GIGI日記~映画とか本とか~

映画、本、料理、植物、ときどきファッション

MENU

映画「ゴールデン・リバー」

評価:★☆☆☆☆

いやぁ~、とんでもなく期待はずれの一作でした。見終わった後、このホモやろうっ!!と叫んでましたですハイ。

だって、主演がジョン・C・ライリーホアキン・フェニックスジェイク・ギレンホール+「ローグ・ワン」のパイロット役(名前は知らない)などの濃いめの演技派が勢揃いしているにもかかわらず、一体どうしたらここまでクソな映画が作れるのかもう意味不明~。関係者の皆さんごめんなさい。

時は1850年代の南北戦争前夜、舞台のオレゴン州はまだ「準州」扱いで、ある意味合衆国憲法にほぼ左右されない自治領的意味合いが強いため、まだまだ無法者(アウトロー)たちが幅を効かせ、一攫千金(ゴールド)を夢見てもう荒くれ者がウジャウジャとラッシュしてるんです。

で、あらすじはというと、巷では結構有名な殺し屋のシスターズというジョン・C・ライリーホアキンの兄弟が、金脈の情報を持ったローグワン(のパイロット)を追ってるんですが、先にローグワンに接触していた仲間のジェイク・ギレンホールがローグワンと勝手に意気投合してつるんで逃亡してしまうんです。で、それをジョンとホアキンがダラダラと追いかけるだけの話なんですが、途中でママギャング団に襲われたり、ジョン・Cが病気になったり、まあいくつかのエピソードが差し込まれてるんです。

だからといってじゃあ面白いかというと、面白くないんです~、心から楽しめないんですね~、なんででしょ。で、色々と考えたんですが、たぶんそれはこの前見た「荒野にて」と同様に、いや~なエピソードがいくつも無駄に挿入されているからでしょうか。しかし、こういう後味の悪いイヤ~なグロテスクなエピソードを差し込むのって最近の流行(はやり)なのでしょうか。「人生はままならない、しかし、それでも、生きていくっ」とか「生きていくのは大変だ、だけど、それでも、世界は美しいっ」とかって、もううるせぇ~!いい加減にしろっ!!!と叫びたいですハイ。

だってそんなの当たり前じゃないですか。そんな当たり前のことをさもオレはわかってる的なニュアンスでしたり顔でわざわざ映画にすんなよ。えっと、誰だ?監督?えっ、ジャック・オーディアール?知らねぇ~って、あっ「ディーパンの闘い」を撮った人か。あの映画はよかったんだけどなあ~。

あのぅ~、お聞きしたいのですが、どうして金脈採掘の話と雇い主である「提督」と呼ばれてるボスとの話に焦点を絞らなかったのでしょうか。それ以外のエピソード、マジいらねぇ~。きっと監督はフランス人なので、アメリカ人の気質やゴールドラッシュに沸くカリフォルニアとか、きっと本質的には理解できなかったんでしょう。で、そこに強引に「家族愛」を導入したもんだから、もうお話があっち行ったりこっち行ったり拡散してランセルノプト放射光しちゃって何もかもが中途半端な始末。

ただ、ジョン・Cとホアキンが馬に乗って荒野を走り抜けるシーンとか、たき火を囲んで野外で過ごしたりするアウトドア描写、大雨の中を簡易テントみたいな布の下でじっとやり過ごすシーンとか、結構「ブロークバック・マウンテン」してて、いいシーンはふんだんにあるんです!実にいいんです。なので、そこに★1なんです。

特にジョン・C・ライリーは、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督の最高傑作「ハード・エイト」「ブギーナイツ」「マグノリア」の3部作に総出演していて、僕の大好きな役者の一人。この子豚みたいなルックスがもう最高なんです。あっそういえば、ホアキンもPTAの「ザ・マスター」と「インヒアレント・ヴァイス」に出てるし、ジェイクも「ブロークバック・マウンテン」に出てるし、何となく関連性が・・・。なので、どうせなら、もっとまともな映画にしてほしかったです、このメンツならね。

しかし、このちょうど100年後ぐらいを舞台にして、PTA監督が石油採掘に沸くアメリカを描いた映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を撮るわけですが、やはり出来が全然違いますよね。たしかに「ゼア・ウィル」の方は「オレのミルクセーキっ!」とかってわけがわからないけど、なんとなく中毒性があって、たまにむしょ~に見たくなるんですよ。その理由は今でもよくわからないんだけど、やはりPTA監督の映画は究極の人間賛歌であって、最後まできちんと逃げずに人間を追っているからでしょうか。

一方で、この映画と「荒野にて」の場合は、映画のクライマックスで「生きるのは大変だ。けれど、それでも、人生は続くっ!そして、世界は美しいっ!」みたいな感じで、それまでずっと追ってきた「人間」からいきなり対象を「世界」まで飛躍させ、一個人が影響を与えようのない「世界」という事象で強引に中和してチャラにしてしまおうという意図が見え見えだからでしょうか。

とにかく、この映画を見てしまうと、いかに「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「ブロークバック・マウンテン」が本物なのかよくわかりますね。邦題も最低ですし。なにが「黄金の川」だよ。ちなみにPTAの「インヒアレント・ヴァイス」はクソなので要注意です。

ゴールデン・リバー [DVD]

ゴールデン・リバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: DVD
 
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: DVD
 
ハードエイト [DVD]

ハードエイト [DVD]

 
ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2011/04/21
  • メディア: DVD
 
ザ・マスター [DVD]

ザ・マスター [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: DVD
 
荒野にて [DVD]

荒野にて [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2019/09/03
  • メディア: DVD
 

本「一汁一菜でよいという提案」

皆さま、そろそろ年末年始のお休みに突入しましたでしょうか。僕の職場はマゾヒストが多いので、必死に自分を勝手に追い込んで、端から見てるとヒマなくせに、やれ忙しい、それ忙しいと、仕事がなくても帰らずにダラダラ残ってるオヤジどもが結構いますね。彼らはきっと、そうやって自分を常に追い込んでいじめてないとダメで安心できない真性のマゾなんだと思ってます。たぶん、帰ってもやることがないのでしょうが、そんな人こそ、この名著「一汁一菜でよいという提案」を読むべきだと思います。

これは僕の敬愛する料理研究家土井善晴さんの本なんですが、これはいわゆる料理本やレシピ本ではないので、それを期待して買ってしまうと相当に肩すかしを食らいます。では何の本なのかというと、それはつまり「哲学書」ですねもはや。料理という名を借りてはいますが、日本という四季折々の風土を背景として、その文化や歴史、日本人の心、はてや人の生きる様までを、非常にわかりやすく丁寧に解説されています。

世の中的には、倫理と道徳、自由と平等、尊厳と人権なんかのヒューマニズムやデモクラシーに飽きたらず、最近では「食育」とか「環境教育」などという言葉も勝手に作り出して、必死に子どもたちに教え伝えようとしてるけど、であるなら、一番手っ取り早いのはこの本を教科書にすればいんじゃね?とすら思いました。我々を取り巻く環境と日々の生活や料理をベースとして、そこに歴史・文化的考察を加え、日本人の生き方や生き様やその道しるべを、ここまで斬新かつ丁寧に解説した指南書ってなかなかありませんよ。

さてさて確信に入りますが、ここで土井さんの提唱している「一汁一菜」という理論は要するに「ご飯と味噌汁のみ」というもので、味噌汁を具だくさんにしてしまえば、その汁自体がおかずになってしまうという革命的なメソッドなんです。

しかも、キャベツとか肉とかキノコとか油揚げを炒めてから水を入れれば、そこから十分にうまみが出て、もはや出汁(だし)をとる必要すらないし、塩っ気が足りなければ、ご飯に味噌を少しそのまま添えればいいでしょう、というね。ただ経験則で言うと、豚汁みたいに肉が入らないと、やはり水だけではさすがに味噌汁にコクが足りません。なので僕はやはり自分でとって冷凍してある出汁のストックを使います。が、面倒な場合は「出汁入り味噌」が最強かつ得策かと。

なおかつ、味噌に入れる食材はトマトだろうがピーマンだろうが卵だろうが何でもよくて、あとは我が国で数千年の歴史を持つ伝統的調味料である味噌がなんとかしてくれますよという潔さ。まるで食材を放り込めばあとは鍋がなんとかしてくれるという、魔法の鍋「ダッジオーブン」に通じる概念。

そして極めつけは「こういう毎日の食事は別においしくなくてもいい」ということなんです、いやぁ~究極の理論。そりゃおいしいに越したことはないけど、おいしいという感覚自体が結構あいまいで、それは塩分だったりグルタミン酸なんかの化学調味料のおかげだったりするわけですよ。しかも、毎日毎日、おいしいっおいしいってそんな必要はないとか、今日は唐揚げ、焼き肉、ハンバーグ!みたいに「メインディッシュが必ずある」という考え方自体がすでに刷り込みかつ洗脳に過ぎないというこのアンチテーゼ、僕はしびれましたね。

ちなみに本書では、土井さんが普段食べている味噌汁の写真がふんだんに載っています。えっ!こんなんでもいいのっ!とかさすがにこれは入れないだろっ!とか突っ込みどころ満載ですが、これはものすごく勇気が出ますよね。だって、これを見れば自分でもできるって誰でも思うことができるわけですから。

まあ、毎日とはいきませんが、僕は休みに入ってからお昼はずっとこの土井さんの「一汁一菜」を実践してます。で、やってみると、簡単だししかもおいしいのでびっくりしました。ただ、なかなか土井さんの境地にはほど遠く、やはりちょっとおかずが恋しくなるので、イワシをさばいてマリネにしておいた一品を追加したりと、一汁二菜ぐらいが解脱(げだつ)してない僕には限界かと。

ともかくも、マゾヒストのおっさんたち、いつも奥様に任せてないで、この本を読んで早速「一汁一菜(いちじゅういっさい)」作ってみてはいかがでしょうか?これが生きてるってことですよ。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

  • 作者:土井 善晴
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

f:id:gigiandarucia:20191226125317j:plain

一汁一菜+(キュウリとイワシのマリネ)

本「史上最強のCEO」という最強の無料本

さてさて、都内では結構知っている人も多いはず。その名も高き無料本「史上最強のCEO」ですが、なんと頼んでもないのに勝手にポストに入ってたんです。ネットで色々調べると、「なんかマンションのポストに入ってたので、そのまま共用のゴミ箱に捨てたっ」とか「ゴミをこれ以上増やすな!」とか辛辣な意見が目立って笑えます。まあ、誇大広告なのは間違いないし、そもそもこのジェームス・スキナーさんって知らないし、ある日突然こんな本がポストに勝手に入ってれば誰だって驚きますよ。僕も少し警戒して、頼んでないしなぁ~とか宗教本かなぁ~とか多少はビビりました。

しかし、開けてみると、なにやら「社長殿、驚かれたと思いますが、無料でお配りしています」とかって書いた一枚紙が入っていたので、少し安心した次第です。で、ほんとかウソか100万部達成!とか書いてあって、後ろを見るとテンガロンハットをかぶってダサいデザインのシャツを着て縦落ち(今でも言うの?)したデニムを掃いた怪しげな外人さんがプライベートジェットの前でポーズをとっていかにも「どうよ!」と言わんばかりのリア充なお写真が掲載されていたので、少しかわいそうになって読むことにしました。そもそも読まずに捨てたり批判するのは不本意だし、本好きの僕にとって新品のしかも無料の本を捨てるなんて、それはそれはできない相談ですし。

で、3日ほど掛けて先ほどようやく読み終わりました。しかもその途中、今日のクリスマス・イブのために5回ほど買い物に出たり、ダッジオーブンでローストチキンを焼いたり、年始用のキムチを漬け込んだりしながらだったので、かなりの時間がかかってしまいました。

・・・・が、なによこれ?意外や意外、結構いい本じゃないの。巷にはたくさんのビジネス本が溢れかえっていて、そのほとんどが「自分に投資せよ」とか「人脈をフルに使え」とか「不動産を買え」とか「隙間時間は情報収集に使え」とかレバレッジとかデリバティブとかポートフォリオとかトラストファンドとかリスク・アビトラージとかわけのわからない戯れ言が書いてあるクソ本が大半なんですが、この本は意外にいいことが結構・・・という奇跡。・・・なので、捨てるのはもったいないですとだけ言っておきましょう。

確かに「もっとこの件に関して知りたければジェームスの勉強会に」とか「この内容の詳細はジェームスのウェブサイトで」とか「世界最高のメンター、ジェームス」とか、どうでもいいPRが随所で散々に繰り返されるので「もううるせ~よジェームスっ!」と言いたくもなるんですが、けど、僕がいいなと思ったのは「起業家に必要なことは、何よりもまず、すべてにNO!という精神である」ってとこなんです。

要するに起業家はあらゆるサービス、経営、物品に満足するのではなく、すべてにNO!を突きつけ、オレならもっと別のサービスを付加するのに、もっと別の経営手法を導入するよな、もっと別の機能を付けるだろ、といったように、今の現状に満足してしまってはダメで、すべからくNO!NO!NO!を突きつける人間でなければならないってことなんです。どうですか?これって要はロックンロールじゃないですか?そもそもロックとは、ここじゃない、これは違う、そうじゃねーだろ!こうあるべきだろ!というやるせなさや怒りを唄にしてステージで爆発するからこそ、観客は感動するわけでして。まあ、日本のロックは微妙に違う気もしますが・・・。

つまりは僕の解釈からするとすべての起業者はすべからくロッカーなわけですよ。そういうギラギラした精神がないと絶対に成功しないわけです。これまで僕は起業家ってよくわからなかったんですけど、この本を読んでスッと腑に落ちた気がしましたね。まあ、それ以外にも「愛だろっ、愛!」とか、永瀬正敏さんのサントリーのカクテルバーみたいなことも書いてますが、言ってることは意外にも的を射てると思います。

けれどじゃあ僕が起業家になって最強のCEOを目指すかって言うとそれはまた別の話で、ジェームスさんには悪いけど、僕は目指しません。何より「普通よりも最強を目指せ!」って言われても、そういうバイタリティがないし、どっちかというとYES!と思うことも多いし、ロックな精神ってあまり湧きません。なぜって何となくめんどくさそうだからでしょうか。だって、最後の方にジェームスさんの主催する「ビリオネア塾」の塾生になった人の声が掲載されていて、「こんな世界あり得ない!ジェームスのプライベートジェットに乗ったり、F1を観戦したり・・」とか「ジェームスの家に泊めてもらえてびっくり!」とか「海外合宿はとにかくすごい、ジェームスとダイビングしたり・・・」とかってどうなんでしょうか。

要はこの塾生のみなさんって単にジェームスと友達になりたかっただけ、もっと言うと友達がほしかっただけなんじゃないですかね。まあそういうアラは目立つ本ではあるんですが、僕的に結構好きですので、また無料でポストに入れてほしいです。あっ、今気がつきましたが、この本ってAPAホテルに置いてある元谷さん(藤誠志)の本に装丁や宣伝文句が似てますね(内容は似てません)。ファッションがダサイところも共通点です。元谷さんの本、僕は結構好きでAPAに泊まった時は読んじゃいます(買いませんが・・)。しかしスキナーって聞くと、「Xファイル」に出てくるハゲ上司のスキナーを思い出すのは僕だけでしょうか。それでは皆様、メリー・クリスマス!

f:id:gigiandarucia:20191224232900j:plain

噂の無料本、勝手にポストに入ってました

f:id:gigiandarucia:20191224232951j:plain

私服がダサいところもAPAの元谷さんと通じるところが・・・

ファッションのことを考える

これまでの記事を俯瞰して、なんとファッションの記事がたった一つなのでちょっと書いてみましょうか。ファッションというか、洋服は大好きなのでよく買います。けれど、例えばどっかのデパートに出かけて、馴染みのショップに行って、店員のおすすめをまとめてゲット、計20万!みたいなバカなことはしません。こういう人ってほんとに服が好きなんでしょうか。とりあえずアルマーニを着ていれば安心とか言ってる村上龍さんじゃないけど、たぶんあまり興味はないんじゃないでしょうか。とはいえほんの一時、そういう買い方をしていた時期もあります。社会人に成り立てで、急に自由に使えるお金が増えたからだったんでしょう。で今、そのときの服をちゃんと着ているかというと、1、2着を除いて全く着ていないという事実。

しかしながら、そういう無駄使いを繰り返していた時に、僕の目を覚ます驚愕の事実?を耳にしたんです。ほんとかウソかはわかりませんが「特にブランド品の場合、その原価は10分の1である」というね。だとすれば6万で買ったスーツは6,000円、6万で買ったダウンも6,000円って、えっマジで?ふざけんな!オレの金返せ!と相成ったわけです。

以降は、ファッションはすべからく古着や中古品を愛用しています。だって今や、セカンドストリート、カンフル、ベクトル、カインド、ブランディアなんかのブランド古着が目白押しじゃないですか。ましてやヤフオクラクマなんかのオークションに加え、メルカリなんかも登場し、もはや新品で買う意味がわかりません。以降は、ファッションはすべからく古着や中古品を愛用しています。なので、僕の基準値は以下のように大きく下がりさがりました。

TシャツやロンT・・・100~2,000円
ニット ・・・・・・・3,000円以下
パンツ ・・・・・・・2,000~5,000円
アウター ・・・・・・20,000円以下

ちなみにこの金額は上限値で、どんなに欲しくてもこれ以上は「要検討」状態に入り、数日間考えることにしています。先般、スター・ウォーズを劇場に観に行った帰りに、嫁さんがユニクロを見たいと言い出して泣く泣くついて行ったのですが、驚愕したのはその値段です!え?なに天下のユニクロってこんなに高いの?という。なんかヘンな何の特徴も変哲もないスタンダートな安っぽいダウンがなんと9,800円!驚愕しましたね。僕なら絶対に買いません要りませんユニクロさんごめんなさい。

でまあ、そんなこんなで結構しょっちゅう古着とかをチェックしていますが、今は増えに増えてもう少し整理しないといけないのですが、基本はほとんど捨てません。だって、自分が選びに選んで悩んで買った服なので、どうして捨てられますか。なにが断捨離だよファック!断捨離するくらいなら買うな。服がかわいそう。

ちなみに僕の場合、しょっちゅう自分で服を改造しちゃいます。ミシンを持っているので、太いズボンを細くしたり、MA-1とかN3-Bなんかのフライトジャケットにワッペンを縫い付けたり、ステンシルペイントしたり、ダメージジーンズに当て布をつけたり、ダブダブのスウェットをピチピチに絞ったり、もはや自由自在。ものすご~く雑ですが・・・。これって、プロに頼むとものすごく時間とお金がかかるので、おおむね自分でカスタマイズ。だって世の中、人の服なんてそこまでマジマジと見てませんよ。未だにカスタムしたことを人に気づかれたはことありません。

ちなみに、下の写真のMA-1は安いHOUSTON製で、N-3BはCORINTH製(MADE IN USA)のもの。どちらも高校の時に買ったやつです。もう20年以上現役という驚くべき耐久性。まあ、MA-1の方はあまり着ませんが。

f:id:gigiandarucia:20191224123610j:plain

破けて捨てる寸前だったMA-1をワッペン&ステンシルカスタムしたもの

f:id:gigiandarucia:20191224123703j:plain

CORINTHのN-3Bにワッペン&ステンシルカスタムしたもの

f:id:gigiandarucia:20191224123845j:plain

FREECITYのカーゴパンツ。ものすごく太いので内側をミシンで詰めたもの。

f:id:gigiandarucia:20191224124006j:plain

こちらもFREECITYのカーゴ。死ぬほど太いのでこちらも内側を詰めました。

要は僕の大好きな散歩と同様、ファッションもまた自由なんですよね。けれど、流行物とかはマジ苦手、だって人と同じような格好をしてて何が楽しいのか不明。よくいるじゃないですか、5~6人の若者たちがみんな似たような格好して「個性!個性!」と主張しているというね(最近は減ったのかな?)。「おまいら何かのチームかよ?」と言いたいです。あっ、全く関係ないですが、しょっちゅう「先輩っ!後輩っ!」などとうるせえ集団は大嫌いなのであしからず。

なんか、このブログでもどっかに書いた記憶がありますが、そんなわけでそれぞれに色んな格好した若者の集団を見るとうれしくなりますね。

あっ、最後に、アウターで常にウォンテッド状態のディースクエアードを紹介しますね。もうコレクションは10着を超えましたが、下に紹介するタイプは2005年前後のアイテムなので、さすがに出回らなくなってきてます。ほんとかウソか、定価は20万越えとのことですが、だれが買うんだよそんなの。そのため、前述の「10分の1理論」に基づき、これらはどんなに高くても20,000円以下でゲットするのが鉄則(セオリー)です。

f:id:gigiandarucia:20191224125815j:plain

最初にゲットしたN-3Bタイプの黒。正式にはセカンドタイプ。

f:id:gigiandarucia:20191224125929j:plain

去年9,000円位でゲットした赤。こちらがこのタイプのファーストモデルかと。

f:id:gigiandarucia:20191224130133j:plain

実は白もあるんです。こちらもセカンドタイプ。

f:id:gigiandarucia:20191224130744j:plain

実は短いタイプもあるんです。

このディースクエアードというブランドは、ディーンとダンというカナダ人の兄弟がはじめたブランドなんですが、マンハッタンにあるパーソンズ・スクール・オブ・デザインで学び、カナダのトロントでキャリアを積んだ後に立ち上げたブランドとのこと。ということはイタリアのブランドではないのか。しかし、このブランドはなぜかこれ以降、ものすごくかっこわる~い悲惨なデザインへと劣化・退化していくんですね。儲けすぎてスピリットを失ってしまったのでしょうか。

ちなみに上記のファーストモデルの緑色は、キムタクさんが着てしまったのでプレミアがついてオークションで10万オーバーです。ってだれが買うの?

映画「スター・ウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け」

評価:★★★★★(文句なしの五つ星)(ネタバレなし)

さてさて、待望の「スター・ウォーズ9」観てきましたよ!まだ興奮冷めやらぬ茫然自失の状態で気持ちの整理が追いついてません。少し手も震えてますハイ。先ほど帰宅し、劇場で並んでゲットした限定版のパンフを貪るように読み、高ぶる心臓を落ち着かせていたところです。

で、こういう公開中の映画のレビューって僕は初なのですが、当たり前ですが何一つネタバレしませんのでご安心ください。そもそも公開中の映画の内容をレビューするような暴挙はもはや犯罪として取り締まるべきだとすら思ってますので。

かつ、今観に行こうかどうか迷っている方々、鉄則ですが、とりあえずSW9の情報は何も調べずに観に行くべきで、四の五の言ってねえでさっさとネットでチケット予約してダウンジャケット羽織って世界に(外に)(そして劇場に)飛び出せ!と言いたいです。なぜなら今日はとても寒いので。

まあ、僕はそのようにするため、朝一のシアターを予約し、昨日は目覚ましを2つセットして少し早く寝たんですが、その間も楽しみで熟睡できずに2回も3回も目を覚ましてしまう始末。

デイジー・リドリーちゃん演じるレイはどうなっちゃうのか、アダム・ドライバー扮するへっぽこで情緒不安定なカイロ・レン君は?じじいのスノークは本当に死んだのか?ポー・ダメロンは?フィンは?フィンといい関係になったローズは?密かに結構好きなファースト・オーダーのへたれハックス将軍は?もうはてなブログだけにはてな?だらけという。特にじじいのスノークなんて、ハスブロ社の3.75インチフィギュアまで買ってしまったほどのいちファンな訳でして。

で、出かけましたよよりによってこの極寒の土曜日に期待に胸をふくらませ、遠足に行くときのような新鮮でワクワクな気持ちで40過ぎのおっさんがシアターに。しかも、SW9は140分とのことなので、上映中、絶対にトイレに行きたくなること必死なので、あわよくば老人用おむつを購入し、装着していくことすら検討した次第です。が、そこは、誰にも迷惑のかからない出入り口に近い席を確保することで乗り切ることにしました・・。そして、冒頭の帰宅後の文章に繋がるわけです。

はい、結論ですが、もう最高におもしろいので是非これまでのSWシリーズを視聴してきた皆様には自信を持ってお勧めしますのですぐにMOVIX等のサイトでレイトショーまたは明日の公開分のチケットを「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」してダウンジャケット片手に出かけやがれ!としか言いようがないです。何がすごいって、とてもここでは伝えきれませんが、必死にいくつか挙げてみましょうかね。

①まずは全ての伏線が回収されてますハイ。エヴァンゲリオンバックドラフト2のように広げすぎた風呂敷を畳めなくなるといった醜態は晒してません。
②特に「SW7/フォースの覚醒」や「SW8/最後のジェダイ」で消化不良だった点やはてなブログだった部分が神がかり的なまでにストンと腑に落ちてしまいます。さすがはJ.J.エイブラムス監督!兄貴と呼ばせてください。
③結構オールスターです。懐かしキャラの出演で度肝を抜かれ、なおかつ思い出深い場所や惑星も出てきてファンにはヨダレもののシーンのオンパレード。たぶん懐かしすぎて泣いた人もいるかと。
④そしてレイちゃんがとにかくかっこいい!今シリーズの最大の功績はレイことデイジー・リドリーちゃんという類い希なる女優を発掘できたことではないでしょうか。上映前の予告でスカーレット・ヨハンソンちゃん主演のマーベル映画「ブラック・ウィドウ」のCMが流れましたが、もうヨハンソン姉御は古いというか。比べるものではありませんし、ヨハンソンちゃんも結構好きですが、もう時代は(ジェダイは)デイジー・リドリーちゃんで決まり!というね。
⑤そもそも僕の場合、冒頭のオープニングロールからぶったまげて衝撃を受け若干パンチドランカー状態で相当のダメージを負いましたね。なので絶対に皆さん予習していかないように。
⑥なにより、この「スカイウォーカーの夜明け」というサブタイトルがいいんです。もう泣きましたですハイ。

とまあ、まだ帰ってきて3時間も経っていないのですが、まだ少し心臓がドキドキ脈打ってますし、映画館には結構年配のご夫妻とかもいましたので、僕のミディ=クロリアンレベルでもこの衝撃ですから、ヘタするとこの衝撃と感動で死ぬじじいとか出るかも・・という。

ともあれ、ご報告までにですが、結局途中で一回だけトイレに行っちゃいました、もうじじいですね。それと、見終わった後のタバコのうまかったこと!まさに、こんな時代に生まれたことへの感謝、そして、デイジー・リドリーちゃんへの感謝と期待ですかね。もはや、あらたなレガシーの誕生と言っていいでしょう。どうでもいいけど役人とか政治家とかが「レガシー」という言葉を使うと一気に嘘くさくなるのでやめてくださいね。さて、今からもう一度SW7と8を見直そっと。

f:id:gigiandarucia:20191221145621j:plain

スター・ウォーズ9「スカイウォーカーの夜明け」

f:id:gigiandarucia:20191221145707j:plain

 

f:id:gigiandarucia:20191221185525j:plain

最高指導者スノークとカイロ・レン

映画「ロッキー」から「クリード」まで

すっかり忘れてましたが、この10~12月の間にロッキーPart1~6とクリード1、2の計8本を2日で見るという快挙を成し遂げたことをご報告いたします。厳密にはクリード2本をみて、急に懐かしくなってロッキーを見直したわけですが、しばらくロッキーのテーマが頭を離れませんでしたハイ。ぼくの評価は以下の通りです。少しスター・ウォーズチックな勝手な副題を付けてみましたです。

①ロッキー1(評価:★★★★★)「ロッキーの覚醒」
②ロッキー2(評価:★★★☆☆)「アポロの逆襲」 
③ロッキー3(評価:★★★★★)「クラバー・メナス」or「ロッキーの復讐」
④ロッキー4/炎の友情(評価:★★☆☆☆)「最後のアポロ」
⑤ロッキー5/最後のドラマ(評価:★★☆☆☆)「トミーの攻撃」
⑥ロッキー6/ロッキー・ザ・ファイナル(評価:★★☆☆☆)「ロッキーの帰還」
クリード1/チャンプを継ぐ男(評価:★★★☆☆)「新たなる希望」
クリード2/炎の宿敵(評価:★★★☆☆)「ドラゴの逆襲」

しかし、この映画ってスター・ウォーズと並ぶ一大叙情詩だと思うのは僕だけでしょうか。「ロッキー・バルボア家の夜明け」といいますか。まあ細かな内容は本編を見ていただくかウィキペディアなんかで読んでもらうとして。

あらすじは、これまでボクシングに真剣に向き合ってこなかった中年の三流ボクサーロッキーは、借金の取り立てなんかの副業をしながら毎日ダラダラ過ごしていて、トレーナーのミッキーからも見放されているんです。ロッキーの唯一の楽しみは、近くのペットショップに勤める無口で地味なエイドリアンという女の子と一時の会話を交わすこと。ちょうどその頃、へビー級チャンピオンのアポロ・クリードは、対戦相手が負傷したことから代役捜しに奔走するも難航し、そこで本来は挑戦権のない無名の選手から、アメリカンドリームよろしく対戦相手を選ぶことを思いつくわけです。で、目にとまったのは「イタリアの種馬」という変わった異名をもつロッキーことシルベスタ・スタローン君だったんですわ。

以降は、Part1でロッキーが覚醒し、Part2でアポロが猛反撃、Part3で特攻野郎Aチーム のモヒカン扮するクラバーにロッキーがボコられ、Part4でロシアのサイボーグ=ドルフ・ラングレンことドラゴにアポロがボコボコにボコられ、Part5で元パダワンのトミーの攻撃を受け、Part6でロッキーが無事帰還を果たす、という物語なんです。・・・しかし、ここまで短いロッキーの解説って恐らく史上初かと。

特に注目は、アポロやクラバーのテレビカメラの前で痛烈に泡沫を飛ばしながらロッキーをディスりまくるシーンは必見です!亀田兄弟もかわいく見えるほどのdis はもうコミカルにすら感じます。「ロッキーのドアホやろう!マヌケやろう!腰抜け!出てこい!俺が殴り殺してやる!絶対にやってやる!アメリカから葬ってやる!怖いのか!生まれたことを後悔させてやる!」・・・・ぽか~ん。今なら絶対に問題になるでしょうね。

それとやはりトレーナーのミッキー役の役者さんがすばらしい。この人、バージェス・メレディスさんという方で、数多くの映画に出演したり監督したりもうとんでもない名優じゃないですか、知りませんでした。このしゃがれた声や、小さい体ながらアル・パチーノばりのドでかい声で泡沫を飛ばしながらロッキーのことを完膚無きまでにディスってディスってディスりまくるんだけど、そんな中でもやはり愛があるんですよね。それがミッキーの全身から伝わってくるんです。日本の映画なんかだとすぐにそれを台詞で説明しちゃうんだけど、この映画の場合は違うんです、ちゃんと演技で伝えてくるんですよね。いやぁ~熱いです、もうPart3は涙なくしてみれません。それと震えるほどのでかい声、いいですねぇ~。これだけでかい声を出せる役者って、日本にはいないよなぁ~。

さて、全てを連続して観賞した結果、僕が一番好きなのはやはりPart1と3ですね。僕の大好きな70~80年代のアメリカのフィラデルフィアという都市の雰囲気がもろに伝わってきて、映像がむちゃくちゃかっこいいです。ちなみに、ロッキー自身はPart4ぐらいまでには何度も防衛して超有名人の大金持ちになってて、ブランドのスーツなんか着たりグラサンかけたり、要はカッコつけてるんですが、それが全く似合ってないし、むしろダサいんですよね。そもそも80年代ってアメリカの最もダサいファッションが流行った時期ですし。で、そんな幸せな日々も束の間、Part5でロッキーは会計士にだまされて無一文になって落ちぶれ、挙げ句にPart6では愛するエイドリアンも亡くなっていて、さらには息子にもほとんど相手にされなかったり、もう踏んだり蹴ったりなんですわ。ただなぜか、ファッションだけはその落ちぶれたロッキーの方がかっこいいという矛盾。

けれどその後もロッキーは、そういう色んな哀しみを背負いつつ、レストランを必死に切り盛りしたりして、夢想転生を極めたケンシロウのごとく、優しいまなざしで日々を賢明に生きているんです。

あっ、ちなみにその後の続編「クリード」を忘れてましたが、クリードっていうのはなんとアポロ・クリードの息子、アドニスクリードの物語なんですね。偉大な父をもったクリードの苦悩と葛藤、そしてそれを見守る父親の親友ロッキー。この、年取ってジジイになって丸くなったロッキーの立ち振る舞いがまたいいんですハイ。

人生に若干躓いている方、ロッキーサーガ、自信を持っておすすめですね。ロッキーオヤジの勇士を見て元気を出しましょうよ。それとスター・ウォーズ9がそろそろ公開されるので、見に行く前にPart1~8の連続視聴に挑戦しようかな。

 

クリード 炎の宿敵 [DVD]

クリード 炎の宿敵 [DVD]

 

その他「散歩という自由」

さてさて、自分のブログを読み返していて痛烈に感じました。というのは、最近の僕のブログの記事には「あまり内容を覚えていない」とか「ほとんど忘れてしまった」などという逃げの姿勢ないし適当さが非常に目立っていることに。

たしかに最近、というか先の休みから怒濤のUPを繰り返しましたので、それは致し方ないのかもしれませんし、また「覚えていない」ということ自体もまた立派な感想の一表現なのかも、と一瞬思いましたが、やはり逃げ腰、及び腰であったことは確か。まるであとがきだけを読んで読書感想文を書くかのごとく。

深く反省しましたので、そのような紹介をした部分は後日改めて詳細を個別にアップしていこうと思います。なにより、僕は映画や本の内容を思い出したいときに、この自分のブログの記事を見返したりする場合も多いので(というより、その意味もあってブログをはじめた経緯があります)「覚えてない」「記憶にない」などというどこかの政治家みたいなふざけた台詞を繰り返してしまうと、もうほとんど役に立たないというね。

◎さて本題です。僕はもともと外出があまり好きではない究極の自宅大好き引きこもりホームシック人間なのですが、ここ何年かは積極的に散歩に出るようにしています。まあ、仕事上の理由もありますが、せっかく近くにすばらしい公園(セントラルパークと呼んでます)があるのだし、僕の敬愛する勢古浩爾(せここうじ)さんの本(定年後シリーズなど)にも散歩の描写がよく出てくるし、真似して散歩するようになりました。

で、あらためて気づいたんですが「やはり・世界は・すばらしい!!」んですよ。

なんだか水野敬也さんの「それでも僕は夢を見る」みたいなノリになってきましたが、つまりはそれを実感できるのが散歩なんです。普通は人が外に出かける時って、基本的には目的があるわけです。それが何かを買いに行くためだったり、人に会うためだったり、お店に行くためだったり、あるいはある特定の場所に行く(観光)ためだったり、そういう諸々の事情から外に、つまりは世界に出て行くわけです。ちなみに僕は最近、なぜか外に行くときに「世界に行ってくるよ」と言ってます。って、なにがセカイだよ。

つまりは、A地点からB地点へ移動するという前提があって、その枠組みの中で人、物、場所、というファクターが付随しているだけで、そのファクターに囚われすぎているのがいわば現代人というわけでして。しかし、しかぁ~しです。実は「散歩」はそこから唯一逃れるすべのひとつ、つまりは「自由」なんですよね。・・・・ってほんとかよ。

尾崎豊が「15の夜」という唄で「自由になれた気がした~15の夜~♪」と歌ってましたが、これは何もバイクを盗んだからではなくて、目的もなく、人、物、場所、といったファクターから一次的に解放されて走り出したからなんですよね。

まあ確かに散歩の場合も、あそこ行って、ここ寄って、あそこでタバコ吸って、あっこまで行ったら戻って・・・・などという目的や目標とする場所は確かにあるにはあるんですが、ほぼノープランですし、その場その場で適当にルートも柔軟に変えますしね。

長々とくだらないことを書きましたが、つまりは「もっと皆さん散歩しましょうよ!」っていうことなんですよ。例えば村上春樹さんの「ノルウェイの森」の中で、ボクことワタナベ君と直子はただひたすらに街中を歩き回るだけの描写があるじゃないですか。僕はこの描写を読む度に無性に散歩に行きたくなるんですよね。ただ、街中は信号があったり車とか自転車が多いので勘弁~。

なので、公園の散歩、これが最高なんです。ただ公園といってもくそ狭い街区公園レベルではなくて、もっとでかい公園です。で、あまり意識してなかったので調べてみましたよ「都市公園」ってやつを。

そもそも都市公園というのは、①住区基幹公園、②都市基幹公園、③大規模公園、④国営公園、⑤緩衝緑地等の5つに区分されるようで、僕の街の場合、④と⑤はほぼ無関係なので無視して。で、さらにそれが以下のように細分化されています。めんどくさ。

①住区基幹公園・・ア)街区公園(50×50m)
       ・・イ)近隣公園(140×140m)
       ・・ウ)地区公園(200×200m)
②都市基幹公園・・ア)総合公園(10~50ha/東京ドーム2~10個)
       ・・イ)運動公園(15~70ha/東京ドーム3~15個)
③大規模公園・・・ア)広域公園、イ)レクリエーション都市(←もう無視します)

なんとな~く広さのイメージがつかめましたでしょうか。そして僕の街のセントラルパークは16haぐらいなので、上記区分からすると総合公園に該当するわけで、東京ドームにして実に3個分程度の広さ、ということが判明しました。あ~どうでもいい。つまり何が言いたいのかというと、散歩に必要な最低限の公園としては、②都市基幹公園レベルのものが望ましい、ということなんですね。

ちなみに僕が生まれ育った場所は近くに「①住区基幹公園」しかない最低の地方都市で、しかもその公園すら橋を渡った向こうにあり、挙げ句にそこに行くまでの道がちょ~狭くて車にぶつかりそうになること受け合いの最悪の街でした。もはやこの街の都市計画者があえて散歩者を極力出さないようにするために設計したとしか思えないほどのひどさ。あるいはナチの強制収容所の設計を下書きにしたかのような。

僕は常々思うんですが、引きこもりとか寝たきりのお年寄りが多い要因として、ある意味その町の設計とか町並みにも原因があるんじゃないのかと。だって、家のすぐ近くにみどり豊かな公園があれば、人は自ずとそこに出かけたくなるに決まってるじゃないですか。

さてさて、今後の30年間でわが国の人口は9,500万人を割り込む(40年後は9,000万人を切る)と予測されていますが、それだけ人口が減ってくると街中の至る所に空き家や空き地が増え、未利用・未管理のオープンスペースがあちこちに出現していくと考えられます。今でこそそういうスペースはすぐにタイムズなんかの駐車場になるのが関の山ですが、もはやそれだけ人口が減ってくると「いらね~よもう駐車場なんて!」という事になっていくはずです。その時に備え、それらのオープンスペースや社会資本としての公園などの緑地をどのように活用していくのか、そろそろ日本も本腰を入れて考えていくべき時期にきているように感じますね。まあ、個人的には公園やみどりを増やしてほしいだけなんですが。

なんだか話がみょ~な方向に行ってしまいましたが、わがセントラルパークのラクウショウの紅葉は実に見事で、その樹冠のトンネルの中から撮った写真が下ですハイ。そして、思いましたね、いや~、やはり世界はすばらしい!

f:id:gigiandarucia:20191216213956j:plain

ラクウショウの樹冠の下から
定年後のリアル

定年後のリアル

 
文庫 さらなる定年後のリアル (草思社文庫)

文庫 さらなる定年後のリアル (草思社文庫)

 
それでも僕は夢を見る

それでも僕は夢を見る

  • 作者:水野 敬也
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2014/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
ノルウェイの森 (講談社文庫)

ノルウェイの森 (講談社文庫)