るアニメを見たくなってきましたね。

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その他「年度末を越えて」

この土日も仕事でつぶれ、2月中旬から現在まで結局1日しか休めませんでしたね。なにがライフワークバランスか、なにが働き方改革か、なにがワーケーションか、なにがテレワークか。そんなことをのたまうヒマもないほど働いている人間もいるんです。

そういう聞こえのいい標語だけ連呼して、ただ単に「手を抜きたい」「楽したい」「仕事を抱えたくない」というずるい奴らが掃いて捨てるほどいるので、ボクはそういう奴らみたいには絶対にならないよう、ここで踏ん張ってがんばっているわけです。

そういうことを言うと聞こえてきますね、「がんばれって言わないで」「私はがんばらない」「がんばらなくていい」とかって舐めたセリフが。これをボクは勝手に間違った正義と呼んでます。

なぜなら、特に組織においては、誰かががんばらない分を他の誰かががんばっているからなんですよ。つまりはトレードオフの関係であって、そいつががんばらないでいいと自分に言い聞かせて早く帰って休みを満喫しているその間に、そいつががんばらなかったために終わらなかったことを、他の誰かががんばって必死に泣きながらこなしてるわけなんですよ。

ただし、そういう風に無理して限界を超えてがんばることで、色んな事が自分の血となり肉となっていることは確かです。だって、僕の大好きなマンガの「キングダム」とか蒙恬とか王賁も、みんながんばって限界を超えて戦い続けることで、どんどん本物の大将軍に近づいてきてるじゃないですか。

特に若い人たちに言いたいですが、いざという時にがんばれない奴って、きっと一生何もできないし、結局は何者にもなれないと思いますね。

とまあ、物事はそんな単純でもないんですが、確かに組織に属さずにたった一人で仕事をしていて、そいつが「がんばらなくていい」のは勝手です。が、小さな組織でそれをやられると、そして権利ばかりのフランス革命野郎が増えると、おそらく組織は崩壊するんじゃないでしょうか。

ともあれ、「キングダム」は最高に面白いですが、「ワンピース」もう最高につまらないですね。まずは長すぎるということも要因の一つではありますが、いつまでも「友達!友達!」言ってるところが、40過ぎのおっさんには幼稚すぎてついていけません。

確かに友達は大切です。ただそれと、いつも一緒につるんでバカ騒ぎしていることはまた別の話なんですよ。ボクにも一応は一生つきあっていける友達が数人いますが、会うことって1年に1回もないですね。ただ、そいつらがどこかでがんばっていると思うだけでいいし、それが刺激になるわけです。

なんかワンピースって、いつまでもつるんでる中学の頃のヤンキー連中とかを思い出すんですよ。ボクは今こそ彼らに伝えたいです、「どんだけオマエらが嫌いだったか」ってことを。ヤンキーはさみしがりなのですぐに連れ立っていつも大人数で集まってつるんで、もううんざり。

人はいやでも年を取っていくわけですが、それと同時にまた守るべきものや大切なものができるわけですよ、例えば奥さんとか子供とか猫とかね。そうなると、いつまでも友達!友達!なんて、とてもじゃないけど言ってられません。

あっ、単なる愚痴のブログになってきましたのでこの辺にしますが、とにもかくにもあと2つの業務を終わらせれば、晴れて年度末を乗り越えられます。が、中には年度を超しても引きずりそうなものもありますが・・・。

現在、年度末の業務に追われ、孤軍奮闘している世のおっさん達、がんばってください!キングダムでも読んで、自分の限界を超えて、そして地獄の年度末を乗り切りましょう!

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待ちに待ったアニメ「閃光のハサウェイ」

今日は京都に日帰り出張でしたが、ものすごく新幹線が混んでました。世の中コロナはどうでも良くなってきてるみたいですね。これはいい傾向です。なにせ98%の人は全く何の影響もありませんので、国の愚策はこの程度にしておいた方がいいかと。

さてさて、待ってました!いよいよ、5月7日に、数年間待ち続けた「閃光のハサウェイ」が劇場公開されます!もう最高の年になりそうです。

この小説を高校生の頃に読んだボクは、もう何年もず~とこの小説がアニメ化されるのを心待ちにしていましたが、いよいよ本当に劇場公開されるなんて!まるで夢のようですね。こんな時代に生きていて本当に良かった。スター・ウォーズの新エピソードも見ることができるし、なんていい時代なんでしょうか。このことに感謝してない人は、今すぐ土下座して神に感謝すべきかと。

そもそもボクがこの閃光のハサウェイが大好きな最大の理由は、この物語って、マフティー・ナビーユ・エリンという反地球連邦組織の中核人物が、あの堅物のブライト艦長の息子であるハサウェイ・ノア青年なんですが、実はそのハサウェイ自身が別にニュータイプでも何でもないってところなんですね。

つまり、ニュータイプでも何でもない人間が、地球連邦の象徴であるガンダムタイプのモビルスーツを操り、シャアと同じように地球連邦に戦いを挑むという、なんとなく今連載中の太田垣さんの描く機動戦士ガンダム サンダーボルトみたいな、逆説的な構図がもうたまりませ~ん。

そもそもこの閃光のハサウェイという物語は、ある意味逆襲のシャアと全く同じような内容なんですね。つまり逆襲のシャアの場合は、シャアがララァアムロに奪われたので、その復讐のために単にアムロをボコりたかっただけという、まるで高校生の痴話ゲンカみたいな話でした。ある意味アクシズとか地球とか別にどうでもいいという。

閃光のハサウェイの場合もまた、逆襲のシャアでハサウェイが好きだったクエス・パラヤが、ニュータイプであるアムロとシャアに奪われたので、アムロとシャアをボコってやるぜ!という話なんです。・・・が、そもそも二人はすでにいないので、仕方がないからその矛先を地球連邦に向けたってだけの話なんですね。もう思春期病の末期症状みたいな物語なんです。

とはいえハサウェイももう大人なので、さすがに「クエスをオレから奪いやがって!アムロとかシャアとか、ニュータイプがなんぼのもんじゃいコラ!」とは言えないので、一応、「このままだと地球がダメになる!」とかってもっともらしい理屈はこねるんですが、まあやってることはシャアと一緒という。

ただ、致命的なのはやっぱりハサウェイ自身が所詮はニュータイプじゃないってとこでしょうかね。なのでそこは必死に努力してクスィーガンダムを操り、強化人間であるレーン・エイムと戦うんですが、そういう努力型でネチネチ過去に囚われているところなんかが、ボクが彼に共感してやまない理由かもしれません。

ただ、ハサウェイがかわいそうなのは、彼が好きになる女の子の方がむしろニュータイプというか、ニュータイプ的素養を持った子なんですよね、エスしかりギギしかり。というより、彼がニュータイプ的素養がないので、そういうコンプレックスから無意識のうちにそういう女の子に惹かれてしまうのかもしれませんが。

とはいえボクなんかは、エスよりギギ・アンダルシアの方がかわいいので、知り合いになった時点で、もう地球連邦なんてほっといて、モビルスーツを降りてどこかで二人で仲良く暮らした方が絶対にいいと思うわけですが、そういう安易な道を選ばないのがハサウェイの真摯なところでしょうか。

5月7日は会社を休んで朝一で見に行きますね。

繰り返しになりますが、ニュータイプでもなんでもない人間が、アムロの愛機であるガンダムに乗って、シャアと同じように地球連邦に戦いを挑む物語、それが「閃光のハサウェイ」です。まっ、本音は少し違いますが、そこにちょ~かわいいギギ・アンダルシアちゃんが絡んでくるのでもう必見。

ガンダムUCユニコーンガンダムNTナラティブ」がつまらなすぎてものすごく悲しい思いをした宇宙世紀ガンダムファンのおっさんたち、今度は絶対に期待できますので、あなたが会社にいなくても別に誰も困らないので、今から休みを入れましょうね。
(※閃光のハサウェイについては以前もこのブログで書いてますので、よろしければそちらも是非)。

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